2014年2月17日

先送りを更生するプログラムとは?【スノッブ効果】

● 今回のテクニック:【スノッブ効果(10)】

スノッブ効果とは、他者と同調したくないという心理作用が働き、敢えて他人
が所有しないものを欲しがったり、他人とは別の行動をしたりすること。

もともとは、誰もが簡単に入手できるようになると需要が減る消費現象のこと
を指している。

反対語はバンドワゴン効果。

部下とのコミュニケーションに応用するのであれば、プライドが高く、協調性
の低い相手に使うと効果が望める。ノーセットなどと組み合わせてもよい。

(協調性の高い相手にはバンドワゴン効果を使うことをお勧めする)


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「先週、依頼した資料はできあがってるか?」


部下 :
「は?」


マネジャー :
「先週、依頼した資料だよ」


部下 :
「先週依頼した資料、だけではわかりませんが」


マネジャー :
「水曜日の営業会議で頼んだよ。業務分担表のことだ」


部下 :
「業務分担表のことですか。それなら最初から業務分担表はまだできていな
いのか、と聞いてくれればいいじゃないですか。まだやっていません」


マネジャー :
「まだやっていない?」


部下 :
「はい。まだです」


マネジャー :
「君はどうして業務分担表を作らなければいけないのか、まだ理解できてい
ないようだね」


部下 :
「業務分担表を作る理由を、私がまだ理解できていないということですか?
そうかもしれません」


マネジャー :
「わが部署の業務がいっこうに効率化しないから、業務を明確に分担できる
よう表にまとめようということになっただろう。聞いてなかったのか」


部下 :
「知ってます。水曜日の会議で言ってたじゃないですか」


マネジャー :
「だったら、どうしてすぐに作らないんだ」


部下 :
「すぐに作る必要があったんですか? それならそうやって言ってくれれば
いいじゃないですか」


マネジャー :
「何だと?」


部下 :
「じゃあ、いつまでに作ればよかったんですか? はやく言ってください。
こういう議論、無駄です。もっと効率的なコミュニケーションしてくださ
い」


マネジャー :
「じゃあ、君はいつまでだったらできると言うんだ?」


部下 :
「は? わかりませんが」


マネジャー :
「何?」


部下 :
「期限を明確にも決められない上司から指示された資料なんて、作る必要が
ないと思いますから」


マネジャー :
「このやろォ……」


部下 :
「感情的になってるんですか?」


マネジャー :
「……」


部下 :
「バカバカしい」


マネジャー :
「く……」


部下 :
「頭デッカチなことはやめましょう。くだらないんです、こんなこと」


マネジャー :
「何がくだらないんだ!」


部下 :
「この前のセミナーで私が聞いてきて、提案したことはどうなったんです
か?」


マネジャー :
「何の話だ?」


部下 :
「何の話ィ? あなたこそ私の話、キチンと聞いてないじゃないですか。私
がセミナーで習ったことは、『本気で業務を効率化したいなら役割分担を考
えないこと』だったはずだ」


マネジャー :
「それじゃあ、どうすればいいんだ?」


部下 :
「忘れたのか? 期限を厳格にして大量行動すると言っただろう。私がそう
提言したのに、なぜやらない?」


マネジャー :
「……」


部下 :
「いい加減、人の話を聞きたまえ。部下から提言されたことを聞かず、自分
のやりたいようにやるのは傲慢だ。去年だって役割分担表をC君に作っても
らっただけで、何の手も打たなかった」


マネジャー :
「そりゃあ」


部下 :
「業務効率化と言いながら仕事を増やしているだけだ。もう君のやり方には
ウンザリだ」


マネジャー :
「……」


部下 :
「それと、人への頼み方も、もう少し考えなさい。君の部下は、私をはじめ、
ほとんど昔の上司だろう。年齢も10歳近く上だ。社長の親族だからといっ
て謙虚さを忘れてはダメ。会長からもずっと指摘されてるはずだ」


マネジャー :
「も、申し訳ありません」


部下 :
「先週の水曜日、君がみんなに依頼したこと、誰もやってないだろう? 当
たり前だ。これまで同じことを何度もやっている。依頼するだけして何も改
善してこないんだから」


マネジャー :
「そう言われると、そう、かもしれませんが……」


部下 :
「問題解決のための資料を作ったり打合せを繰り返すばかりで、まったく実
行していない。これじゃあすべて空回りだ。業務効率化なんてどうでもいい。
役割分担なんて、もっとどうでもいい。まずやるべきことをスタートさせな
ければダメだ」


マネジャー :
「先送りは、もうダメ、と……」


部下 :
「そうです。みんな協力しますから、頭を整理して、本当の問題解決のため
に実行していきましょう。この何年間、同じところをグルグル回っているだ
けです。組織改革がまったく進んでいない」


マネジャー :
「私はひねくれすぎ……」


部下 :
「協調性をなくしたら、上司と部下との駆け引きに発展します。不毛すぎま
すよ。そんなもの」


マネジャー :
「あなたぐらいです。私にそこまで言ってくれるのは」


部下 :
「私は長いものには巻かれません。これからも会社をクビになる覚悟で言い
ます」



……「先送り」の習慣を治しましょう、と言っても、なかなかできないですよ
ね。

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カスしたセミナーです。

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【編集後記】

「できない理由」を探してばかりではいけませんね。最近、思い知らされるこ
とがありました。

私は20年以上、知的障がい者のボランティア活動をしています。ここ3年は
毎月の行事を休んだことがなく「皆勤賞」を続けてきました。

今月2月は、名古屋市北区にある生涯学習センターで「福祉の日」というイベ
ントが催され、私たちの団体も模擬店やグループ発表をすることとなっていま
した。

毎年の恒例行事です。

しかしその日、2月16日は大切な友人の結婚式に招待されたのです。したが
って、半年近く前から2月の行事は参加できず、ここ数年続いていた「皆勤」
が途切れると思っていました。

ところが週末に近づくにつれ、ボランティアが思ったように集まらない。中心
メンバーのお子さんが胃腸風邪を患ってしまい、突然参加できなくなる……な
どの問題が発生。

「誰か参加できませんか?」「短い時間でもいいので、地下鉄での移動をサ
ポートするだけでいいですからご連絡ください」というボランティアたちから
の声掛けが金曜の夜ぐらいからはじまりました。

しかしすでに週末。

今さら「実は参加できます」とカミングアウトする人も少ないだろうと思いま
した。

私は「結婚式に参加するのだから絶対にムリ」「何とかしてあげたいけど、自
分ではどうしようもできない」と半分「聞かないフリ」を決め込もうとしたの
ですが、やはり……できません。

ふと、

「そういえば、結婚式って何時からどこでやるんだっけ?」

と思い、調べてみたところ「福祉の日」が行われる生涯学習センターにそれほ
ど遠くない場所であることが判明。しかも集合時間は12時——。

「午前中、参加できるじゃねーか」

私どもの団体の模擬店は、名古屋名物「たません」です。せんべいに卵を挟ん
だ、お好み焼き風の駄菓子です。

礼服にエプロンをつけて「たません」売ればいいだけじゃんか……。

と私は思い、すぐに「午前中だけなら参加できます」と連絡しました。当日参
加するメンバーからは、

「横山さん本当にありがとうございます」「地下鉄移動の引率だけでも助かり
ます」などと感謝されました。

……しかし、よくよく考えてみると、

はじめから「今回は行けない」「参加は無理」と思い込んでいた自分がダメな
のです。

場所と時間をキチンと確認して「どうすればできるか」を考えれば、答えは簡
単に導きだせたはず。

日曜日の早朝、葛西選手の感動的な銀メダルジャンプを見てから少し寝、

朝起きてから礼服に着がえ、結婚式に出る準備をし、

8時過ぎに名古屋駅でボランティアメンバーと集合。それから地下鉄で引率。
寒々しい体育館でオープニングイベントに参加したあと、「たません」の売り
子。

11時半にセンターを出てタクシーで式場へ移動。夕方まで素晴らしい披露宴
に参列。

それから帰宅。

家に着いたら、なぜかガス器具が壊れていてお風呂に入れないので家族4人で
「風呂屋」へ。8時半に子供を寝かせて、私も9時就寝。疲れ切りました。

そして今日は朝3時半に起床。コラムを書き、名古屋へ移動。早朝の新幹線に
乗って、現在、東京へ向かっている最中でこのメルマガ執筆……という感じで
す。

(私のフェイスブックを見ると、多少わかります)

何事も「できない理由」を考えていたらよくないですね。

ビジネスでもそうだと思います。