2013年11月5日

「方向音痴」を治す3つのポイント【カリギュラ効果】

● 今回のテクニック:【カリギュラ効果(7)】

カリギュラ効果とは、禁止されるとますますその行為をやってみたくなる心理
作用のこと。

「それを見てはいけません」「絶対にその箱を開いてはいけません」「男性は
出入り禁止」「15歳未満の方は鑑賞できません」

「禁令」が出るほど、その世界に足を踏み入れたくなるもの。その心理状態の
ことを「カリギュラ効果」と呼ぶ。


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● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「本当に申し訳ありません。もう今となっては、何と弁明したらいいかわか
りません」


マネージャー :
「もういい。過ぎたことだ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「君が方向音痴だということは、前から知っている」


部下 :
「しかし」


マネージャー :
「タイミングが悪すぎた」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「7500万円の商談の、最も重要なプレゼンテーションのときに遅刻。行
き慣れたはずの客先だったはずなのに、道を間違えた」


部下 :
「……」


マネージャー :
「しかし、まだ終わったわけじゃない」


部下 :
「先方の社長は激怒されていたでしょう?」


マネージャー :
「まァ。激怒……と言うかどうか、わからないが」


部下 :
「……」


マネージャー :
「いずれにしても、明日、もう一度仕切りなおしだ。君ほどプレゼンテーシ
ョンがうまくなくても、主任のJさんを投入する」


部下 :
「Jさんなら、まァ、安定してますから」


マネージャー :
「いや、わからん。先方は年商5000億を超える大会社の社長だ。こんな
大一番に投入したことがない」


部下 :
「……」


マネージャー :
「さらに、本プロジェクトの概要説明は、H君に話してもらう予定だ」


部下 :
「え」


マネージャー :
「H君の強心臓に期待する」


部下 :
「しかし、彼はまだ今年入社したばかりですよ」


マネージャー :
「今期、かなり経験を積ませた。夏には3000万円、先月も2700万円
の商談を決めてきている。大丈夫だ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「そして最後、君にクロージングを託す」


部下 :
「えっ」


マネージャー :
「汚名挽回して欲しい」


部下 :
「そんな」


マネージャー :
「今期の君の活躍ぶりは素晴らしい。6年連続赤字だった会社をV字回復さ
せてくれた。君の踏ん張りには、本当に頭が下がる。社長賞も確実だ。年内、
最後の大きな商談を決めてほしい」


部下 :
「わ」


マネージャー :
「……」


部下 :
「私は、マー君、ですか……」


マネージャー :
「楽天の田中投手のことか? うーん、さすがに、そこまでは凄くないだろ
う」


部下 :
「そりゃ、マー君は、方向音痴ではないでしょうね」


マネージャー :
「当日は、J主任とH君と3人で行け。そうしたら迷うことはない」


部下 :
「本当に申し訳ありません。情けないです」


マネージャー :
「今年最後の大きな商談だ。任せたぞ」


部下 :
「はい。……ところで話は変わりますが、課長は方向音痴を直す方法を知っ
ていると聞きましたが、本当ですか」


マネージャー :
「ああ」


部下 :
「ぜひ、教えていただけませんか。もう2度と、こんな失態をお見せしたく
はないので」


マネージャー :
「別にいいじゃないか、そんなこと。方向音痴は直さなくても、遅刻さえし
なければいいんだ」


部下 :
「しかし」


マネージャー :
「君は文句の付けようのないほどの実績を残している営業だ。それぐらいの
欠点があったほうが、可愛げがある」


部下 :
「そんな、教えてくださいよ」


マネージャー :
「いいや、教えない。方向音痴を直すポイントは3つだけだが、君には教え
ない」


部下 :
「そんな」


マネージャー :
「世の中には知らなくていいこともある」


部下 :
「方向音痴を直す方法は知っておいたほうがいいと思いますよ」


マネージャー :
「君は知らなくていい。マー君がバッティングを練習するようなものだ。こ
れ以上、何を求めるものがある?」


部下 :
「そんな……。よけいに知りたくなってきました」



……営業が「方向音痴」だと苦労しますね。

方向音痴を直すポイントは、3つのことだけを意識することです。


■ 方向音痴の原因と、治す方法
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20131012-00028863/

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【編集後記】

先週、沖縄で勉強会、講演、マネジャー特訓講座を実施しました。それ自体は
とても良い経験でしたが、今日の編集後記に書くことは別の事柄です。

6月末に宣言したとおり、私は年間1000キロラン&ウォークを目標に掲げ
ています。

その宣言どおり、7月100キロ、8月100キロ、9月90キロを達成させ、
順調にきていました。

10月の目標は再び100キロ。

これを達成させれば、あと8ヶ月で610キロをこなせばいいわけで、かなり
ラクになります。

10月中旬までなかなか走る時間を創出することができず、10月はダメかー
と諦めかけていたのですが、

3週目に猛チャージ! 一気に94キロまで増やして最後の週を迎えました。

ところが……。

最後の週は、東京、富山、沖縄と、出張の連続。

この数日の中で6キロ以上をこなせば到達するのですが、なんと私は1日間違
えていたのです。

沖縄へ飛んだのが10月31日だったのですが、私は30日と勘違い。

翌朝、6キロ以上走ればギリギリで達成すると思っていたのですが、講演の直
前で本日が10月最後の日だと気付いたのです。

講演は8時半で終了。それから会場を片付け、ホテルへ戻ったのが9時半ごろ。

今からランニングウェアに着替えて外へ行こうと思ったのですが、その日の沖
縄は雨。

走れないことはないですが、少し風邪気味だった私は、翌日の1日の特訓講座
を前に、無理をしてはならないと思い、雨の中、6キロも走るのはよそう、と
決断しました。

最終的に私がとった行動は、もちろん「絶対達成」を諦めることではありませ
ん。

ホテルの部屋の中の椅子やテーブルを片付け、ベッドを動かし、わずかながら
のスペースを作って、そこをグルグルグルグルと走る、というやり方です。

夜の10時前からランニングウェアに着替え、シューズも履き、部屋の一箇所
をグルグルグルグル周回し続けました。

どんなにペースが遅くとも、55分走れば6キロは超えるだろうと思い、部屋
の中を走り続けたのですが、

意外とキツイ。

目が回りそうになるので、何度も方向転換して走るのですが、なぜか「左回
り」のほうがしっくりくるのです。

左足のほうが短いからでしょうか?

40分過ぎたら、もう汗だく。

夜11時前には、何とか終了しましたが、クタクタになりました。

その後に入ったお風呂はとても気持ちよかったです。

年間1000キロは、自分との約束ですし、月間目標をロックしたと言っても、
それが達成しなかったからといって誰かからペナルティを受けるわけでもない
でしょう。

ただ、

自分自身を信頼できなくなる、という恐怖。

いったん決めたことをやらなかったら、癖になると思い、どんな手段でもやり
切ろうと思いました。

やはり最後は「気持ち」ですね。

日本シリーズを見ていても思いましたが、最後の最後は「気持ち」。

最近の私のセミナーはテクニック重視となりつつありますが、それでも、やは
り「気持ち」を大事にしていきたいと思っています。