2014年2月13日

逆転の発想で「対人関係の悩み」を解消する【アクノリッジメント】

● 今回のテクニック:【アクノリッジメント(12)】

アクノリッジメント(アクノリッジ)とは、相手に関心を寄せて承認し、その
ことを肯定的な言葉で伝えることである。

どのようなときも感謝の気持ちを忘れず、相手の可能性だけを見つめることに
より、行動の変革を促すことができるようになる。

承認することを目的とするぐらいに、承認を意識することが重要である。

承認が目的になってしまうと心が伴わない、と思われる方も多いだろうが、そ
れを気にしていたら何もできない。

「気持ちはあとからついてくる」

と考えるようにして、まずは「相手を承認する」という体験を積むことにフォ
ーカスして取り組むぐらいがちょうどよい。


───────────────────────────────────


● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「もしもし……。もしもし……」


マネジャー :
「おう。どうした……?」


部下 :
「聞こえますか、課長?」


マネジャー :
「聞こえるよ。どうした? ……いま、新幹線に乗ってるから、電波が途切
れるかもしれないけど」


部下 :
「や、やりました」


マネジャー :
「……何が……」


部下 :
「受注した……ん、です」


マネジャー :
「……受注っ!?」


部下 :
「はいっ!」


マネジャー :
「受注って、どういうことだ……? これから私が、帯同することになって
たはずだろう」


部下 :
「そ、そうなんですが、先方の部長が時間がないと言うので……私だけで急
きょ、行ってきました」


マネジャー :
「何だって?」


部下 :
「課長に電話したのですが、つかまらないので……申し訳ありません!」


マネジャー :
「そ、それでも受注したって……」


部下 :
「はい! そうなんです。受注しました!」


マネジャー :
「マジかァ!?」


部下 :
「はい! 半年間、ずっと攻め続けた案件、やりました!」


マネジャー :
「……な!」


部下 :
「……」


マネジャー :
「……おおおおおおおおおおお……ぉぉおおおおぉああぉ……おああぁお!
マジかァ!?」


部下 :
「はいっ!」


マネジャー :
「おおおお……ぅぅぉうおおお! すげェ! 素晴らしいっ!」


部下 :
「課長のおかげです!」


マネジャー :
「見積りどおりか? ……見積りどおりの4000万で受注なら、君の今期
の目標達成まで、不足分は1000万じゃないか? あと1000万なら、
3月末まで、何とかなりそうじゃないか!」


部下 :
「いや、違うんです……」


マネジャー :
「何が?」


部下 :
「受注額が違います」


マネジャー :
「4000万じゃないのか?」


部下 :
「先方の……本部長も打合せに出てきて、ダメ元で提案したら……オプショ
ン品の導入も決めてくださいました!」


マネジャー :
「はァ……?」


部下 :
「当社のBオプションも導入してくださるそうです」


マネジャー :
「それじゃあ、4700万ぐらいになるんじゃ……」


部下 :
「違います。なんと……Bオプションを3セットです」


マネジャー :
「……!!」


部下 :
「しかも、いっさいの値引きなしです。……いっさいの値引きなしで、61
00万円の受注です。私の今期の目標は……これで、これで、達成しまし
た!」


マネジャー :
「……おおおおおおおおお……!」


部下 :
「課長、……本当に、本当に、ありがとうございますっ!」


マネジャー :
「……まっ…………う……ぐぅ……」


部下 :
「課長ォ……」


マネジャー :
「ああぅ……く…………………………ぅ……」


部下 :
「課長……。電波が途切れるせいか、聞こえません……」


マネジャー :
「……ぃぅぅぅぃ……ぐぅ」


部下 :
「泣いて……らっしゃるんですか?」


マネジャー :
「…………ぅ……ぉまえ…………、ぐ……」


部下 :
「まるで、昨日……。ノルディック複合の中継中に、号泣した荻原次晴さん
みたいですね……」


マネジャー :
「そりゃァ…………そうだろ……」


部下 :
「はい……」


マネジャー :
「君は、今期……まったく腐ることなく……4月からずーっと新規を追いか
けてきた……。毎月300件、ずっと新規顧客を回り続けた」


部下 :
「まったく成果が出ないのに、ずっと課長が承認してくださったからです。
何も結果を出せないのに、私の行動のみを見てくれたからです」


マネジャー :
「承認なんて、どうでもいい……」


部下 :
「はい」


マネジャー :
「でも…………君の出した結果が、私への最大の承認だ……」


部下 :
「課長……」


マネジャー :
「よくやってくれた……。よく、ついてきてくれた……」


部下 :
「ありがとうございます。ようやく、ようやくわかりました」


マネジャー :
「……」


部下 :
「私は、今まで、ずーっと『できない自分であろう』『目標が達成できない
自分でいよう』としていたこと。それを目的としてやってきたことがわかり
ました」


マネジャー :
「……」


部下 :
「自分で、できない自分であることを意図的に選択してきたんです。それが
わかったとき、対人関係の悩みが一気に解消されました。だから臆すること
なく、提案できたんです」


マネジャー :
「君……」


部下 :
「この受注で、すべてわかりました。すべての勇気をいただきました。すべ
ての自由を手に入れた気分です」


マネジャー :
「君……受注以上に、何かすごいものを手に入れたようだな……」



……すべての悩みは「対人関係の悩み」だと言い切り、「お前の顔を気にして
いるのはお前だけ」「他者の幸福を『わたしの負け』であるかのようにとらえ
ているから、祝福できない」「さまざまな口実を設けて人生のタスクを回避し
ようとする事態を指して『人生の嘘』と呼ぶ」など……。

大胆な語り口で、アドラー心理学を紹介したベストセラー「嫌われる勇気」は、

どのようにして課題を分離し、「肯定的なあきらめ」をし、対人関係を良好に
「結果的」にするのか。

承認欲求が不自由を強いる。嫌われたくない、評価されたいという欲求が逆に
対人恐怖を促進するという論理的な発想がきわめて刺激的です。

2014年のベストセラーは確定したようなものです。今、読むべき書籍であ
ることは間違いありません。


■「嫌われる勇気———自己啓発の源流「アドラー」の教え」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478025819/mysterycon0c-22/ref=nosim

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】

3月4日に、今年も沖縄でセミナーを実施します。

皆さまの会社の方で、沖縄支店の方とかに、本セミナーをご紹介いただけると
嬉しいです。

このセミナーを受けることを口実に、沖縄へ飛んでもいいという人がいたら、
そういう方もぜひ!

● 絶対達成セミナー
 営業マネジメントツール「予材管理5つ道具」徹底解説
【沖縄 3/4】http://www.narayun.jp/seminar/detail.php?id=4098

何か理由がないと、なかなか沖縄へも行けないですからね。どうぞよろしくお
願いいたします!