2013年6月30日

人材教育2つのポイント【ホールパート法】

● 今回のテクニック:【ホールパート法(6)】

ホールパート法とは、最初に話の全体像、ポイントを(WHOLE)を相手に
伝え、それから話の枝葉、部分(PART)を説明する話し方。

相手の「頭」を整理させるうえで、とても簡単で効果的な技術。

「ポイントは2つある」
「ここで私が言いたいのは1点だけだ」

このように伝えてから、それぞれのタイトルを話す。

「効率化と、情報共有」
「お客様の声だ」

その後、タイトルに沿った話を展開させていく。報道番組でキャスター、コメ
ンテーターなどがよく活用しているので注意深く聞いてほしい。

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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「セミナーを受講したい?」


部下 :
「はい。先月からお伝えしています。ぜひお願いできませんか?」


マネージャー :
「何のセミナーだっけ?」


部下 :
「言ったじゃないですか、リーダーシップ研修です。4月に主任になり、部
下を2人持つことになりました。ですからリーダーシップを身に着けたい
と」


マネージャー :
「いつの話?」


部下 :
「8月です。はやめに申し込まないと満員になってしまいます」


マネージャー :
「そう言われてもなァ……。費用はいくらなんだ?」


部下 :
「2日で8万5000円だったと思います」


マネージャー :
「高いな! 高いじゃないか」


部下 :
「先月、お話したときもそう言ってましたよ。少し高いけど、君が参加した
いなら本部長に確認しておくと言ってくれたじゃないですか」


マネージャー :
「うーん、そう言われてもなァ」


部下 :
「本部長に確認してくださったんですか?」


マネージャー :
「待て待て、そういうことじゃなくて、こういう研修を会社の費用を使って
まで学ぶ必要があるのか、ということ」


部下 :
「え」


マネージャー :
「だってそうだろ? こんなセミナー受けなくたって、リーダーシップの本
を読んだら理解できることばかりじゃないか」


部下 :
「……」


マネージャー :
「それに、どれぐらい効果があるのかよくわからない。セミナー費用の投資
対効果をしっかりと示してくれよ。そうじゃないと本部長に言えと言われて
も言えないだろう」


部下 :
「なるほど」


マネジャー :
「そういうことだ」


部下 :
「私の知人で、書籍も出されている人事コンサルタントの方がいます。その
人が言う、人材教育のポリシーがあるそうです」


マネジャー :
「人材教育のポリシー?」


部下 :
「ポイントは2つあって、1つ目はギブ&ギブ。2つ目は習慣」


マネジャー :
「ギブ、ギブ?」


部下 :
「1つ目のギブ&ギブというのは、つまりギブ&テイクではない、というこ
とだそうです。会社がスタッフを教育するのは当たり前のことであり、やた
らと見返りを求めるものではない、と」


マネジャー :
「……」


部下 :
「2つ目の習慣とは、教育を受けることが習慣化していない人は、習慣化す
るまで十分な成果が出ない、ということです」


マネジャー :
「え?」


部下 :
「つまり、いきなりセミナーや研修へ行っても、受講する習慣がないと、ど
うやって受講すればいいか、まずわからない、ということです」


マネジャー :
「……?」


部下 :
「課長は1年に何回ぐらい研修を受けますか?」


マネジャー :
「うーん……、俺にはそんな暇、ないからなァ。君たちと違って」


部下 :
「暇とか、そういうことではないですよ。最近、セミナーとか行ったのはい
つですか?」


マネジャー :
「……んん。3年前ぐらいに1度、なんか半日の研修は受けたが、全然、参
考にならなかった」


部下 :
「課長はビジネス書を、月に何冊ぐらい読むんですか?」


マネジャー :
「んん……だから、そういう余裕がないんだって、俺は……。それに、今ど
き読みたくなるようなビジネス書なんてないだろう」


部下 :
「本を読まない人ほど、そう言います」


マネジャー :
「う……」


部下 :
「成果を手に入れたいときだけ研修を受けたり、本を読んだりしても身につ
かないものです。ポイントは2つ。ギブ&ギブ。そして習慣です」


マネジャー :
「ギブ&ギブ。習慣か……」



……私は現在、年間150回以上のペースで講演やセミナーの講師をさせてい
ただいております。

そして私のセミナーに参加してくださるほとんどの方が経営者か管理者の皆さ
んです。

しかし管理者になって、はじめてセミナーや研修に参加される方も多く、

セミナーの受け方、それ自体がわからない人も少なくありません。

教育を受ける機会を従業員の皆さんに与えるのは、会社の義務だと私は思って
います。

成果を出してもらいたいときだけ研修を受けさせても、すぐに成果は出ないで
すよね。何事も「習慣」です。


◆ 私はすでに年内(2013年)のセミナー、講演依頼をすべてお断りして
いますので、以下のオープンセミナーをよろしくお願いします。

http://www.attax.co.jp/seminar/archive/genre/article.tag%2E0011.html


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【編集後記】

週末、2日間、私は缶詰で研修を受けていました。

6月は過去最高の16回のセミナーをこなしました。さらに、2日間、研修の
受講。

7月1日からも講演、セミナー、研修、コンサルティングセッションの連続。

けっこう、ハードです……。

しかも今回の研修は、経営コンサルタントたちが受講する研修ですから、生半
可ではありません。

さて研修の中身はおいといて、

私が感心したのは、アタックスのコンサルタントたちの意識の高さです。

私と違って高学歴で、税理士や公認会計士といった難関なライセンスフォル
ダーである彼らは、

どんなに忙しくとも、常に自己投資を怠りません。

それが習慣になっているからでしょう。

私は今回、休む間もなく泊りがけの研修を受講しましたが、私の意識が高いの
ではなく。

そういうスタッフに囲まれていると、私みたいな怠け者も感化されてくるので
す。

組織の風土、空気が、ひとりひとりの意識を高めていくのだと思います。