2014年4月21日

自分を育てる「投資対効果」【Iメッセージ】

● 今回のテクニック:【Iメッセージ(13)】

Iメッセージ(アイメッセージ)とは、「私」を主語にして相手の行動を促す
メッセージ。相手が行動することによって「私」がどう感じるのかを言葉で表
現することにより、相手が自主性を失わず承認に結びつく。コーチングの基本
テクニックであり、会話の中にさりげなく織り込むのがコツ。

反対にYOUメッセージ(ユーメッセージ)とは、「あなた」を主語にするメ
ッセージ。例えば「早くやりなさい」「報告・連絡・相談をしっかりしろ」
「きっちりやるように」などである。「私」と「あなた」との繋がりが断絶さ
れているので、相手に抵抗が生まれ、反発が生まれやすい。


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「今期、受講するセミナー、決めたか?」


部下 :
「いや、まだ人事部から推薦セミナーのリストが届かないのです。何を選ん
だらいいかわからないので」


マネジャー :
「前から言ってるとおり、君の場合、一通りの財務の知識、マーケティング
の知識を身に着けてくれよ」


部下 :
「はい。それはわかってるのですが、財務やマーケティング関連のセミナー
って、星の数ほどあるんです。人事部の連中にフィルターをかけてもらわな
いと」


マネジャー :
「人事部に頼らず、セミナーぐらい自分で決めたほうが私はいいと思うよ」


部下 :
「しかし、1回受講するのに3万とか4万かかります。本当に効果があるか
どうかを慎重に見極めないと」


マネジャー :
「慎重に……か。君のそういう思考を治療してもらうセミナーはないものか、
と考えてしまう」


部下 :
「え?」


マネジャー :
「こういったセミナー受講に投資対効果を考えるべきではないよ。何らかの
問題が発生してからセミナーを受講して解決する、なんてあり得ないだろ
う?」


部下 :
「確かに……」


マネジャー :
「わが社は人材投資を『あたりまえ化』している。一応は私がチェックする
けれど、常識の範囲内の内容なら、あまり慎重にならず受講してほしい」


部下 :
「そうですか……。前の会社とは全然違いますね」


マネジャー :
「前の会社? 君は、大手メーカー出身だったじゃないか」


部下 :
「いやいや、前の会社では全然、教育なんて受けさせてもらえませんでした。
『それは本当に効果があるのか?』『もし効果がなかったらどうするんだ』
と言われて、何もさせてもらえませんでした」


マネジャー :
「……」


部下 :
「その代り、意味のない会議ばっかりなんです。意味のない資料ばっかり作
らされました」


マネジャー :
「まァ……。私も似たような経験があるから」


部下 :
「専務は金融機関の出身でしたよね?」


マネジャー :
「ああ、私の前職でもそうだったよ。気持ちはわかる」


部下 :
「当社は70人しかいない会社ですよね。それでも教育に惜しみなくお金を
かけます」


マネジャー :
「社長の方針だ。社長は学歴がなく、独学で会社をここまでに成長させた。
だから勉強することの大切さを知っているんだ」


部下 :
「おおお」


マネジャー :
「私はそういう社長に惚れて、この会社に来た。だからこそ私は君が、あん
まり慎重になっていると残念な気分になる」


部下 :
「す、すみません」


マネジャー :
「水を飲むように本を読もう。ご飯を食べるようにセミナーを受けよう。効
果を吟味しながら食事をしたりお茶を飲んだりはしないはずだ。私は、社員
が常に学習する習慣を身に着けてくれるとすごく嬉しい」


……勉強は自主的にやるもので、会社が用意するものではない、と公言する社
長がいます。私はそう思いません。

自主性を重んじすぎる経営はリスクがあります。

みんなが学ぶという「場」・「空気」を醸成させることが、経営者の役割でも
ありますよね。

先日アナウンスした「絶対達成チャンネル」の動画は、簡単な社内研修にも耐
えうるほどの長さがあります。

今後も30分以内の動画を無料配信する予定です。「絶対達成2分間バトル」
と同じように、私の情報配信基地となるでしょう。

ぜひ、どうぞよろしくお願いいたします。


■【動画】チームの成績に強く影響する「場の空気」とは?
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【編集後記】

私は知的障がい者のボランティア活動を続けていて、4月で24年目に入りま
した。(青年海外協力隊参加時は、直接的な関与ができませんでしたが)

4月20日(日)に開講式があり、いつものメンバーで集まりました。この日
はゆったりとした行事です。

ランチまでの間、少し時間があったので、何人かのメンバーと雑談していたと
ころ、何となく「マクドナルド」「吉野家」「寿がきや」の話になり、なぜか
とても盛り上がりました。

特に、ある女性は「寿がきや」の話題になると饒舌になり、

「私さァ、寿がきやの新しいメニューでどーしても食べたいのがあるんだけど、
最後の一歩が踏み出せないでかんわ」

「最後の一歩が踏み出せないなんて大げさなァ~。そんなこと言っとらんと、
食べやァーいいが」

「食べやーいいがって、そんな簡単にはいかんがねェ。寿がきやのつけ麺、け
っこう高いの知らんのォ?」

「え、本当に? 400円ぐらいでしょォ?」

「400円って、横山君、よう言うわァ~。400円で食べれーせんてェ」

「つけ麺なんて洒落たもん食べんで、肉入りラーメンで充分だがや」

「横山君は肉入りラーメンでええかもしれんけど、私はそうゆうわけにはいか
んだわ。これでも私の舌、肥えとるで」

「よう言うわァ~」

……とまァ、こんな会話が延々と続いたわけなのですが、日ごろはあんまり話
をしない彼女が、まさか「寿がきや」ネタでこんなに盛り上がるとは思っても
いなくて、私はすごく嬉しかったです。

日ごろ私は企業の偉い人たちの前に立って研修の講師だとか、偉そうにコンサ
ルティングとかしているので、

気兼ねすることなくため口で「名古屋弁」を使えるのは嬉しいですね。日ごろ
は妻としかありませんから。

(※寿がきやは、大名古屋が誇るソウルフードです)