2011年7月4日

【バックトラッキング】耳から入る言葉で「心」は育つ

● 今回のテクニック:【バックトラッキング(15)】

バックトラッキングとは、NLP(神経言語プログラム)のペーシングでもよ
く使われる「おうむ返し」のことである。

相手の言葉をそのまま流用し、「質問形式」にして返す。こうすることで、相
手は「イエス」としか返答することができなくなる。イエスセットを効果的に
実践するときに使うテクニックで、メルマガで紹介している、20種類以上の
コミュニケーション技術の中でもシンプルで簡単に習得できる。是非とも日ご
ろから使って習慣化してもらいたい。

上司や部下とのコミュニケーションのみならず、お客様や家庭などでも応用で
きる。「……ですね?」「……ですよね?」と確認するように尋ねるのが基本。

※ 詳しくは → http://attax-sales.jp/blog/000108.html


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● 今回のコミュニケーション例


営業マン :
「どうしてああいう風に一所懸命できるんでしょうね。私にはわかりません。
馬鹿みたいだと思いません?」


マネージャー :
「M君のことか? 君はM君が一所懸命やりすぎてるって言いたいんだ
ね?」


営業マン :
「そうでしょ。だって何のために仕事するんですか? 給料もらうためでし
ょ? あんなにやったって給料増えるわけじゃないんだし、うまくいかなこ
とにカリカリしててもしょうがないです」


マネージャー :
「なるほど。給料が増えるわけじゃないんだから、そんなに一所懸命やって
もしょうがないってことだね?」


営業マン :
「ええ。それにM君、週末に東北まで出かけてボランティアやってるって言
うんですよ。何が好きでそんなことするんでしょうね。それに、そういうこ
とってイチイチ言わなくていいと僕は思うんですよね。なんか『俺は善人で
す』って自慢したいんじゃないかと思ったりして」


マネージャー :
「ボランティアをしていることを、イチイチ公言しなくてもいいってことな
んだね?」


営業マン :
「ええ。ちなみに僕はその週末、このオフィスに出て仕事をしてました。も
ちろん平日に仕事をやりきれなかった僕が悪いんですが、でもなんかそうい
う僕に対して、わざわざボランティアやってましたって言わなくてもいいと
思ってですね」


マネージャー :
「君に敢えてその話をしたということなんだね?」


営業マン :
「あ、いえ。Y係長から聞いた話ですので、直接聞いたことではありませ
ん」


マネージャー :
「Y係長から又聞きした情報ということなんだね?」


営業マン :
「そうです。でもY係長もM君のこと、よく思ってないんじゃないですか?
僕はそういう風に聞こえましたけどね」


マネージャー :
「そうなのか。Y係長はM君のことをよく思ってないと、こう言いたいんだ
ね?」


営業マン :
「僕の勘ですけどね。ほらY係長って『仕事バカ』って感じでしょ? です
から余暇の時間を楽しんでるM君のことをよく思わないんじゃないかって。
みんなそう噂してるんじゃないかな。きっとそうですよ。ホントにしょうが
ないです」


マネージャー :
「Y係長は余暇の時間を楽しんでいる人をあまりよく思わないんじゃないか
と、そう言いたいんだね?」


営業マン :
「そうですよ。AさんもY係長のことをそういう目で見てると思います。ま、
Aさんもたいがい性悪女ですけどね。あ! こんなこと言うと怒られるか」


マネージャー :
「そうか、ところで君にナゾナゾをしたいんだが。『体』を作るのには何が
必要か知ってるかい?」


営業マン :
「体を、ですか? 何でしょう……。食べ物、とかですか?」


マネージャー :
「そう。その通りなんだよね。体は口から入る『食べ物』で作られるんだよ。
それじゃあ心は何で作られるか知ってる?」


営業マン :
「心……! 何でしょうか? うーん、おもしろいナゾナゾですね。わかり
ませんが」


マネージャー :
「『耳から入る言葉』だよ」


営業マン :
「……!」


マネージャー :
「自分の耳に一番近い場所で、言葉を発する部位はどこなの?」


営業マン :
「そ、それは……。自分の口……」


マネージャー :
「俺もそう思う」


営業マン :
「……」


マネージャー :
「君が日ごろ発している言葉で、君の心は作られている。今は34歳だっ
け? 君の心が、君の言葉を作ってるんじゃない。君の言葉が、君の心を作
ってきたんだよ。この34年間、ずっと発してきた言葉でね」


営業マン :
「……」


マネージャー :
「Y係長の親友が福島にいらっしゃるそうだ。ボランティア活動に来られる
人をサポートするボランティアをしているそうだ。それをM君は知っていて、
Y係長と一緒に参加したと聞いている。それを私に教えてくれたのは誰か知
ってる?」


営業マン :
「い、いえ……」


マネージャー :
「Aさんだ」


営業マン :
「……!」


マネージャー :
「Aさんも来週、仙台入りするそうだよ。福島へは仙台駅からバスが出てい
るそうだからね。私も誘われたから私も行こうと考えてる。がれきの撤去や
泥出しなどが主な仕事だろう。私のような人間が行っても役立たずかもしれ
ない。でもね……」


営業マン :
「……」


マネージャー :
「間違いなく言えることは、自分が役立たずかどうかは、体験してからでな
いとわからないということ。営業もそうだよね?」


営業マン :
「は、はい」


マネージャー :
「見積り作業って、緊急でない限りはAさんに頼むはずとなっていたけど、
それはどうなっているのかな?」


営業マン :
「えっと……。なかなかAさんが見積り作業を覚えてくれないものですから、
私がやったほうが速いと思いまして……」


マネージャー :
「なかなかAさんが見積り作業を覚えてくれないんだね?」


営業マン :
「え? ええ……。というか、私が任せてないということが主因だと思いま
すが」


マネージャー :
「君がAさんに任せてないから、Aさんは見積り作業を覚えないんだね?」


営業マン :
「は、はい。Aさんに作業を任せて体験してもらいます」


マネージャー :
「Aさんに任せて体験してもらうんだね? そして見積り作業を覚えてもら
うんだね?」


営業マン :
「その通りです。私の休日出勤も、これで減ると思います……。申し訳あり
ませんでした」

……「耳から入る言葉」で心は育つ。

スポーツドクター・辻秀一氏のDVDを観ていて知った言葉です。

さらに私は解釈を拡大させ、「心が言葉を作っているのではなく、言葉が心を
作っている」としました。

なぜなら、言葉は「習慣」によって作り出されることが多い。思ってもいない
ことが瞬間的に出てしまうことがあります。しかしいったん外に言葉が出てし
まうと、人間はそれを肯定したくなります。

これが「一貫性の法則」です。

気持ちが入るとか入らないとかは別です。ネガティブな言葉を発する人は、ネ
ガティブな人間になるのです。

「感謝」「応援」「リスペクト」をすることで自分のライフスキルが上がり、
フローな状態(パフォーマンスの高い状態)を実現させられるという辻氏の理
論は説得力がありますね。


【参考書籍】「ゾーンに入る技術 」
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 ※「フロー・カンパニー飛躍し続ける個人と組織に生まれ変わる法則」
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【編集後記】

いよいよ自動車業界などの「木金休業」がはじまりました。

私の仕事にはほとんど影響ありませんが、週末のボランティア活動には大い
なる影響を受けます。

「土日」に休めなくなったボランティア仲間が何人かいるからですね。

私には家族があり、学生や独身のボランティアの方々以上に動けませんが、
それでもこういうときこそ助け合わないといけませんね。

夏は好きです。

日ごろから「リスペクト」する人に「感謝」し、「応援」する活動を具体的
にやっていきます!

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