2013年1月10日

「自分を変える」もっとも手軽な方法【カウンター・エグザンプル】

● 今回のテクニック:【カウンター・エグザンプル(5)】

カウンター・エグザンプルとは、物事に対して、ある「一般化」の思い込みを
している人に対し、それが真実ではなく、単なる思い込みに過ぎないことを気
付かせるテクニックである。

「一般化」の表現をしている人は、「みんな」「すべて」「いつも」という表
現をよく使う。

本当に「みんな」そうなのか? 本当に「すべて」そうなのか? 本当に「い
つも」そうなのか?

具体的な過去の体験について語ってもらうことにより、その思い込みを気付か
せることができる。

あいまいな表現をする人には「具体的に?」「たとえば?」という質問を使っ
てみよう。

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● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「今年こそは、もっと自分を変えたいと考えています。何をやってもうまく
いかない気がするので」


マネージャー :
「なるほど。自分をもっと変えたいと考えているんだね? 【具体的に】言
うと、何を変えたいんだろう」


部下 :
「具体的に……ですか。うーん、何でしょう……」


マネージャー :
「もっと自分を変えたい、と思ってるんだよね? 【具体的に】は、何だろ
うか」


部下 :
「んー……」


マネージャー :
「何を変えたいのかと言われると、いろいろありすぎて、どれにすればいい
か決められない、そういう性格を変えたいとか?」


部下 :
「あ、ああ。そうです。決められない性格を変えたいです」


マネージャー :
「決断力はないほうか?」


部下 :
「そう、ですね……。ないといえば、ないですし、あるといえば、あるとい
うか……」


マネージャー :
「その言い回しを聞いてると、踏ん切りがつかない性格のようだね」


部下 :
「はい、そうそう! 『踏ん切りがつかない』んですよ、私は。そういう
『踏ん切りがつかない性格』を変えたいんです。いっつもそうなんです」


マネージャー :
「踏ん切りがつかないって、【たとえば】どういうときに?」


部下 :
「先日、課長から新しい販促ツールを開発するから、今後はお客と折衝する
ときは必ずそれを使うようにと言われました」


マネージャー :
「おお。全社的な取り組みなんだから、使わなくちゃダメだよ」


部下 :
「でも、私はどうも、ああいうツールを使った営業が好きじゃないんですよ。
とはいえ、会社の方針に従わないわけにはいきませんし……」


マネージャー :
「それで踏ん切りがつかないのか?」


部下 :
「はい。そうなんです」


マネージャー :
「何を言ってるんだ、君は。その場合は、会社の方針に従いたまえ」


部下 :
「あ、そうですか。やっぱり」


マネージャー :
「それは『踏ん切りがつかない』とか、そういうことじゃない。ただの君の
勘違いだ」


部下 :
「も、申し訳ありません」


マネージャー :
「君ももう35歳だろ。彼女とはどうなってるんだ?」


部下 :
「そうですねェ。まだ結婚はいいかなと思ってます。結婚すると、独身でで
きたことが、みんなできなくなるでしょう?」


マネージャー :
「結婚してできなくなることって、【たとえば】何のこと?」


部下 :
「そうですねー……。うーーん。何でしょう」


マネージャー :
「……」


部下 :
「何かな……」


マネージャー :
「もう一回言うよ。結婚してできなくなることって、【たとえば】何のこ
と? 【具体的に】何なの?」


部下 :
「うーん……。そう言われましても」


マネージャー :
「……」


部下 :
「んんん……」


マネージャー :
「もういいっ。単純に君は決断力がないだけだ!」



……自分を変えるためには、「インパクト×回数」が必要です。

脳の思考プログラムが過去の体験の、インパクトの強さと、その回数でできて
いるからです。

自分自身を手軽に変えるためには「インパクト」が必要です。

そのことを日経ビジネスオンラインのコラムで、「ニューロロジカルレベル」
を用いて解説いたしました。

「決断力」がないと、周囲とのラポール(信頼関係)は築けないですものね。


●「『自分を変える』ための最も手軽な方法」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130108/241954/

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【編集後記】

今年、配信したメルマガの本文中には、誤字があったり、

メール配信システムの設定ミスをして、同じメルマガを2度連続して配信して
しまったりと、

ミスが続いています。大変申し訳ございません。

粗忽な性格であるがゆえ、人一倍、注意をしていかなければと考えます。

このような私ですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

(決断力をテーマにした新春セミナーは、名古屋を除く、東京・大阪は早々と
定員オーバーいたしました。ありがとうございました)