2013年5月26日

【永久保存版】なぜ「コーチング」は機能しづらいのか?

今回は、かなり多くの方(特に経営者・マネジャー)の悩みにこた
える内容だと思いますので、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです.



これまで私は「絶対達成」の考え方、ノウハウ、マネジメント手法などを、書
籍やセミナーを通じて伝えてきました。


しかし、


多くのマネジャーを苦しめているのが「現状維持バイアス」です。


やり方はわかったけれども、言っても部下が変わらない。言い訳してくる。反
論してくる。不快感をもった顔で私を見てくる……。


といった不満が、経営者・マネジャーの皆さんを悩ませています。


なぜ人は変化を拒むのか?


明日、ジェームス・オトゥールが提示した「変化を拒む33の識見」について
紹介したいと思いますが、


今回は「コーチング」について。


なぜ「コーチング」について言及するかといいますと、昨今、多くのマネジ
ャーの方が部下を動かすためには「コーチング」が必要だと考えているからで
す。


私はNLP(神経言語プログラミング)のトレーナーですので、


「コーチング」に関する質問を多く受けます。


しかし、私は「コンサルティング」はしますが「コーチング」はしません。


なぜか?


当たり前のことですが、私が「コーチング」のプロではないからです。


私に知識はあっても、膨大な数のトレーニングを積んだ経験がありません。コ
ンサルタントも同じですが、コーチも日々の鍛錬が不可欠です。


コンサルタントは複数の人数、チーム、組織をクライアントとして持ちますが、


コーチのクライアントは、基本的に「個人」です。


【1対1】でコーチングを実施するわけですから、プロのコーチは、かなりの
数のクライアントを持たないと、正しいトレーニングを積むことができません。


そういう意味でも、プロのコーチというのは、なかなかなれないものですし、
たとえプロであってもレベル感はさまざまです。


なぜ、ビジネスの世界で「コーチング」がうまく機能しづらいのか?


それはまず、「コーチング」をとてもリーズナブル(手軽)なテクニックだと
受け止めている風潮が、一般企業にあることだと私は考えています。


「コーチング」を、人の話をよく聞き、相手をほめて、承認して、ソフトタッ
チに接していくことだ、と勘違いしている人がとても多い気がするのです。


コーチングの定義を、第一人者の言葉を借りて表現すると、


「対話を重ねることを通して、クライアントが目標達成に必要なスキル、知識、
考え方を備え、行動することを支援し、成果を出させるプロセス」


です。


「コーチング」するときはもちろん「アドバイス」をしませんので、使うコミ
ュニケーション技術はもっぱら「質問」です。


クライアントの中にあるリソースに焦点を合わせた、効果的な「質問」を通し
て、


クライアントの頭の中を整理させ、


別の視点から事物を照らして、気付きを誘発させ、


主体的な行動変容を起こさせ、


そして、クライアント自らが設定する目標を達成させる。この支援をするのが
コーチの役割です。


この「効果的な質問」をするためには「場」の設計がとても重要で、


正しくペーシングできないと、相手は「誘導尋問」をされている気分となり、
頭の整理もできませんし、新たな気付きもないのです。


NLPでは、ペーシングするときによく「アイ・アクセシング・キュー」を使
います。


クライアントの眼球動作をキャリブレーション(観察)し、優位感覚を特定す
る技術です。


クライアントの「優位感覚」に沿って、質問のフレームを変えていきます。


「言葉」はとてもデリケートなツールです。


同じ言葉を受け止めても、人によって違うフィルターをかけてしまうため、認
知バイアスがかかり、正しい受け止め方ができません。


したがって、


相手の優位感覚を知らないと、どのような言葉を使って質問することが効果的
か、コーチは知ることができないのです。


……と、このようなことをゴチャゴチャ書き始めると、キリがありません。


一冊の本ができてしまうほど、初歩的なコーチングのテクニックを伝えるにも、
時間がかかります。


つまり、「コーチング」はそれほどリーズナブルなものではないということ。
そして大きな問題は、


レベルの低いコーチングをすると、レベルの低い結果しか出ない、ということ
ではない、といことです。


たとえば、野球をやろうとして、野球のレベルの低い人が集まって野球をやる
とどうなるか?


確かに、レベルの高い人から見ればお粗末なプレーの連続かもしれませんが、
それでもプレーしている人はそれなりに楽しめるものです。


目的が「楽しむ」であれば、レベルの高い・低いは関係がありません。


しかしコーチングは違います。


レベルの低い「コーチング」を受けると【逆効果になってしまう】、というこ
とが大問題なのです。


クライアントを傷つけ、深い悩みを負わせることにも繋がりかねません。


「コーチング」の基本的な考え方は、


【答えは、クライアントの中にある】です。


そして、


ビジネスにおいて、「コーチング」が機能する対象クライアントの定義は、


【リスクが高い職務で、能力の高い人材】です。


つまり、一般企業でいうと、経営者やマネジャーが対象クライアントにふさわ
しいのです。

「リスクが低い職務で、能力の高い人材」はコーチングを受けなくても成果を
出せます。


職務のリスクが高いか低いかは別にして「能力の低い人材」は、


前述した「自分の中に答えがあるか?」の問いに対して疑問符がつけられます。


したがって「コーチング」は機能しづらいのです。必要なのは「ティーチン
グ」でしょう。


さらに、


「重要—緊急マトリックス」で考えた場合、


コーチング対象は【重要だが緊急ではない】仕事にすべきであり、急を要する
ときに「コーチング」はまったく機能しません。


つまり、まとめると、


経営者やマネジャーが、部下に対して、目標達成に向けた「行動変容」を促が
すとき、「コーチング」は機能しないことが多く、


かつ、


すぐに成果を出してもらいたいときは、なおさら効果が出づらいと受け止める
べきでしょう。


「コーチング」は素晴らしい技術ですが、どういう人に対して、どのような行
動変容を、どのような時間軸で実現させるかをキチンと押さえるべきだと私は
考えます。


実際に、私たちコンサルタントは、現場に入って「コーチング」をすることは
ありません。


基本スタンスとして、相手に考えさせ、相手の言葉で行動を「ロック」しても
らいますが、


相手の答えが間違っていれば、コンサルタントは修正します。そしてアドバイ
スをします。


ほとんどの方に対しては、行動をする前に気付きがあるのではなく、行動した
後にこそ気付きがあるという考え方で対話するため、


【相手の中に答えがある、それを引き出していこう】


と私たちは考えず、


膨大な行動の果てに、正しい気付きを発見してもらおう、とします。


ここからは、5月31日(金)に発売される新刊『絶対達成する決断力のつけ
方』の宣伝となります。


本書には、人に決断させるテクニックが書かれています。


ここで紹介している心理テクニック「選好の逆転」は、心の中にある答えを引
っ張り出すためのテクニックではありません。


自分の中にもない「とんでもない答え」を無意識のうちに引き出してしまう技
術です。


ですから決断した後は、自分自身が驚き、そしてとても晴れやかな気分になり
ます。


なぜなら、「現状維持バイアス」がはずれた瞬間を味わえるからです。


本書では、決断したあと晴れやかな気分になり、しかも、継続して取り組んで、
目標を「絶対達成」させられる決断プロセスを紹介しています。


なぜ飛行機は高度1万メートルの上空を巡航するのか?


それは高く飛べば飛ぶほど空気が薄くなるため、機体にかかる空気抵抗が少な
くなって前に進みやすくなるからです。つまり、少ない力で継続できるように
なるのです。


「思い切った決断」をしたほうが、長続きするのです。


「現状維持バイアス」を思いっきり吹き飛ばして、そのような決断をしましょ
う。そしてテイクオフするのです。


「答え」は自分の中にあるのではなく、思い切った決断をし、目標達成に向け
た行動の向こう側にこそ、あるのです。


「絶対達成する部下の育て方」のキーフレーズは「ロックしますか?」の「ロ
ック」でした。


『絶対達成する決断力のつけ方』の合言葉は「テイクオフ」です。


思い切った決断をし、一緒に「テイクオフ」しましょう。


出版キャンペーンは5月31日(金)9:00スタートです。どうぞよろしく
お願いいたします。


●「絶対達成する決断力のつけ方」出版キャンペーンページのご案内
http://attax-sales.jp/tokuten/book/


※特典請求はキャンペーン中の【2日間】しかありません。お見逃しなく!


以上