2011年10月13日

【フリンチ!】あなたの中にある自己欺瞞という名の「箱」を見つける

● 今回のテクニック:【フリンチ!(5)】

フリンチ!とは、相手からの無茶な指示や要求を飲まないために、冗談ぽく驚
いてみせること。

相手の言葉をはじめから「本気ではない/ジョークだ」と決め付け、大袈裟に
驚いたり笑ったりすることで、相手も本気だと言えなくなるという強引なコミ
ュニケーション技術。

言われた瞬間、間髪入れずに笑い飛ばすぐらいの覚悟が必要。例えばお客様か
ら「もう少し安くできない?」と言われたとき「ええええええ! 価格交渉な
んてあるはずないでしょう。いやだなァ〜、部長ときたらすぐにそんな冗談を
言うんだから〜。前も言ったじゃないですか、価格交渉はないって。もしいま
値引いたら僕が嘘つきになっちゃいます〜。ワハハハハ!」という感じで返す。

もちろん相手との強力な信頼関係(ラポール)が前提であり、それがないのに
実践すれば、大変な目に遭うことは間違いない。

※ ブログには未掲載。


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● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「これでは、納得しかねます。なぜ私の評価が『B』なのか」


マネージャー :
「自己評価は『A』だな」


部下 :
「私は『S』だと思っているぐらいなのです。目標管理シートを見ていただ
ければわかるでしょう。ほとんどの項目で、期首に設定したプロセス目標を
上回っています」


マネージャー :
「評価の配分は知ってるはずだ。360度評価、つまり部下からの評価の配
点は意外と高い」


部下 :
「自分の部下から煙たがれているのは知ってます」


マネージャー :
「それを修正しようと思ったことは?」


部下 :
「……わかりません」


マネージャー :
「何が?」


部下 :
「部下の顔色を見ながら仕事をしろって言うのですか。私の部下の目標管理
シートを見てください。ほぼ完璧です」


マネージャー :
「だから?」


部下 :
「だから……? だからって……、それがすべてでしょう。私は今期、部下
たちを正しく指導した。その証明です。360度評価が実施される直前に、
ちょっと私たちは意見の食い違いがあってやり合ったのです。それだけで
す」


マネージャー :
「ほう」


部下 :
「360度評価を丸呑みして、私の今期の評価全体が『B』になること自体、
納得できないのです。しかもその部下からの評価も、決して正しいとは言え
ない。彼らに、人のことを、ましてや自分の上司を評価できる目があるかど
うか」


マネージャー :
「わかった」


部下 :
「言いたいことはそれだけです」


マネージャー :
「ここには、私個人の、君に対する評価も入っている。それを加味しても、
君は『B』だ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「君は『箱』の中に入っている。違うか?」


部下 :
「ハコ?」


マネージャー :
「そうだ」


部下 :
「意味がわかりませんが」


マネージャー :
「意味がわからない?」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「えーーーーーっ! それはないだろう」


部下 :
「!?」


マネージャー :
「『箱』を知らない、ってことはないだろう。君みたいな読書家が、全米
で大ベストセラーで、日本でも話題になってる『箱本』を知らないのか」


部下 :
「いや……。し、知ってはいますよ。もちろん。本も持ってますが、なかな
か読む機会がなくて……」


マネージャー :
「君はね、本当は部下を正しく愛してる」


部下 :
「……?」


マネージャー :
「だけど、いつしか自分の感情に嘘をつき、自分を裏切り、正当化していく
うちに、箱の中に入るようになった」


部下 :
「よく、わかりませんが」


マネージャー :
「君の部下が、今日、昼過ぎに出社した」


部下 :
「知っています」


マネージャー :
「退職届をもってやってきたよ」


部下 :
「それも、知ってます。彼女は……よくやってくれました。しかし、他にや
りたいことが見つかったと、そう言うのだから仕方がありません」


マネージャー :
「よく話し合ったんだ」


部下 :
「もちろんです」


マネージャー :
「でも、君は自分を裏切っている」


部下 :
「……」


マネージャー :
「自分はよき管理者で、自分の部下に対して、こんなにも誠意をこめて育て
てきたのに、まさか退職されるとは思わなかった。自分が被害者だと思って
る」


部下 :
「そういう風に考えることが、自分を裏切ることになるんですか?」


マネージャー :
「自分を変えようと思ったことは?」


部下 :
「何度だってあります」


マネージャー :
「しかし、自分を変えるよりも先に、相手を変えようとして接してこなかっ
たか?」


部下 :
「……」


マネージャー :
「自分の感情を、今、裏切っていないか?」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「箱から、出ろ」


部下 :
「わかりました」


マネージャー :
「行け」


部下 :
「彼女は……。他にやりたいことなんて、見つけていません。知っていたん
です。私は知っていた。けれども私の部下でい続けることが嫌で、退職の決
意をしたんです。私は知っていた」


マネージャー :
「……」


部下 :
「彼女の家へ行ってきます。何が話せるか、わかりませんが……。今思い返
せば、昨年、夫と別れて、ふたりの子供を抱えながら仕事をしてきて……。
私は彼女なら、独り立ちできると思って、心を鬼にして、この一年鍛えてき
たつもりでした」


マネージャー :
「君は、まだ箱の中だ」


部下 :
「……。そう、ですね……。私は、本当は、自分の都合を最優先にして、彼
女に働いてもらっていた。取り繕っても無駄です」


マネージャー :
「俺も一緒に行こうか」


部下 :
「はい。自分ひとりで行きます、と言ったら、それは私自身の感情に嘘をつ
いていることだと思うんで」


……今もなお、日本で売れ続けるベストセラー。「箱本」

本を読まない限り正しい概念が身につかない、数少ない書籍だと思います。

先日、アマゾンランキングをぼうっと見ていたら、今も「7つの習慣」などと
同じように売れ続けていることに驚きます。

上司も部下も、経営者も、そして家族のみんなも、箱という概念を認識して、
その外に出ることができれば、紛れもなく素敵な「場」ができることでしょう。


◆「自分の小さな「箱」から脱出する方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479791779/mysterycon0c-22/ref=nosim

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【編集後記】

つい先日、原宿の「無印良品」のお店へ行きました。

私は昔、無印良品が大好きでした。青年海外協力隊に参加する前などは、無
印良品にかこまれて生活がしたいとまで思っていたほどです。

無印良品から「家」が販売されたときは、この家に住んでみたいとも思いま
した。(一瞬ですが)

特に家具が好きですね。

シンプルで機能的なところがいい、という人が多いでしょうが、私はあの
「無味乾燥」なデザイン自体が「機能」だと思っていて、そこが好きなんで
すよね。

そうは思っていても、意外と身の回りに無印良品のものがないです。

昔は、買いたいと思っていても、なかなかお金がありませんでした。今は、
子供がいて、子供などに合わせていると、意外と無印良品ではないもののほ
うを選択してしまいがちに……。

でも、なんか贅沢さを感じるんですよね。

身の回りのものを「無印」で固めると、なんか贅沢で、「自分」というもの
を持っている人間のように思えてくる。

それは私だけかもしれませんが……。

ちなみにそのときは、CD/DVDを持ち歩くファイルを買いました。

CDを入れるためではなく、ロディアでメモし、切り取ったものが大量にあ
り、これまではモレスキンのメモポケットに入れて持ち運んでいたのですが、
あまりに多くなったので、無印良品のCDファイルに変えてみようかと思っ
て、です。

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