2012年8月30日

「だいたい同じようなコトやってます」という部下【Iメッセージ】

● 今回のテクニック:【Iメッセージ(10)】

Iメッセージ(アイメッセージ)とは、「私」を主語にして相手の行動を促す
メッセージ。相手が行動することによって「私」がどう感じるのかを言葉で表
現することにより、相手が自主性を失わず承認に結びつく。コーチングの基本
テクニックであり、会話の中にさりげなく織り込むのがコツ。

反対にYOUメッセージ(ユーメッセージ)とは、「あなた」を主語にするメ
ッセージ。例えば「早くやりなさい」「報告・連絡・相談をしっかりしろ」
「きっちりやるように」などである。「私」と「あなた」との繋がりが断絶さ
れているので、相手に抵抗が生まれ、反発が生まれやすい。


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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「先入観を持っていると、本当は見えるものも見えなくなるという現象があ
るよね?」


部下 :
「ああ、はい。確かにありますね」


マネージャー :
「私の娘とね。先週、遊園地へ遊びに行ったんだよ」


部下 :
「娘さん、小学校6年生でしたか」


マネージャー :
「そうそう」


部下 :
「バスケットボールをやられていて、とても活発な娘さんでしたよね?」


マネージャー :
「う、うん……。そうなんだよ。いや、そう思ってたんだ」


部下 :
「え……」


マネージャー :
「娘と遊園地へ遊びに行ったら、娘の同級生のグループが偶然、そこにいて
ね」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「私がチケットを買いに行っているあいだに、そのグループたちに捕まった
ようだ。小突かれたり、髪を引っ張られたりして、笑い者にされていた」


部下 :
「え……」


マネージャー :
「私はすぐに、その連中を追い払った。3人の男子と2人の女子だった。普
通の、どこにでもいる小学生に見えた」


部下 :
「……」


マネージャー :
「結局、その日は遊園地へ行くのをやめて、娘とドライブした。何も話すこ
とはできなかったけど」


部下 :
「……」


マネージャー :
「バスケ部は去年、すでにやめていたらしい。まったく知らなかった。娘は
近所の人にも積極的に挨拶するし、誰からも明るくて活発なお嬢さんですね、
と言われていたので、そう思い込んでいた」


部下 :
「……そうだったん、ですか」


マネージャー :
「それが、先入観、なんだな」


部下 :
「……」


マネージャー :
「もっとコミュニケーションをとらないとダメだ。娘が1年生のころに妻が
亡くなって、俺も寂しさを紛らわすために仕事ばっかりやってきた」


部下 :
「……」


マネージャー :
「ある一面だけを見て、物事を判断してしまうと、本当にダメだな。心から
そう思うよ」


部下 :
「……課長、今日はもう早く帰ったほうがいいんじゃないですか? いや、
今日だけじゃなく、明日からはずっと毎日定時で帰られたほうが……」


マネージャー :
「ありがとう。そうやって言ってくれると【私は嬉しいよ】」


部下 :
「とんでもないです。そんな事情があったなんて」


マネージャー :
「ところで、先週の金曜日にセミナーを受講していただろう? どうだっ
た」


部下 :
「ああ。だいたい前から知ってるような中身でした。あまり新鮮なネタはな
かったです」


マネージャー :
「具体的に言ってもらえると、【私は嬉しい】けれど」


部下 :
「ええっと……。新規のお客様を開拓しろとか。その指標をキッチリ管理し
ろとか、ま、だいたいそんな感じですね。種まきを怠るなということでし
た」


マネージャー :
「参考になったのか?」


部下 :
「まァ、そうですね。でも、だいたい同じコトはやってますよ」


マネージャー :
「なるほど、だいたい同じコトをやってるんだね? 君みたいな部下を【八
割部下】と言うんだよ」


部下 :
「……え?」


マネージャー :
「だいたい同じことはやっています。ある程度のところまでは進んでます、
という発言を聞いていると、【私はとても寂しい気持ちになるんだ】」


部下 :
「あ、はい……」


マネージャー :
「目標は絶対達成なんだ。行動はロックしてやり切ってほしい。だからセミ
ナーで学んだことは、完璧にやって欲しいんだ」


部下 :
「わ、わかりました」


マネージャー :
「そうすれば、もう少し私も早く帰れるかもしれない。君が十割部下になっ
てくれれば、【私は本当にハッピーだ】」


部下 :
「かしこまりました。気をつけます」


……昨日の日経ビジネスオンラインのコラム「営業の新常識『超・行動』」の
影響もあり、

拙作のアマゾンランキングが再び急上昇しました。

先日「8度目」の増刷も決定!

「十割部下」になるためのバイブルです!


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【編集後記】

私は自慢話を聞くのがけっこう好きです。

お年をめした方から、昔の苦労話、戦争体験の話を聞くのが好きです。

身を乗り出して聞き入ってしまいます。

そのせいなのか? 私もちょっと自慢話をしたいときがあります。

昨日、日経ビジネスオンラインでコラム「営業の新常識『超・行動』」が掲載
されました。

今回で2回目。

1回目のコラム「できる人は、モチベーションを口にしない」が、とんでもな
いアクセス数を記録したようで、

本メルマガ読者数も急激に増えました。

さらに昨日の2回目も終日ランキング1位を記録。

1回目のコラムもそれに合わせて再びランクアップして、ランキング上位を占
めました。

さすがに嬉しいですね。

正直なところ、

昨年同時期に連載したコラム「脱会議」が爆発的に読まれたのは、「まぐれ」
だったんじゃないかと思っていたのです。

ですから1年後の現在、

日経BP社からの期待やプレッシャーを感じながらコラムを連載するのは、少
しだけ気が引けていて、

お話をいただいた当初はけっこう「逃げ腰」だったのです。

「脱会議」のときは、企画を私が上げたときから一発OK! だったのですが、
今回のコラムは企画が二転三転しましたので、

書かないほうがいいかも……。

ランキング上位に入らなくてもいいけど、まったく読まれなかったら編集者の
方にも迷惑かけるしな……。

どうしようかな……。

と、私は頭の中でブツブツ考えていたせいで、担当者とアレコレ議論はするも
のの、決まるものも決まらず、ダラダラと時間を浪費していたのでした。

しかし、実際にこれだけのアクセスがあると、さすがに私もご満悦です。

「脱会議」だけじゃなかったんだー……と私自身も思っています。

ちなみに昨日だけで「581名」の新規メルマガ登録者がいらっしゃいます。

(解除者はわずかに3名)

先日1万5000名を超えた、と思っていたら、コラムの影響で一気に1万6
000名を超えました。

これでまた新しい出会いがあるのですね。

次回の「超・行動」から、具体的に、営業の新しい動き方について解説する予
定です。

(絶対達成する部下の育て方に書いてある「予材管理」が下敷きになっている
ので、これは押さえておいてくださいね!)

ご期待ください!

その前に、昨日掲載されたコラムをどうぞ!

■営業の新常識「超・行動」
「ぶつぶつ・あれこれ・だらだらの"B・A・D"ノイズを消せ!」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120827/236022/