2012年9月10日

「また相談させてください」には、もうウンザリ 【ピア・プレッシャー】

● 今回のテクニック:【ピア・プレッシャー(8)】

ピア・プレッシャーとは、人間は通常、同じ組織内の仲間に認められたい、疎
外感を味わいたくないと考え、仲間のあいだで自分がどのように見られている
かを気にする傾向がある。

そのせいで、仲間や社会と同じ考えでなければならないという圧力(プレッシ
ャー)を常日頃から感じているものだ。

これをピア・プレッシャーと言う。

特に「和」を尊ぶ日本人に対しては、このピア・プレッシャーは強力と言えよ
う。


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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「そういえばA君、お客様を集めてイベントを開催するという話をしていたよ
ね。あれってどうなってる?」


営業マンA :
「あ、はい。パートナー企業と現在、話をしている最中です」


マネージャー :
「うん。それは先月のミーティングでもそう言ってたけど、まだ話し合ってる
の?」


営業マンA :
「ええっと……。ええ。そうです」


マネージャー :
「それで進展は? いつイベントを開催するのか教えてくれないと、社内で稟
議を上げられないだろう」


営業マンA :
「はい。かしこまりました。また相談させてください」


マネージャー :
「いやいや……。また相談させてくださいって、先月もそう言ってたじゃない
か。パートナー企業さんとは、いつ打合せしたの?」


営業マンA :
「ええっと……。7月の中旬だと思います」


マネージャー :
「それだったら先月のミーティングから進んでいないということだよね?」


営業マンA :
「確かにそうなんですが、申し訳ありません。なかなかパートナー企業をその
気にさせることが難しくて……。また相談させてください」


マネージャー :
「だから、また相談させてくださいって言うなよ」


営業マンB :
「課長、コスト削減のアイデアをメールで送ってると思いますが」


マネジャー :
「おお。目を通しておいた。ネット広告がほとんど成果上がっていないから、
あれを見直そう。もしネット広告をすべてやめたら、どれぐらいの削減効果
がある?」


営業マンB :
「ええっと……。ちょっとわからないので調べます。今日の夕方には報告でき
ると思います」


マネジャー :
「頼む。ところでC君、君に頼んだ新規開拓リストはどうなってる?」


営業マンC :
「300社のリスティングを目指して作っています。現在は260社ですので、
あと40社は仕込みます」


マネジャー :
「いつまでにできる?」


営業マンC :
「明日の5時までにシステム部門が休眠顧客のデータを整理してくれるので、
それから1時間以内でできます」


マネージャー :
「じゃあ、明日の6時以降、送ってくれ」


営業マンC :
「かしこまりました」


マネジャー :
「それでA君、パートナー企業との打合せはどうするの?」


営業マンA :
「ええっと……。何とか前に進めたいとは思ってるのですが、なかなか担当者
が捕まらなくて……」


営業マンB :
「その担当者には最近いつ連絡したの?」


営業マンA :
「うーん……。いつだっけ、か……」


営業マンC :
「それがわからないんじゃ、悩みようがないよ」


営業マンA :
「そうだねー。でも、この時期にイベント開催を本当にやるべきかどうか、と
いう問題もあると思うんだよ。そういうことも含めて、とにかく課長、また
相談させてください」


営業マンB :
「ダメだって、そんなの」


営業マンC :
「さんざん先送りしておいて、そもそもやる意味があるかどうかなんて考え始
めるのは、最悪のシナリオだよ。みんなで決めて、君に託したんだから、や
ろうよ」


営業マンB :
「そうだよ」


営業マンA :
「うーーん、わかった。とにかく、これからすぐにパートナー企業に電話して
コミュニケーションをとってみる」


営業マンB :
「俺もパートナー企業との打合せに参加するよ。とにかく前に進めないと」


営業マンA :
「あ、ありがとう……」


……ピアプレッシャーはとても強力です。

私どもがコンサルティングに入ると、このテクニックを応用させていきます。

組織全体をまるごと「目標達成が当たり前」の状態にしていきますので、「環
境」そのものが変わってしまいます。

1人の行動を変えるのは難しいでしょうが、組織全体をまるごと変革するのは、
意外と難しくないのです。

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http://www.attax.co.jp/service/sales/consul.html

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【編集後記】

最近、めっきり「捨てる」ことが好きになってきました。

まずは家にある「物」を捨てたい。

優先順位として「機械」っぽいもので、使ってないものは片っ端から捨てたい
です。

なぜかわかりませんが、機械・マシーンなのに、使わずに置いておくこと自体、
とても申し訳ない気持ちになるのです。

機械じゃなくても同じなのでしょうけれど。

あと、「重いもの」も捨てたいです。

「重いもの」といえば「紙」ですね。本とか雑誌とか書類です。

片っ端から捨てたいです。

あと、「人間」も重いですね。

いろんな人との出会いがありますが、本当に自分にとって大切なものは何なの
か? をしっかりと考えて、

重くなりそうな人間関係は断っていきたいです。

「誰からも愛されたいという人は、誰からも愛されない」

と私は思ってますので。(汗)

(とはいえ、交友関係は広くないので、別に悩む必要はないですね。私の親友
は現時点でひとりしかいないし、今後もそうでしょう。その親友とは……私の
「妻」です。妻にもそのことをよく言っています)