2012年11月15日

「クールヘッド&ウォームハート」で行け!【アクノリッジメント】

● 今回のテクニック:【アクノリッジメント(11)】

アクノリッジメント(アクノリッジ)とは、相手に関心を寄せて承認し、その
ことを肯定的な言葉で伝えることである。

どのようなときも感謝の気持ちを忘れず、相手の可能性だけを見つめることに
より、行動の変革を促すことができるようになる。

承認することを目的とするぐらいに、承認を意識することが重要である。

承認が目的になってしまうと心が伴わない、と思われる方も多いだろうが、そ
れを気にしていたら何もできない。

「気持ちはあとからついてくる」

と考えるようにして、まずは「相手を承認する」という体験を積むことにフォ
ーカスして取り組むぐらいがちょうどよい。


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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「相変わらず早いなァ」


部下 :
「あ! おはようございます、本部長」


マネージャー :
「まだ7時半だ。いつもこんな時間に出勤してるの? 始業時間は9時だよ。
君はすごいなァ」


部下 :
「いつもは7時過ぎです。今日は子供がぐずってたんで、少し遅くなりまし
た」


マネージャー :
「早朝から託児所なんてやってるのか?」


部下 :
「今は、24時間保育園というのもあるんですよ。本部長」


マネージャー :
「へェ。便利になったもんだな」


部下 :
「すごく助かっています」


マネージャー :
「お子さんはいくつだっけ?」


部下 :
「2歳です」


マネージャー :
「2歳か……」


部下 :
「今日も夜の6時には帰らせてもらえませんか」


マネージャー :
「おお。もちろん」


部下 :
「すみません、私ばっかり残業が少なくて」


マネージャー :
「残業が少な……」


部下 :
「みんな遅くまで仕事してるのに、私ばっかりいつも早く帰って申し訳ない
と思ってます」


マネージャー :
「……じょ」


部下 :
「え」


マネージャー :
「じょ、冗談じゃないっ!」


部下 :
「ど、どうしたんですか」


マネージャー :
「わ、悪い……」


部下 :
「本部長」


マネージャー :
「悪い。つい、感情的になってしまった」


部下 :
「……?」


マネージャー :
「君の……。君の、残業が少ないから、陰でいろいろと言ってる奴らがいる
んだろう」


部下 :
「……」


マネージャー :
「ざけやがって」


部下 :
「いや、あの」


マネージャー :
「残業は延長戦だ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「野球で言うと延長戦なんだよ。9回で試合が終わらなかったら延長するの
は仕方がない。しかし、本来なら試合は9回で終わらせなくちゃいけないん
だ」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「毎日毎日、延長戦をやってる連中が文句を言えるのか!」


部下 :
「……」


マネージャー :
「君はほとんど毎日9回で試合を終わらせている。そのようにちゃんと朝か
らダンドリしているからだ。だらだらと毎日延長戦やってる奴らに、君が陰
でいろいろと言われてると聞くと、ハラワタ煮えくり返ってくる」


部下 :
「ちょ……」


マネージャー :
「冗談じゃない! 朝から、本当に頭にくる! 2歳のお子さんを抱えなが
ら仕事をしているんだから、君が残業できなくて当たり前だ」


部下 :
「ありがとうございます」


マネージャー :
「しかも営業17人のうち、圧倒的な結果を出しているのは君だ。利益率は
2位の営業の3.2倍。これだけの成績を出しているんだから、経営陣とし
て何ひとつ注文はない。しかも毎日9回で試合を終わらせているんだから」


部下 :
「私は、おそらく皆さんとのコミュニケーションが足りないんだと思います。
それは気をつけます」


マネージャー :
「馬鹿馬鹿しい! パソコンの前にばかり座っている営業は腐った流木だ。
インターネットの情報に脳みそが浸かって腐ってる」


部下 :
「そんな」


マネージャー :
「それに比べて君は本当によくやっている。何度も言うが、わが社の手本だ。
しかし、どうして君は腹が立たないんだ。後ろめたいことなど何もないのに、
陰口を叩かれて」


部下 :
「うーん……」


マネージャー :
「俺なんか、毎日頭にくることばかりだから、涼しい顔で結果を出している
君が不思議でしょうがない」


部下 :
「……実は、ですね」


マネージャー :
「……ん?」


部下 :
「こう見えても、すごく怒りっぽかったのです」


マネージャー :
「え?」


部下 :
「ですから妻は出ていってしまったんです」


マネージャー :
「……」


部下 :
「なんていうか」


マネージャー :
「……」


部下 :
「あのショックから立ち直るために、今は怒りの感情を封印してるんです」


マネージャー :
「……」


部下 :
「そうしたら、いろいろといいことが出てきました」


マネージャー :
「……いいこと?」


部下 :
「今はとても前向きです。定時に仕事を終えて娘を迎えにいかなくちゃいけ
ないですから、毎日必死に仕事をします。期限があると燃えるじゃないです
か。だから、これで良かったんです」


マネージャー :
「奥さんは……」


部下 :
「他の人と結婚してしまいました」


マネージャー :
「……!」


部下 :
「でも、いいです」


マネージャー :
「……」


部下 :
「私には娘がいますから。怒りの感情はもう、ほとんど覚えないのですが、
でも、胸に秘めた闘志は誰にも負けません」


マネージャー :
「……すごいな。君のスゴさが、わかった気がする」


部下 :
「本部長、今日も9回で試合を終わらせます」



……クールヘッド(冷静な頭)&ウォームハート(温かい心情)でいきましょ
う。

負の感情をいかにコントロールできるか。

言語的コミュニケーション技術を学ぶより、まずはこのノウハウを体得したほ
うが人間関係はうまくいきます。

NLP理論を加味した、今年最後の「アンガーマネジメント講座」が12月に
あります。

ご興味のある方は、ぜひお越しください。


● メモ帳ひとつで怒りとイライラの感情をコントロールする
「アンガーマネジメント講座」
【東京 12/7】http://www.attax.co.jp/seminar/detail/01406.html
【名古屋 12/10】http://www.attax.co.jp/seminar/detail/01475.html

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【編集後記】

私にとって朗報が2つあります。

そして困ったことが1つあります。

朗報の1つ目は、新刊「絶対達成マインドのつくり方」が大増刷を繰り返して
いることです。

つい昨日、ダイヤモンド社から3万部まで増刷するという連絡を受けました。

処女作の「絶対達成する部下の育て方」が現在3.2万部ですから、発刊して
10日あまりで部数で追いつくことになります。

現在、アマゾンや楽天でも品切れ状態が続いており、嬉しい悲鳴を上げていま
す。


朗報2つ目は、先週の日経ビジネスオンラインのコラムがアクセス新記録を作
りそうな勢いだということ。

掲載されてから1週間も経過するのに、いまだ上位にランクインしており、

【100万ページビュー】も目前という状況です。

まだ読んでない方は、ぜひご一読ください!

◆「部下が上司に言ってはいけない言葉」ワースト10
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20121106/239095/


困ったことは……ですね。

年内はおろか、来年の2月ぐらいまで、スケジュールが埋まりつつあることで
す。

昨日、来年のセミナーの打合せをしていたら1月も2月も、まったくスケジ
ュールがないことが判明!

自分のスケジュールなのに、キチンと把握していませんでした……。

これは正直なところ「嬉しい悲鳴」ではありません。

10月から代表となったはずなのに、いまだ「プレイングマネジャー」ではな
く、ただの「プレイヤー」のままでいる私は、もっと自省しないといけないで
すね。

今から、来年の3月、4月以降の「マネジメントのための時間」をスケジュー
リングしたいと思います。