2014年3月17日

「聞く耳」を持つ条件【ウェブレン効果】

● 今回のテクニック:【ウェブレン効果(5)】

ウェブレン効果とは、アメリカの経済学者、ソースティン・ヴェブレンの著作
「有閑階級の理論」で紹介された理論。

有閑階級の消費特徴は「顕示的消費」、つまりお金持ちの買い物は「見せびら
かし」であると断じたことからきている。

実際の機能よりも「価格が高い」というだけで、あたかもその消費の「価値が
高い」と思い込む心理作用のことを指しており、プライス戦略をするうえで参
考になる。


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● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「課長、今日の朝礼での常務の話、どう思いました?」


マネジャー :
「どうって?」


部下 :
「コスト意識をもて、コスト意識をもてって話、もう耳にタコができるぐら
い聞きました。同じことばかり言ってますよね」


マネジャー :
「だから?」


部下 :
「いや、だからって言われても……」


マネジャー :
「コスト意識を持つことは重要だ」


部下 :
「そうですが、常務から同じことを言われ続けても、あんまり価値がないと
思うんです。先日、有名な経営者の講演を聴きにいきましたが、素晴らしい
ものでした」


マネジャー :
「ああ、それなら私も行ったよ」


部下 :
「え、課長もですか?」


マネジャー :
「うん。確かに良かった。素晴らしい講演だったよ」


部下 :
「とても参考になりました」


マネジャー :
「実はあの経営者を、今年の創業記念イベントに呼ぼうと考えているんだ。
基調講演にね」


部下 :
「え! そうなんですか?」


マネジャー :
「1時間半で100万円以上、かかるけど」


部下 :
「ひゃ、100万円……。でも、従業員が90名もいますから、悪くはない
ですね」


マネジャー :
「そうか」


部下 :
「100万円ですか……。高いですね。1時間半、話すだけで100万円だ
なんて。でも、だからこそ価値が高いんでしょうけれど」


マネジャー :
「ところで、あの経営者が話していたこと、当社の社長、専務、常務、管理
本部長がいつも話していることを合算したような内容だった」


部下 :
「……」


マネジャー :
「同じ内容でも、聞く耳を持つかどうか、だな。その人が話すと、みんなが
聞く耳を持つというのなら、100万円は安いのかもしれん」



……同じことを言っても、言う人が変わったり、お金を出して聞くのだと、そ
の意味合いが変わってくることがあります。

営業も同じですね。

話す内容ではなく、そのシチュエーションや、空気感、関係性、経済的視点な
どによって変化することが、

コミュニケーションの、とても不可思議で、興味深いところであります。


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【編集後記】

24年目に入った、知的障がい者のボランティア活動。

3月16日(日)に、今年度の閉講式があり、3年連続「皆勤賞」でした。

今年度はボランティアグループの中で、私ひとり。

毎年、この時期の編集後記に書いていますが、私にとって最も誇りにしている
ことです。

家族と、自分の健康に感謝です。