2013年2月4日

「アンガーマネジメント」とは何か?【ディレイテクニック】

● 今回のテクニック:【ディレイテクニック(9)】

ディレイテクニックとは、怒りを感じたとき、感情に任せて言葉を発しないよ
う、心のなかで別の事柄を思い浮かべて落ち着きを取り戻す方法。

イエスバット法を心掛けようと思っても、自分の感情をコントロールできない
と相手の言葉を「受け止め」にくい。

このためディレイテクニックなどを使って、自分自身を落ち着かせてから反論
する


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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「今年のテーマは『武器』だと話したよね?」


部下 :
「え、ええ」


マネージャー :
「さっきからロープレを通じて、君のトークを観察していたけれど」


部下 :
「はい……」


マネージャー :
「意外に、上手だな」


部下 :
「あ、ありがとうございます」


マネージャー :
「しかし、上手なのはロープレだけだ。実際にお客様の前に出ると、全然話
せないじゃないか」


部下 :
「え、そうでしょうか?」


マネージャー :
「この前、K建設の部長の前で、アピールすべきポイントを言わなかった」


部下 :
「ああ、でもK建設の案件は、最初から無理だと思ってるんで、別にいいじ
ゃないですか」


マネージャー :
「な……! 最初から無理だと思ってたァ?」


部下 :
「はい。あの会社は無理です。前も提案したんですが、はぐらかされてばか
りで、全然わが社のことに関心がないんです」


(怒)マネージャー :(心の中で)
 カーッと怒りが湧き上がってくるのを抑えようとする。
(ファストファッションとは、最近の流行をとらえながら低価格に抑えた衣
料品のこと、ファストファッション、ファストファッション……)


マネージャー :
「K建設は以前、わが社にとって、とても重要な得意先だったんだ。君が担
当になってからだぞ、注文が激減したのは」


部下 :
「先方の部長も代わりましたから、それは仕方がないと思いますが」


(怒)マネージャー :(心の中で)
 カーッと怒りが湧き上がってくるのを抑えようとする。
(ファストフィッシュとは、あらかじめ骨を取り除いた魚のように、手軽に
食べられる魚商品、ファストフィッシュ、ファストフィッシュ……)


マネージャー :
「じょ、冗談じゃない。相手の部長が代わったので、当社の売上が減るだな
んて、そんな言い分が通るわけないだろう」


部下 :
「うーん、そうでしょうか」


マネージャー :
「だいたい、無理だと思ってるのなら、どうしてK建設へ通うんだ?」


部下 :
「だって、社長がお客様のところへ行け行けと言うじゃないですか。だから
仕方なく行ってるだけです」


マネージャー :
「な……!」


(怒)マネージャー :(心の中で)
 カーッと怒りが湧き上がってくるのを抑えようとする。
(ファストカジュアルとは、ファストフードとファミレスの中間に位置し、
ファストフードよりも高付加価値な新業態、ファストカジュアル、ファスト
カジュアル……)


マネジャー :
「そういう発想では困るんだ。ロープレをどんなにしても、ロープレだけが
上手になって、お客様の前で生かせなければまったく意味がない」


部下 :
「う……」


マネージャー :
「商談の現場に、何度も帯同することなどできない。しかし自主性を重んじ
すぎるのはダメだ。何度も話しているとおり『武器』を使え」


部下 :
「あ、あの販促ツールですか」


マネージャー :
「そうだ」


部下 :
「……わかりました」


マネージャー :
「K建設を攻めるのは無理だと言ったのは、後付けのアイデアだろう? 単
純に、お客様を前にしたら緊張して話ができなかっただけだ」


部下 :
「……はい。言い訳できません」


マネージャー :
「ツールを使ったら、そんな緊張もどこかへ飛んでしまう。そのための武器
なんだから」


部下 :
「わかりました」


マネージャー :
「社内でのロープレは継続してやっていこう。話し方を勉強するのは大切だ。
しかし、喋りをうまくするためには自信が不可欠だ。テクニックじゃない」


部下 :
「自信をつけるために、まずは結果を出します」


マネージャー :
「うん。喋りが下手でも、武器があれば、結果は出せる」


……良質なコミュニケーションをとるためには、「怒り」と「イライラ」の感
情コントロールは不可欠ですよね。

日本アンガーマネジメント協会が立ち上がって、2年近くが経ちました。

明石家さんま、ビートたけしの番組にも取り上げられ、知名度は急上昇してい
ます。

私は初代ファシリテーターであり、代表の安藤さんとは、協会立ち上げ当時か
ら意見交換していましたので、本当に感慨深いです。

現在、ファシリテーターは全国で150名を超えているそうです。

今後も「アンガーマネジメント」をよろしくお願いいたします。

http://www.angermanagement.co.jp/

(私は一応、推薦ファシリテーターになっております。ありがたいです)

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【編集後記】

つい先日、昨年12月に私の「アンガーマネジメント講座」に参加された女性
から、

フェイスブック経由でメッセージをいただきました。

悩みは「子育て」だったそうです。

ついついお子さんに対してイラッとしたとき、感情を抑えられずに激高したり
して、自己嫌悪することがたびたびあったと書かれておりました。

その方は講座受講後、地道に「アンガーログ」を書いているうちに、

お子さんに対して何を期待しているのか理解できるようになり、そのことをお
子さんと話すようになったそうです。

それを繰り返していると、自分の怒りを客観視することができるようになった
とのこと。

感謝の気持ちを伝えたくて、横山さんにメッセージをしたくなったと書かれて
いました。

私はすごく嬉しい気分になり、ぜひこのことをメルマガに書かせてほしいとお
願いし、了承していただきました。

いま、「体罰」に関するニュースが世間を賑わせています。

暴力はもちろんいけませんが、指導する側の「怒り」は、愛があるからこそ発
生する、という場合もあるでしょう。

「あなたの将来のために言ってるのに、どうして理解してくれないのか?」

こういった感情が強すぎて、暴力という表現に走ってしまったのかもしれませ
ん。

暴力はいけません。

とはいえ、相手を動かすのに「強い気持ち」は不可欠です。「情熱エネル
ギー」が相手の背中を押すときがあるのです。

怒りやイライラの感情を抑えて、正しい表現でその「熱情」を相手に伝えられ
たら、と私は思います。

今年も定期的に「アンガーマネジメント講座」を実施していきます。ご参考ま
で。

◆ メモ帳ひとつで怒りとイライラの感情をコントロールする
「アンガーマネジメント講座」
【東京 3/22】http://www.attax.co.jp/seminar/detail/01676.html
【名古屋 3/26】http://www.attax.co.jp/seminar/detail/01677.html