2012年5月28日

ますます「言い訳」が増える現代社会の問題【バックトラッキング】

● 今回のテクニック:【バックトラッキング(15)】

バックトラッキングとは、NLP(神経言語プログラム)のペーシングでもよ
く使われる「おうむ返し」のこと。

相手の言葉をそのまま流用し、「質問形式」にして返す。こうすることで、相
手は「イエス」としか返答することができない。

イエスセットを効果的に実践するときに使うテクニックで、

上司や部下とのコミュニケーションのみならず、お客様や家庭などでも応用で
きる。

「……ですね?」「……ですよね?」と確認するように尋ねるのが基本。


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マネージャー :
「前向きな思考を手に入れるためには、正しいフレームワークが必要だって
言ったよね」


部下 :
「はい、確かにそうですね」


マネージャー :
「フレームワークを使ってアイデアを出したら、定期的にレビューしたほう
がいい、とも話したよね」


部下 :
「そうですね。どうしても『揺り戻し』がありますから」


マネージャー :
「現状維持バイアスだな」


部下 :
「そうです。まさに、現状維持バイアスです」


マネージャー :
「現状維持バイアスがかかっていると、どうしても言い訳が増えるよね」


部下 :
「そうでしょうね。理由もなく、とにかく変化をしたくない、ということで
すから、そうなりますよ」


マネージャー :
「君の机の上、相変わらず片付いていないけど、あれも現状維持バイアスが
問題なのかな」


部下 :
「……う」


マネージャー :
「どう?」


部下 :
「まァ、確かに、整理整頓はしないとはいけないと思ってるんですが」


マネージャー :
「整理整頓はしたほうがいいと思ってるんだよね?」


部下 :
「はい。そうなんです。でも、もう慣れてしまいましたからね、片付いてい
ないように見えても、あれで、どこに、何があるのか、私にはわかってるん
です」


マネージャー :
「ほう……。私には片付いていないように見えるけれど、あれで、どこに、
何があるのか、君にはわかってるんだね」


部下 :
「ええ。ですから、他の方が見苦しいと思わなければ、あれはあれでいいん
じゃないかと思うんです」


マネージャー :
「他の方が見苦しい思わなければ、あれはあれでいいんじゃないかと思うん
だね? しかし、それは完全に言い訳だよね」


部下 :
「あ……。やはりそうですか」


マネージャー :
「あれだけの資料を、机の上にうずたかく積み上げておいて、問題はありま
せんと言われても、納得できないよ。全部、スキャナーでデータ化し、タグ
付けして、整理したほうが検索性がよくなるに決まっている」


部下 :
「ま、確かに……」


マネージャー :
「交通費清算も、最近やってないって総務部長が言っていた。頭が整理され
てないんじゃない?」


部下 :
「ああ、交通費清算ですね……。ここのところ出張が多かったものですか
ら」


マネージャー :
「ここのところ出張が多かったから交通費清算ができていないということだ
ね? でも、モバイルパソコンがあるだろ?」


部下 :
「あ、確かに……」


マネージャー :
「1ヶ月以内に交通費清算は終わらせないといけないって知っているよ
ね?」


部下 :
「え、そうなんですか?」


マネージャー :
「グループウェアの掲示板に書いてあったよ」


部下 :
「あ……。でも、最近グループウェアは見てないんですよね」


マネージャー :
「最近グループウェアは見てないんだね? でも、総務から連絡があったと
思うけど、大切な連絡事項は、メールではなく、掲示板で知らせることにし
たと、先日の朝礼で言っていたよね?」


部下 :
「あ……はい。うーん、すみません。言い訳でした……」


マネージャー :
「今の時代は、便利になり過ぎてるところもあるよね」


部下 :
「便利になり過ぎてる、ですか?」


マネージャー :
「そう。だから気を抜けないんだよ。自分のやり方で自分のペースでやろう
と思っても、便利なツールが身の回りにあるものだから、次々に処理してい
かないと、『それは言い訳だ』なんて言われてしまうよね」


部下 :
「そうですね……。確かに、グループウェアもあるし、便利と思ってモバイ
ルパソコンを支給してもらいましたけど、その分、言い訳が増えた気もしま
す」


マネージャー :
「昔に比べて、『やれていなくても通じる理由』って、ドンドン減ってきて
いる」


部下 :
「ぼーっとしていると、すぐに言い訳の材料で頭が埋もれてしまいそうで
す」


マネージャー :
「そうだよね。とはいえ、便利な道具を捨てるわけにはいかない。だから、
定期的なフレームワークでレビューする必要があるんだよ。頭が整理できな
くなってしまうからね」


部下 :
「そうか……。現状維持バイアスをはずすことができませんし」


マネージャー :
「そう。そして、正しいフレームワークを使っていると、感情のコントロー
ルがしやすくなる。なぜなら、頭が混乱しているときに整理してくれるから
ね」


部下 :
「なるほど……」



……交通システムの発達によって、遠方のお客様にも行ける時代となりました。

モバイルシステムの発達によって、どこへいても情報伝達、そして処理までも
できる時代となりました。

発信する側と、受信する側との意識が同じであればいいですが、そうでなけれ
ば、

「それは言い訳だ」

と言われてしまう世の中です。

うっかり忘れることは誰にでもあるわけですから、

「心がけ」に頼らず、正しいフレームワークで定期的にレビューする「仕組
み」を取り入れたいですよね。


● 「横山信弘の組織営業力アップDVD Vol.5
 予材をどのように積み上げるか? 予材管理にもとづく営業戦略の立て方」
http://attax-sales.jp/tokuten/yn5/index.html

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【編集後記】

先週金曜日のメルマガに書いた編集後記の内容は、フェイスブックにも記事と
して掲載しました。

そしてその記事への「いいね!」の数が、3日目にして【1,000】を超え
ました。

どう比較していいのか、私もあまりわからないのですが、

著名人のフェイスブックページで、上位にランクインするAKB48の「板野
友美」さんの記事でも、

「150」から「300」ぐらいです。

フェイスブックの書籍も発表している、ソーシャルメディアの達人「樺沢紫
苑」さんの記事であれば、「1,000」を超える記事もありますが、

それにしても、

こういったソーシャルメディアの「拡散」の威力はすごいなと思いました。

バイラル効果(口コミ効果)は、一般流通の世界でもあることで、

再現性を担保することはできないでしょうが「一発あたれば」、破壊的な効果
が見込めるという点で、とても魅力的ですね。

いずれにしても、以前も書いたとおり私はフェイスブックをビジネスツールと
して戦略的に活用しはじめました。

大半が「自己開示」ですが、

個人向けの「ノウハウ」も定期配信しています。

昨日は、【言い訳フレーズを逆転させる】というテーマで投稿し、「300」
近い「いいね!」と「91人」の方に「シェア」をされました。

今日は、【方向音痴をなおす方法】というテーマで投稿しています。

ご存知のとおり、友達は「5,000人」までです。

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