2014年5月1日

「睡眠」で悩むすべての人に紹介したい書籍【フット・イン・ザ・ドア】

● 今回のテクニック:【フット・イン・ザ・ドア・テクニック(13)】

フット・イン・ザ・ドア・テクニックとは、はじめに小さな依頼を受け入れて
もらい、次に本当に頼みたいことを受け入れやすくするテクニックのこと。

最初の承諾が人間の心を拘束する心理術を応用している。ドアを開けた瞬間に
片足を捻じ込むセールスマンのテクニックからこの名が付けられた。ドア・イ
ン・ザ・フェイス・テクニックの反意語。


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「ゴールデンウィーク中は家族でどこか旅行へ行くのか?」


部下 :
「あ、いえ。その予定はありません」


マネジャー :
「確か実家は北海道だっただろ?」


部下 :
「ええ。小樽です」


マネジャー :
「戻らなくてもいいのか?」


部下 :
「そうですねェ……。6月の新商品発表に向けて準備がありますし」


マネジャー :
「え? ゴールデンウィーク中の話をしてるんだぞ」


部下 :
「ええ。でも、やることはけっこう残ってますから」


マネジャー :
「まさか君、休み中に出社するつもりじゃないだろうね?」


部下 :
「そうは言われましても、いろいろと仕事の整理がつかないんです」


マネジャー :
「新製品発表の準備なんて、まだ先の話だ。わざわざ休みに出てくる必要な
どない。先週頼んだ見積書の標準化が終わってないのか?」


部下 :
「あああ、それは終わってません。そうですね、それもやらないといけませ
んね……」


マネジャー :
「え? じゃあ、ゴールデンウィーク中に何をしようとしているんだ」


部下 :
「ええと……。5月中旬に提案するA社についての下調べとか……」


マネジャー :
「A社の下調べ? あの提案は2課の主任に頼んでいて、君はスーパーサブ
的な存在だ。何の下調べが必要だ? しかもゴールデンウィーク中に」


部下 :
「他にもいろいろあるんです。交通費清算もできていませんし……。3ヶ月
ほど溜まってるんです」


マネジャー :
「そんな処理は、まとめてやることじゃない。日ごろからキチンとしていな
いからそうなるんだ」


部下 :
「そ、そうは言っても、毎日遅くまで仕事をしていて……」


マネジャー :
「その通り。君はとにかく時間外労働が多い。毎日いったいどうしてそんな
に遅くまで事務所にいるんだ? ところで睡眠時間はどれぐらいとって
る?」


部下 :
「睡眠時間ですか?」


マネジャー :
「平均、何時ごろに就寝してるんだ?」


部下 :
「だいたい、2時か、3時、でしょうか……。寝つきが悪いので」


マネジャー :
「遅いじゃないか。何時に起きるんだ」


部下 :
「6時ぐらいですね」


マネジャー :
「毎日、3~4時間睡眠か? 6時に起きてたら毎日満員電車だろう」


部下 :
「そうです。ものすごく疲れますね。ですから週末に、まとめて寝ることが
多いです」


マネジャー :
「それはまずいな。睡眠不足が脳のワーキングメモリーの機能を劣化させ
る」


部下 :
「ワーキングメモリー?」


マネジャー :
「脳のワーキングメモリーが正常に機能しなくなると、未来の大きな報酬よ
りも目の前の小さな報酬を優先してしまう。頭の整理ができなくなり、感情
のコントロールがしづらくなる」


部下 :
「ええええ……」


マネジャー :
「君はまず、正しい睡眠をとるよう心がけるべきだ」


部下 :
「実は、妻からもそう言われてるんですが……。帰宅するのが12時で、な
んだかんだやっていると、寝るのが2時ぐらいになってしまうんです」


マネジャー :
「きわめて悪い循環だ。睡眠時間が少ないから衝動マネジメントができない。
そのため自己管理がおろそかになって、ますます睡眠時間を確保できなくな
る」


部下 :
「悪循環……」


マネジャー :
「君の子供は7歳と4歳だったな。早く寝る習慣、あるか?」


部下 :
「いや……。妻も働いていて、遅い時間に帰ってくるので、それから夕食の
準備、入浴などしていると、どうしても11時前になってしまいます」


マネジャー :
「まずいな、まずい……」


部下 :
「まずい、ですか?」


マネジャー :
「日本人の働き方が、家族全体の睡眠時間に問題を与えているという調査結
果がある」


部下 :
「ワーキングメモリーのせいでしょうか? 妻はいつもヒステリックで、子
どもたちに怒ってばかりいて……」


マネジャー :
「わからん。しかし、今の状態でいいはずがない。不眠は『うつ』の入り口
だ」


部下 :
「どうすればいいんでしょう」


マネジャー :
「まずは、残業を減らしなさい。9時までには家に帰ること」


部下 :
「え? 9時、ですか……。なんとか、頑張ります」


マネジャー :
「帰宅したら、なるべくテレビを観ない。ネットサーフィンしない。とにか
く、発光するものに近づくな」


部下 :
「え……」


マネジャー :
「あと、早く起きて満員電車に乗るのをやめなさい。満員電車に乗っている
と、朝の光を浴びることが難しくなる」


部下 :
「ええ……?」


マネジャー :
「できるか?」


部下 :
「な、何とか、がんばります」


マネジャー :
「さらに言うとだね……」



……不眠症は「眠らなければならない」という脅迫観念が引き起こしており、
眠れないのならばベッドから出る。寝室からも出る。

眠れなければ、ただ目を閉じているだけでもいい、というのは「ウソ」。体内
時計25時間、というのも「ウソ」など……。

目からウロコの連続で、睡眠で悩んでいた私をとてもラクにしてくれた一冊を
今日は紹介します。

日経BP社が企画し、睡眠研究の第一人者が最新のデータを基に綴った書籍で
す。睡眠不足で悩んでいるすべてのワーカーにお勧めです。


【参考書籍】8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822274381/mysterycon0c-22/ref=nosim

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【編集後記】

近年、今年の4月ほど「はやく終わってくれないか」と思った月は、ないと思
います。

それぐらいキツい月でした。

何がキツかったか、というと「コラム執筆」です。ヤフーのコラム「草創花
伝」を、必ず「毎日書く」と決めて臨んだ月でした。

「ロックしてやり切る」

と決めて4月を迎えたのですが、大変でした……。

書けば書くほど「ネタ」は増えるし、やはり継続していくことでアクセスは増
えます。シェアされる率が高まり、

「やっぱり大量行動だなァ」

と、つくづく思い知ったのですが、とはいえ毎日執筆時間を確保するのは想像
以上にしんどいことでした。

夜中の3時に起きて執筆し、そのまま朝を迎えて新幹線で移動。移動中はメル
マガを書いたり、他の仕事をして、ほとんど眠りません。……こんな日々です。

ほぼ毎日、セミナーや研修、コンサルティングセッションの講師をする私は、
日中、執筆する時間を手に入れることはできません。

一応「社長」という肩書がありますので、マネジメントもします。

日中以外でそれをしなければなりませんし、当然、家にいれば家族サービスは
必須ですし、私の楽しみでもあります。

毎日、睡眠を削らない限り、執筆時間は手に入らない状態でした。

(日経ビジネスオンラインのコラム執筆もありますし、新刊の執筆、その他、
取材を受けたときの原稿手直しなども、いろいろとあります)

何といっても、一番犠牲になったのが「走る」時間です。

3月は、足を痛めたせいで目標100キロを大きく下回る「42キロ」しか走
破できず、計測をはじめた昨年6月以来、はじめての「未達」となりました。

そういう意味で、4月は何としても達成させなければならないと思ったのです
が、これがキツかった……。

4月の目標を「90キロ」にしたのですが、28日まで「66キロ」しかでき
ておらず、ほぼ諦めムード。

どうせ、未達でも誰からも怒られない。無理して走ることない……。と、何度
も思いました。

しかし「未達の癖」がつくことに恐怖を覚えた私は、

28日から30日の3日間で「33キロ」を稼ぎ、無理やり「駆け込み達成」
させました。

コラムも、30日まで毎日書いてアップし、月間のアクセス数も「200万P
V」を突破。(今日、5月1日も書きました)

ものすごく「やり切った感」を覚えています。小さな話かもしれませんが、ち
ょっと燃え尽きた感があります……。

走るのは「無意識的有能」になっています。走らないと気持ちが悪い、と思え
るからです。

しかしコラム執筆はまだ「意識的有能」ですね。

書かないと気持ちが悪い、という状態になっていません。まだまだです。

ちなみにメルマガは「無意識的有能」になっています。メルマガを書くのは、
まったく苦になりません。完全に習慣化しています。

新しい習慣を身につければ、自分の大切なリソースがまた増えます。そこまで
に感じるストレスとどう戦うか、ですね。

とりあえず、5月は睡眠時間を優先してやっていこうと思っています。

【横山信弘のコラム草創花伝】
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/