2014年3月13日

書籍やセミナーから得られる「気付き」とは?【譲歩の返報性】

● 今回のテクニック:【譲歩の返報性(5)】

譲歩の返報性とは、「返報性の原理」のひとつ。

相手に譲歩することで、相手もこちら側に譲ってくれる可能性が高まる。

相手とペースを合わせる「ペーシング」の基本。

コミュニケーション相手の言い分をまず受け止めることは、こちらの主張をい
ったん飲み込んで譲歩することと似ている。


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● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「最近、どんな本を読んでるんですか」


マネジャー :
「マネジメントの本だ。コレだよ」


部下 :
「コレですか……。参考になりますか?」


マネジャー :
「そうだな」


部下 :
「ふーーーん……。この本、何が新しいんですか?」


マネジャー :
「新しい?」


部下 :
「はい。マネジメントの本なんて、いくらでもあるじゃないですか。他の本
と何が違うのかなと思いまして」


マネジャー :
「具体的に違うものなんて、あんまりない。マネジメントについて基本的な
ことが書いてある」


部下 :
「マネジメントの基本だったら、部長はもう熟知してるじゃないですか。確
か、月に10冊以上は本を読みますよね」


マネジャー :
「ここにさ、この本を読んで記したメモがある」


部下 :
「へェ。いつも本を読むときはメモをするんですか……」


マネジャー :
「気になったキーワードは27個。そのうち22個は、以前から知っている
ことだった」


部下 :
「じゃあ、5個の新しい気付きがあったって、ことなんですね?」


マネジャー :
「……」


部下 :
「そうですよね?」


マネジャー :
「違う」


部下 :
「え」


マネジャー :
「君は、全然本を読んだことがないだろう」


部下 :
「あ……」


マネジャー :
「毎月、どれぐらい本を読んでる?」


部下 :
「1冊とか、2冊だと……」


マネジャー :
「去年、どれぐらい読んだ?」


部下 :
「えーっと……5、6冊じゃないでしょうか。いや、4冊だったかな……」


マネジャー :
「じゃあ、毎月1、2冊じゃないだろ」


部下 :
「申し訳ありません……」


マネジャー :
「本に新しい情報がないと、気付きがないのか?」


部下 :
「え?」


マネジャー :
「私が書いたメモすべて、つまり27個の気付きがあった」


部下 :
「え……」


マネジャー :
「27個のメモのうち、22個の内容はすでに知っていたけれど、『知って
いたにもかかわらず、自分はまだ十分にできていない』という気付きがあっ
た」


部下 :
「な、る、ほ、ど……」


マネジャー :
「私はメディアの人間じゃない。一般企業の部長だ。新しい方法論を探して
も意味がない。マネジャーとして、まだまだスキルが足りないから本を読む
んだよ。そしてそのたびに気付きを得る」


部下 :
「……」


マネジャー :
「重要なことは、どんな著者でも書くような基本的なことを自分ができてい
るか、だ。それを毎回確認したい」


部下 :
「……」


マネジャー :
「君は完璧な人間か?」


部下 :
「い、いえ……程遠いと思います」


マネジャー :
「なら月に30冊ぐらい本を読んだらどうだ?」


部下 :
「さ、30冊ですか?」


マネジャー :
「君は32歳だろう。私は49歳だ。私は20歳のときからずっと毎月10
冊は本を読んでいる。私と同じ毎月10冊でいいはずがない。もう32歳な
のだから」


部下 :
「あ、え……いや、しかし、その……私は読むのが遅いので……」


マネジャー :
「日ごろから読まないから遅いんだよ。そんなこと、言い訳になるか」


部下 :
「た、確かに」


マネジャー :
「4月に新入社員が入ってくるのに、32歳の先輩が本も全然読まないなん
て、示しがつかない。いい本があるから読むんじゃない。空気を吸うように
本を読め」


部下 :
「く、空気を吸うように?」


マネジャー :
「難しいか」


部下 :
「そ、そうですね。いきなり月30って……」


マネジャー :
「じゃあ、いいよ。いつも忙しそうだしな」


部下 :
「え? いい?」


マネジャー :
「ああ」


部下 :
「いや、あの」


マネジャー :
「君が忙しいのはわかってる。時間があるときに読んだらいいよ」


部下 :
「ええっと……」


マネジャー :
「なんだ」


部下 :
「空気を吸うようには読めませんが、本は読みます。月10冊、でいきま
す」



……私のセミナーに何度か足を運んでくださった方の中で、アンケートに

「以前セミナーで聞いた話と、だいたい同じだった」

と書く人がいます。

そうなんです。私は毎回、同じような話をしているのです。

ただ、10回以上、私のセミナーに通う人たちが「毎回、必ず気付きがある」
と言ってくださることもまた事実なのです。

セミナーの「ハードリピーター」は、何を気付いてくださるのでしょうか。

4月からまた、東名阪で定番セミナーがスタートします。


■ 第12回リーダーシップ研修「絶対達成するマインドのつくり方」
【名古屋 4/10】http://www.attax.co.jp/seminar/detail/01967.html
【大阪 4/17】http://www.attax.co.jp/seminar/detail/01968.html
【東京 4/21】http://www.attax.co.jp/seminar/detail/01969.html

※ すでに残席が少なくなっています。

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【編集後記】

私は、今年も12月まで、年10回コースのセミナーを受講します。

時間さえあれば、もっともっとセミナー受講をしたいと思っています。

今年はもう11月ぐらいまでスケジュールの空きがないですから、来年こそは
2つぐらいの大型セミナーを受講したいですね。

講師から知識を得ることも目的の一つですが、その場にいて、いろいろな刺激
を受けることで、必ず自分の中に「気付き」が生まれると知っています。

最初は面倒でも、自分への投資を続けていると、

「自己投資」自体が楽しくなってきます。

自分への投資が楽しくなったら、もう、こっちのものですね。