2014年1月17日

緊張しないために「ストレス免疫」をつける方法【ダブルバインド】

● 今回のテクニック:【ダブルバインド(19)】

ダブルバインドとは一般的には「二重拘束」を指す。

そのダブルバインドの理論を精神治療用に変化させたのがミルトン・エリクソ
ンであり、迷える相手を「二者択一」の質問をすることにより、催眠誘導する
技。

相手がまだ決断をしていないにもかかわらず、「Aがよいか、Bがよいか」と
迫るため、リーディングするまでは十分にペーシングしておくことが不可欠で
ある。


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● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「ストレスに弱い自分に、嫌気がさしてきました」


マネージャー :
「どんなときにストレスを感じるんだ」


部下 :
「やはり初対面の人に会うときは、すごくストレスを感じます。営業として、
致命的なじゃないかと」


マネージャー :
「逃げ出したい気分になるか」


部下 :
「はい。あと提案書の説明をするときも、そうですね。あがってしまいま
す」


マネージャー :
「うまくいかないと思うと、緊張するか」


部下 :
「ええ。緊張します」


マネージャー :
「誰だってある」


部下 :
「しかし、私の場合はひどいんだと思います。緊張さえしなければ、いろい
ろなことがうまくいく気がします」


マネージャー :
「ほう。緊張さえしなければ、多くのことがうまくいくと思うんだね?」


部下 :
「はい。心からそう思ってます」


マネージャー :
「私に話をするのは緊張しないか」


部下 :
「そうですね……。課長とは緊張しません」


マネージャー :
「戸塚にある工場長と話をするときはどうだ?」


部下 :
「戸塚の工場長? あの人と話すんだったら緊張します」


マネージャー :
「そうだよな。あの人とは私も緊張する。別に危険が迫っているわけでもな
いのに、緊張してしまうんだよな」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「ストレス反応が起きると、アドレナリンが血液に送り込まれ、その結果、
心拍数と血圧が上がり、呼吸が速くなる。これによって『緊張状態』になる
んだよな」


部下 :
「へえ」


マネージャー :
「逆説的に考えれば、そこそこのストレスがかかっても心拍数が上昇しなけ
ればいい、ということになる」


部下 :
「……?」


マネージャー :
「脳と体というのは、とても繋がってる。体が反応してから、脳が意味づけ
をしている」


部下 :
「それは聞いたことがあります」


マネージャー :
「つまり、体を鍛えることで、脳が鍛えられる、というのは理にかなってい
ると言える。心肺機能がアップすれば、緊張して心臓バクバクすることも減
るからだ」


部下 :
「本当ですか」


マネージャー :
「でも、理論的にそうだろう」


部下 :
「……」


マネージャー :
「実は来月、わが社にも運動部ができることになった。いい機会だから君も
入ってみないか」


部下 :
「え……」


マネージャー :
「ひとつはランニング部だ。週に一定の距離をランニングして情報共有する
だけの部。部長は私だ。もうひとつはテニス部だ。月に2回、週末に集まっ
て練習する。部長は戸塚の工場長だ」


部下 :
「おお」


マネージャー :
「どっちでもいい。継続して運動することで必ず心肺機能がアップし、無駄
に緊張することが減る。君が言った通り、緊張しにくくなることで、いろい
ろなことが解決するだろう」


部下 :
「わ、わかりました。それではランニング部で」


マネージャー :
「ランニング部でいいんだね? 毎週、どれぐらいの距離を目標にする?
私は平均で30キロは走っているが」


部下 :
「えっと……。最初は10キロぐらいでお願いします。体がなまってきてい
るんで」


マネージャー :
「ひょっとして緊張してる?」


部下 :
「ええ。毎週ランニングする、と聞いただけで緊張しました」


マネージャー :
「心拍数が上がってしまったか? やはり体を鍛えたほうがいいな」



……精神が体に影響を及ぼすように、体も精神に影響を及ぼす。多くの人が知
っている事実です。

小さなことでストレスを感じると、その記憶が、別の事象に対しても同様に再
現されます。

すぐに動けない、スピード感がない、ちょっとしたことでも「無理だ」と感じ
てしまうのは、ストレス免疫が足りないからです。

危険生物に遭遇しているわけでもないのにアドレナリンが過剰分泌し、興奮状
態になってしまうと、直面している問題を解決できません。

理屈ではなく、まず体で「スピード」を記憶させましょう。


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【編集後記】

最近すごく気に入っている「名言」があります。

孫正義さんの、

「高次元の批判は成果を高め、低次元の批判は忍耐力を高めてくれる」

です。

いいですねェ……。

私は昨今、ストレス免疫がかなり高まっている気がしてます。他人の目とか戯
言があんまり気にならなくなってきたのです。

昔は誤解されることを極度に恐れていたのですが。

そのことを綴ったコラムがありますので、紹介します。

■ 誤解する人の10倍、あなたを正しく理解してくれる人がいる
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20131218-00030749/