2013年5月7日

「ノイズキャンセリング仕事術」とは?【バンドワゴン効果】

● 今回のテクニック:【バンドワゴン効果(8)】

バンドワゴン効果とは、多数の支持を受ける物事のほうが受け入れやすくなる
こと。要するに「勝ち馬/時流に乗ろうとする」心理のことである。

「さくら」を使うのは、このバンドワゴン効果を狙ったテクニックの一つとい
える。

ちなみに「バンドワゴン」とは祭りや行列の楽団車のことであり、パレードで
楽団車が通るとみんなが集まってくる。この現象からきた言葉である。

反対語は「スノッブ効果」。

【注意点】 効果的に使いたいときだけ活用すること。決して「他社もやって
いるから自社も追随しよう」という発想をしてはならない。正しい経営判断の
ためには、正しいデータに基づいた判断が不可欠である。


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● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「申し訳ありません、昨日、突然に休んでしまって」


マネージャー :
「お父さん、大丈夫か」


部下 :
「過労だったようです」


マネージャー :
「お店を出してるんだろ」


部下 :
「小料理屋です。もう20年以上、続けていて、はじめてです。こんなこと
があったのは」


マネージャー :
「もう、おいくつだ?」


部下 :
「去年、還暦を迎えました」


マネージャー :
「還暦か」


部下 :
「親父を安心させてやりたいです」


マネージャー :
「うん」


部下 :
「はやく私が一人前にならないといけないです」


マネージャー :
「そうか」


部下 :
「……」


マネージャー :
「……どうした?」


部下 :
「あ、すみません……。ちょっとメールが来てたものですから」


マネージャー :
「……あ、そう。ところで君のチームの戦略シートはどうだ」


部下 :
「ああ、すみません。いろいろとバタバタしていたものですから」


マネージャー :
「うん、こんなこと言いたくないけれど、君のお父さんのこととは関係がな
いよ」


部下 :
「あ、はい。もちろんです。4月に入ってからの話ですから」


マネジャー :
「チームの中では話し合ってるのか」


部下 :
「ええ、まァ……。いろいろと意見交換はしていて……」


マネジャー :
「……」


部下 :
「……」


マネジャー :
「……おい」


部下 :
「……」


マネジャー :
「おいッ!」


部下 :
「え……。あ、はい」


マネージャー :
「君はフザケてるのかっ!」


部下 :
「い、いえ……」


マネージャー :
「そのスマートフォンを机の上に置きたまえ」


部下 :
「は、はい。すみません」


マネージャー :
「人の話を聞いているときに、どうしてスマホばっかり見てるんだ」


部下 :
「メ、メールが来てたものですから」


マネージャー :
「私と話をしているときにまでチェックしなければならないメールが来る可
能性があるのか」


部下 :
「い、いや……」


マネージャー :
「4月の頭から今まで、君はいったい何をしてきた?」


部下 :
「え……」


マネージャー :
「ちゃんと毎日、仕事をしてきたのか」


部下 :
「……」


マネージャー :
「毎日会社に来て、パソコンの前に座って、いつも遅くまで何かをやってる。
その姿は見てきたが、いったいどんなアウトプットをこの間にしてきた?」


部下 :
「……」


マネージャー :
「君のお父さんの毎日はどうだ?」


部下 :
「え……」


マネージャー :
「朝、何時に起きる? 何時から仕込みをするんだ? 買い付けにはいつ出
かける? 一緒に働いている従業員の方々の管理は?」


部下 :
「……」


マネージャー :
「お店を切り盛りするのに、チラシを書いて店がはじまる前に道ゆく人々に
配ったことがあると言っていたな? その手伝いをするのが君はイヤだと小
さなころ思っていた」


部下 :
「はい……」


マネージャー :
「店の経理は誰がしている? お母さんのいない君の家では、それもお父さ
んがしているんだろう?」


部下 :
「……」


マネージャー :
「夜、仕事が終わるのはいつだ? 暖簾をおろし、店の掃除をし、明日の準
備をするのに何時までかかる?」


部下 :
「それは……」


マネージャー :
「毎日、毎日、朝起きてから、夜寝るまで、君のお父さんは何をどれぐらい
仕事しているんだろうか。毎日、毎日、どれぐらい頭を使い、体を使い、人
に気を使い、今できることを、できる限りやろうと、とにかくそのことにつ
いて、一体どれぐらい考えているんだろうか?」


部下 :
「うう……」


マネージャー :
「君はどうだ?」


部下 :
「……」


マネージャー :
「君の毎日はどうだ? 君の毎日の仕事ぶりはどうだ? 君がパソコンやス
マホを眺めている間、どれぐらい仕事は進んでいるのか?」


部下 :
「そ、それは、その……」


マネージャー :
「2012年12月に総務省は、25歳から34歳の人は平均して1時間1
7分、インターネットを利用しているという調査結果をまとめている。君は
32歳だ。それぐらいか?」


部下 :
「……いえ、私はもっともっとだと思います」


マネージャー :
「スマホ依存症と呼ばれ、思考力が落ちて感情をコントロールできない人た
ちも増えている。しかも君たちの世代が一番多いんだよ」


部下 :
「……!」


マネージャー :
「君は毎日、膨大な量のノイズを吸引している」


部下 :
「ノイズ」


マネージャー :
「そう。ノイズだ。ノイズキャンセリングしよう。ノイズをノイズで消しあ
う」


部下 :
「ノイズキャンセリング、ですか」


マネージャー :
「いま、スマホやタブレットなど、依存しすぎている多くの人が自分自身を
取り戻そうと動き出している。『つながり過ぎ』は危険だ」


部下 :
「『つながり過ぎ』は危険……。確かに」


マネージャー :
「そうでなければ、4月に入ってから頼んだことを、いまだにやっていない
だなんて考えられないだろう? ノイズを吸引しすぎて、君の脳はまっ黒に
なりかけている」


部下 :
「何とかしないと……」


……2013年5月31日(金)、いよいよ「絶対達成3」が発売されます。

タイトルは、

【 絶対達成する決断力のつけ方
  〜意思決定が速くなるノイズキャンセリング仕事術 】

「決断」の本です。

「絶対達成シリーズ」の本ではあるのですが、これまで書いてきたことと重複
した内容は非常に少なく、完全に独立したコンテンツです。

なぜなら、今回の書籍は「インパクト」がテーマだからです。

「回数」ではなく「インパクト」に言及したはじめての書籍です。

ノイズキャンセリングして時間の流れを止め、あるトリックを使うことによっ
て「選好の逆転現象」を起こし、思い切った「決断」をするためのノウハウが
詰まっています。

これまでと、まったく違うテイストの「絶対達成」をお届けします!

ご期待ください。

5月31日(金)です。

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【編集後記】

本文に書いたとおり、5月31日(金)に「絶対達成する決断力のつけ方」と
いう書籍がダイヤモンド社から発売されます。

これに伴い、出版キャンペーンを実施します。5月31日から2日間のみ。

今回の書籍は、直感で意思決定することを防ぐために「直感の罠」という表現
で、直感トラップを3種類、紹介しています。

「リスク過敏バイアス」「利用可能性バイアス」「確実性効果」の3つです。

ところが、この「直感トラップ」は7種類あり、あと4種類が書籍に書かれて
いません。

そこで他の4種類を音声データとしてまとめています。

今回のキャンペーンで、その「音声データ」をご提供いたします。

さらに、

本書は「5つの章」で構成されているのですが、実のところ「第6章」があっ
たのを、最後の最後でカットしています。

「第6章」には、絶対達成するためのプランをどのように作り、どのように決
断するかが書かれていたのですが、

「いかにわかりやすく伝えるか」を徹底的にこだわった結果、少々難解に受け
止められそうな「第6章」をカットしたほうがよいということになりました。

しかし私としては、この「第6章」があってはじめて「絶対達成する決断力の
つけ方」は完成すると思っているので、こちらも音声データとして提供したい
と考えました。

これも、今回のキャンペーンに参加された方にはご提供いたします。

さらに、

本書は、どのように自分自身が決断するかにフォーカスした内容となっていま
す。

ですから、誰かを「決断させる」ことには焦点を合わせていません。

そこで、誰かを「決断させる」ためのテクニック、こちらも「音声データ」と
してキャンペーンに参加した方にご提供したいと思います。

つまり、今回のキャンペーンは3種類の「音声データ」がプレゼントされる、
というものです。

前回のキャンペーンでは、DVDをプレゼントしたのですが、DVDが皆さん
のところまで到着するのに、けっこう時間がかかったりと、いろいろなトラブ
ルもあり、

今回はリアルタイム性も考えて、「音声データ」としました。

その代わり、相当に内容の濃いものを準備しています。

近々、キャンペーン用の特設サイトをメルマガでアナウンスいたします。

ご期待ください!