2014年4月6日

結果を出すのに、なぜ「情熱」は必要なのか?【ロミオとジュリエット効果】

● 今回のテクニック:【ロミオとジュリエット効果(6)】

ロミオとジュリエット効果とは、ある目的を達成するまでのプロセスにおいて、
障害や阻害要因が多いほうが、達成意欲が高まるという心理効果。

無論、シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」から由来。


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「社長は、いつになく情熱的だったな」


部下 :
「そうですね。ものすごく気合が入った所信表明をされてましたね」


マネジャー :
「今年度は並々ならぬ情熱を持っておられるようだ」


部下 :
「でも、情熱を押し付けてほしくはないですね。要するに、うまくいく方法
論さえあれば結果は出るんですから」


マネジャー :
「正しい方法論を知ることができれば、結果を出せるのか? 去年だって、
新商品の開発手順を3ヶ月もレクチャーされながら、実際は開発すらできて
いない」


部下 :
「開発手順に問題があったとも言えます」


マネジャー :
「開発手順に問題があった?」


部下 :
「手順が間違ってたら、どんなに情熱があっても、いい商品を開発すること
はできません」


マネジャー :
「昨年度、3人のメンバーで新商品開発部を立ち上げ、1年で最低でも2つ
は新しい商品を市場に投入するはずだった。にもかかわらず、1つもできて
いない。それどころか、1年で開発のための会合を持ったのは3回だけだっ
た」


部下 :
「た、確かにそうですが、既存のお客様の対応でバタバタしてたんで……」


マネジャー :
「1年間もか? それは営業部にゆだねていたはずだ」


部下 :
「営業部が私たちに押し付けたんです」


マネジャー :
「押し付けた? それなら営業部との話し合いは何回した? 開発に専念で
きるよう役割分担を整理するために、私たち経営幹部とどれほどコミュニ
ケーションをとった?」


部下 :
「それは……そうですが、新商品開発と言っても、ものすごくハードルが高
いですよ。そんな簡単ではありません」


マネジャー :
「そんなことはわかってる。だから3ヶ月かけて開発手順を習ったんだろ
う? メンバー間の会合も全然せず、他部署とのミーティングもしていない
のだから言い訳に過ぎない」


部下 :
「……」


マネジャー :
「もっと情熱をもて。もっと熱くなっていいだろう? 違うか? 君の周り
の人間も冷めているから、君も感化されているだけだ」


部下 :
「確かに……」


マネジャー :
「労働時間は変えない。労力も増えない。ただ、これまでと違うことをやる
だけだ。エンジンを点火しろ。新年度になった今から冷めててどうする?」


部下 :
「わ、わかりました」


マネジャー :
「他部署よりもハードルが高いことを求められているのは知っている。だか
らこそ情熱が必要なんだよ。だからこそ熱くならなくちゃダメなんだよ。手
順だけじゃ、何ともならないんだよ」


部下 :
「……はい」


マネジャー :
「社長は期待しているからこそ、ハードルの高い仕事を任すんだ」



……方法論や手順だけでは結果は出ません。

自分を動かすのも、人を動かすのも、「非言語コミュニケーション」が重要で
す。情熱は、最もインパクトの高い「非言語コミュニケーション」だと私は思
います。

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【編集後記】

先週の金曜日、NLPの勉強会がありました。

ベストセラーであり、かつ私の人生を変えた書「NLPの基本がわかる本」の
著者である、山崎先生の勉強会でした。

NLPの講義自体、とても参考になりました。しかし最もインパクトがあった
のは、山崎先生の変わらぬ「情熱」です。

理論も素晴らしい。でも、この熱量が人を動かすのだな、とつくづく思いまし
た。

新年度がスタート。そろそろ丸くなろうかと思い始めてもう3年ぐらい経ちま
した。なかなか体内の火を消すことができません。

今年度も熱い日々を過ごすことになりそうです。皆さんはどうですか?


【参考書籍】「NLPの基本がわかる本」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482074447X/mysterycon0c-22/ref=nosim