2012年10月1日

「願望」をかなえる言葉と場所とは?【アズ・イフ・フレーム】

● 今回のテクニック:【アズ・イフ・フレーム(14)】

アズ・イフ・フレームとは、「もし……だったとしたら、どのように……する
か」「もし……実現したら、どのような気持ちとなるか」等と質問をすること
により、相手がかけている色眼鏡(フレーム)をはずさせるテクニック。
(アウトフレーム)

相手の先入観/固定概念を打破するために有効な、魔法の言葉。

通常は、実現したい目標がかなっている「未来」までイメージの中で空間移動
し、そのシーンを十分に味わってもらってから、それまでの実現プロセスを語
ってもらう。そのことにより「ドツボ」にはまっているフレームから抜けやす
くなる。

ただ、言葉だけを使ってもうまくはいかない。


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● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「私はいま、何をしたいのか、どうしたいのか、すごくわかっています。
『自分探し』をしているわけではありません。本当に夢があるんです」


マネージャー :
「ああ。知ってる。地元に児童擁護施設をつくるんだろ」


部下 :
「はい。昔からの夢です。ずっと変わっていません」


マネージャー :
「君はいくつだっけ?」


部下 :
「33歳になります」


マネージャー :
「これまでも、いろいろと施設で働いてきた。だったな?」


部下 :
「ええ。高校を卒業してすぐ、障がい者のデイサービス事業をしている施設
に勤めました。それから自動車ディーラーのセールスマン、コンビニの店長、
そして特許事務所の事務、などです」


マネージャー :
「そしてわが社は小さな工務店。今はその営業をしている、というわけだ」


部下 :
「はい。夢を叶えるためには、いろいろな体験をしたほうがいいと思いまし
て」


マネージャー :
「ふーん」


部下 :
「……」


マネージャー :
「本当に、そうか?」


部下 :
「……」


マネージャー :
「その経歴を聞いて、順調に夢に向かって進んでるな、と誰が思うんだ」


部下 :
「すみません」


マネージャー :
「別に謝る必要はない。俺なんか、夢なんて抱いたことないからさ。実際の
ところ、すごいなって思うんだ。そういう夢や願望があって、それを周囲に
公言する勇気があるなんて」


部下 :
「いえ……」


マネージャー :
「だいたい児童擁護施設って、どういう施設なのか知らないけど、その施設
を作って、何か社会に貢献したいとか考えてるんだろ」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「だろうな。そういう施設でボロ儲けしたいと思ってる奴なんているわけ
ねーもんな」


部下 :
「……」


マネージャー :
「じゃあさ、その施設をお前が作って、その施設を利用する人たちが毎日笑
顔でやってきてとか、そういう日常を思い描いてみろよ」


部下 :
「え」


マネージャー :
「想像するのはできるだろ? ほら、イメージトレーニングさ」


部下 :
「あ、はい」


マネージャー :
「目を閉じろ。そして臨場感たっぷりに、味わってみろ」


部下 :
「……味わう……」


マネージャー :
「そう。何度か、深呼吸してさ、その新しい施設の色合いだとか、匂いだと
か、お前の下で働くスタッフの人たちが歩いている音だとか……」


部下 :
「……」


マネージャー :
「利用者の方々の笑い声とか……。施設の窓から差し込んでくる太陽の光の
強さだとか……。お前の夢を実現させようと力を貸してくれた人からの力強
い握手とか……」


部下 :
「……う」


マネージャー :
「その握手された手のぬくもりを感じてみろよ。その強さを、実際に味わっ
てみろよ。……そうすると、いろいろと胸にくるものがあるだろ」


部下 :
「……うう」


マネージャー :
「……」


部下 :
「……」


マネージャー :
「……」


部下 :
「う……」


マネージャー :
「……どうした?」


部下 :
「す、すみません…………」


マネージャー :
「いいよ。ほら、ハンカチ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「すごく感受性が強いんだな」


部下 :
「すみません」


マネージャー :
「泣いたっていいさ。それぐらいに願望を実現させたいって気持ちが強いん
だから。お前の夢は、本物だよ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「なんで、そういう施設を作りたいんだ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「別に、言いたくなかったら、いいけど」


部下 :
「……」


マネージャー :
「……」


部下 :
「……私が、私が、そういう施設で、育ったからです」


マネージャー :
「……」


部下 :
「すごく晴れた日でした。……施設の窓に、太陽の、強い光が差し込んでい
る、そんな日でした。私はそこで、父に生まれてはじめて握手されました」


マネージャー :
「……」


部下 :
「とても、力強い握手でした」


マネージャー :
「……」


部下 :
「そのとき、父に握られたときの感触は、まだこの手に残っています」


マネージャー :
「……」


部下 :
「私にとって、人生、最後の、父からの握手でした」


マネージャー :
「……」


部下 :
「サイテーの、握手です」


マネージャー :
「そうか」


部下 :
「誰にも、誰にも……あんな握手を、親からされてはダメだと思うんです。
一生、台無しです」


マネージャー :
「お父さんとは、それから連絡がとれないのか?」


部下 :
「翌日に、命を絶ったそうです」


マネージャー :
「……」


部下 :
「それを知ったのは、実は最近のこと、なんですが」


マネージャー :
「……」


部下 :
「私がいま、生きているのは、私を育ててくれた施設があるからです」


マネージャー :
「……ん」


部下 :
「その施設が町の財政難で潰れてから、もう15年が経過しています。何と
か私の手でもう一度、作り上げたいのです」


マネージャー :
「……そうか」


部下 :
「資金だけでなく、職員が足りなくて倒産していく施設も多数あります。で
すから、資金面でも、人手の面でも、革新的な施設を作り上げて、長くやっ
ていきたいのです」


マネージャー :
「……」


部下 :
「私はあれから30年近く、誰とも握手していません。本当に強い気持ちが
あるんです」


マネージャー :
「……」


部下 :
「私、この会社でもっと営業力を鍛えます。そして、経営のことも勉強しま
す。気持ちだけでは、願望は実現しませんから」


マネージャー :
「うん。そうだな。しかし……」


部下 :
「え」


マネージャー :
「しかし、思いの強さと、知識があれば願望が実現するわけじゃない」


部下 :
「と、言いますと」


マネージャー :
「フレームワークだ。願望実現のフレームワークと、正しい進捗を管理する
手法。そして……」


部下 :
「そして——」


マネージャー :
「仲間だ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「願望実現の仲間を集めろ。まずは俺がその一人になってやる。お前が作ろ
うとしている施設は、当社が利益なしで建ててやる」


部下 :
「……ありがとうございます」


マネージャー :
「俺とは、握手してくれるか?」



……夢や願望が明確にあっても、なかなか自分の殻を打ち破ることができなく
て、その第一歩が踏み出せない人がいます。

そのためめには、現在の殻(フレームワーク)の外へ出ることが必要なのです。

時間の外へ出るため、「アズイフフレーム」という、今回紹介した話法を使い
ます。

現在のフレームから飛び出して未来へ移動できるため、自分のフレーム(現状
維持バイアス)をはずしやすくなります。

もう一つは、空間的に外へ出ることです。つまり遠くの場所で、非日常を感じ
ながら、願望実現のためのプランを練るということです。

いよいよ来年1月、半年近く企画してきた「沖縄 願望実現ツアー」が開催さ
れます。

会社の目標達成ではありません。自分の人生の夢や願望を「絶対達成」させた
い人のためのツアーです。

「場」を良くしたいので、

絶対に夢を叶えたい、覚悟を持って願望を実現させたい、という強い気持ちを
持っている方のみご参加ください。

日本全国から、参加者を募ります。

(スケジュールは中部国際空港からのプランとなっていますが、ルートの相談
は乗ることができますので、気軽にご連絡ください)


■「絶対達成マインドセミナー in沖縄」
   〜願望実現の旅「8フレームアウトカム」〜
http://www.attax.co.jp/seminar/detail/01497.html


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【編集後記】

「8フレームアウトカム」とは、

NLP理論の基礎といえるフレームワークです。

願望(アウトカム)を実現させるために、8つの質問を重ねながら実現への手
がかりを見つけていきます。

非常にバランスのとれたフレームワークです。

1.あなたの願望(アウトカム)は何ですか?
 (肯定的な言葉で表現)

2.願望が実現されたことはどのように証明されますか?

3.願望はいつまでに、誰と、どこで創りますか?

4.願望が実現したら、あなたの周り、環境はどのように変化ますか?
 (エコロジカルチェック)

5.願望実現のためにあなたが既に持っているリソースは? 足りないリソー
スは何ですか?

6.現在、願望実現を止めているものは何ですか?

7.その願望を実現することにどのような意義があるのでしょうか?

8.それをやるために、まず何からスタートしますか?

各質問だけを見るとシンプルなのですが、それぞれの質問にとても深い意味づ
けがあり、

質問の答えを具体化すればするほど、人生の探求ができるようになります。

特に「リソース」と「エコロジカルチェック」は、バランスよく願望実現する
ための、重要なフレームワークです。

また、沖縄ツアーでは、何となく宣言するだけでなく、

「本当にそれがあなたの願望なのか?」

「本当にそれで願望は実現するのか?」

「本当にその願望であなたと周囲の人は幸せになるのか?」

徹底的に追求し、そして「ロック」かけていきます。

沖縄での自然、パワースポット、アクティビティを織り交ぜながら、自分の奥
深い部分を覗き、

そして将来の実現した姿を臨場感たっぷりに味わえる「場」を提供いたします。

二宮尊徳の言葉で、このような名言があります。

「貧者は、昨日のために今日働き、昨年のために今年働く。そのために、いつ
も苦しんでいて、働きの効果が出ない。富者は明日のために今日働き、来年
の為に今年働くことから、余裕をもって望むことができ、することがほとん
ど上手くいく」

私たちは、明日のために考え、知恵を出し、働き、学習していきたいですね。

人が幸せを感じたり、豊かさを覚えたりするとき、

つまり脳内にドーパミンが分泌されるタイミングは、

昨日よりも今日、今日よりも明日、自分の能力がアップしていることを実感し
たり、

目標に向かって近付いている、と感じられるときです。

願望を実現すること自体で幸福感を手に入れられるのではなく、そのプロセス
において、

幸せは手に入るのですよね。

勤労と勉学に清貧さばかりを求めるのではなく、そのこと自体を楽しむ余裕が
現代には必要だと私は考えています。