2013年12月19日

すぐやる習慣を身につける「分解テクニック」【アンカリング効果】

● 今回のテクニック:【アンカリング効果(12)】

アンカリング効果とは、最初に示された情報が頭に残り、その後の判断に影響
を与えることを言う。

このアンカリング効果を利用し、相手の発言を誘導させるテクニックを使う。
逆に影響を与えさせないようにするためには、他者の意見に左右されないよう、
いっせいに紙に書かせるなどのテクニックが有効だ。

※ しっかりアンカーさせるためには、冒頭に有無を言わせないような態度と
裏づけのある事実をもって説明するとさらに効果的である。

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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「やはり【2分】だな」


部下 :
「2分?」


マネージャー :
「そう。【2分】って、とてもわかりやすい数字だと思う」


部下 :
「そうでしょうか。意味がわかりませんが」


マネージャー :
「1分だと短すぎるし、3分だとカップラーメンっぽいじゃないか」


部下 :
「もっと意味がわからなくなりました。私だったら、3分というとカラータ
イマーですね」


マネージャー :
「ウルトラマンか?」


部下 :
「はい。ウルトラマンは3分しか戦えないですから」


マネージャー :
「ウルトラマンレオは2分40秒だよ」


部下 :
「……そんなこと、どうだっていいじゃないですか」


マネージャー :
「まァ、そうかもしれん。とにかく、【2分】を意識していくべきだ」


部下 :
「だから、どうしてですか?」


マネージャー :
「今、やらなくちゃいけないことがあるとする」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「そのタスクが【2分】で終わるか、それとも【2分】以上なのかで、すぐ
やるか先送りするかの判断をするんだよ」


部下 :
「へえ」


マネージャー :
「たとえば、見積り資料でいうと、それが【2分】で終わるかどうかを考え
る」


部下 :
「【2分】で作成できる見積り資料なんて、ないですよ」


マネージャー :
「だろ」


部下 :
「ですから、そういう場合は先送りする、と」


マネージャー :
「いや、見積り資料を作ると言っても、それはパッキングされたタスクだ。
このタスクを分解して【2分】の作業を切り取ることができないかを考え
る」


部下 :
「……え」


マネージャー :
「たとえば、見積り資料のひな形をパソコンのハードディスクから探してき
て、ディスプレイに表示させることは【2分】以内でできる」


部下 :
「まァ、確かに」


マネージャー :
「それならすぐにできるだろ」


部下 :
「そりゃあ……」


マネージャー :
「とにかく、どんな小さなことでも手をつけておく。『見積り資料の作成』
というパッキングしたタスクだと、なかなか手を付けられなくて先送りして
しまうかもしれない」


部下 :
「だから分解するわけですね」


マネージャー :
「手付け金みたいなものだよ。10万円のものを買おうとしても、手持ちの
お金がない場合、1000円だけでも払っておくという感じ」


部下 :
「なるほど……」


マネージャー :
「私はとにかく【2分】だ。やるべきことを先送りしないために、【2分】
でできる単位に分解して、とにかく手を付けてしまうことを考える」


部下 :
「うーーーーーん、参考になります」


マネージャー :
「君の場合はどうだ?」


部下 :
「え」


マネージャー :
「君は、何分の手付け金を払う?」


部下 :
「手付け金、ですか……。まァ、私も【2分】でしょうか」


マネージャー :
「私と同じにしなくてもいいんだよ」


部下 :
「いやいや。そうでなくて、私も【2分】がちょうどいいと思いますから」


マネージャー :
「ほほう……」



……パッキングされた仕事を分解し、最初の一歩を踏み出すためのタスクを
「誘導タスク」と呼ぶそうです。

心理学ジャーナリストの佐々木正悟氏の「いつも先送りするあなたがすぐやる
人になる50の方法」は、

類書の中では、かなり読みやすいうえでに、心理学的アプローチが多く、非常
に参考になります。

「絶対達成マインドのつくり方」で紹介した、期限を2つ折りにする仕事術【
倍速管理】と比べるとソフトタッチですが、

日常生活にもすごく役立つテクニックが55種類も載っていて、とても参考に
なります。


【参考書籍】「いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806136034/mysterycon0c-22/ref=nosim

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【編集後記】

「まるで夢を見ているようだ……」と思うことって、ありますか?

私にはありません。

というか、あんまり頻繁にはありません。

当然ですね、しょっちゅうあるなら「夢のような出来事」とは言わないからで
す。

ところが、その「まるで夢を見ているようだ……」ということが先日ありまし
た。

12月17日(火)にヤフーニュースに書いた「キラキラワード」の記事が、
日本一のポータルサイト「ヤフー」のトップ記事で紹介されたのです。

現時点(12月19日)で、169万のアクセスがあります。

コラムを見ていただければわかるとおり、「いいね!」の数が8700を超え、
「リツイート」の数が1800を超えています。

特に「いいね!」の数は、今も増え続けています。


■「綺麗ごと」を真に受けるな! 「キラキラワード」が日本をダメにする
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20131217-00030713/


ツイッターやフェイスブックなどSNSの「口コミ」の威力を思い知りました。

「べき乗」で拡散していきます。

何がスゴイかって、並み居るジャーナリストの方々の記事をこれまでずっと見
てきてもわかりますが、【1万】近い「いいね!」をされている記事など、ほ
とんどありません。

「半沢直樹」がらみの芸能ニュースでも、「楽天マー君」関連のスポーツニ
ュースでも、それほどの爆発的な情報拡散はないのです。

世の中には、これほど「キラキラワード」に関心を寄せる人がいるのだなと、
思い知ることとなりました。

私の発想は「マイノリティ」だと思い込んでいたのですが、意外とそうでもな
いのかもしれません。

若い人からも、かなり多くのメッセージをいただきましたから。

比較対象がないとわかりづらいでしょうから、お伝えしますと、昨日のコラム
記事「誤解する人の10倍、あなたを正しく理解してくれる人がいる」は、2
900くらいのアクセスです。

2万9000ではありません。2900です。

私のフェイスブックやツイッターのフォロワーと、プラスアルファの人たちが
アクセスしているだけです。

私のコラムは、多くても1万ぐらいのアクセス数です。しかしこれを地道に継
続していると、突然、爆発的な嵐が襲ってくるわけですね。

「キラキラワード」のコラムが世に出た1日だけで、メルマガ登録者は急増。
フェイスブックの友達やフォロワーも急増。メッセージも返せないほど受け取
り、研修や講演依頼もガンガン入ってきました。

私はその日も1日じゅうセミナーで、iPhoneの電源をずっと切っていました。
リアルな世界で何が起こっているのか、まったくわからないまま。

セミナー終了後、メール受信トレイがパンクしている事実を目の当たりにして、
頭が真っ白になりました。

まさに、「まるで夢のような出来事」が起こった日でした。

とはいえ、こういった「夢のような出来事」を狙っていても、再現性はありま
せん。

毎回の記事で「1万アクセス」ぐらいは稼ぎたいな。そのためにはどうすれば
いいか、と小さなPDCAサイクルをこれからも続けていきたいと考えていま
す。

(日経ビジネスオンラインのコラムもよろしくお願いします!)