2014年5月20日

なぜ「アナと雪の女王」はこれほどヒットしたのか?

現在、大ヒット中のディズニー映画「アナと雪の女王」を皆さん観ましたか?


公開10週目を迎えても、週末の興行成績ランキングで1位を獲得。現在、日
本における興行収入は185億円を突破しました。


日本の興行成績ランキング歴代1位は「千と千尋の神隠し」で304億円。2
位は「タイタニック」で262億円。3位が「ハリー・ポッターと賢者の石」
で203億円です。


このままいくと、歴代3位のハリー・ポッターを抜く勢いですね。


世界でも、アニメ映画史上最高の大ヒットとなっていて、誰もが「なぜここま
でヒットしたのか?」知りたくなります。


新聞や雑誌、ネットでは、いろいろな考察が書かれています。「大ヒットの裏
には巧妙な戦略あり」だの「世界各国での緻密なマーケティング戦略が奏功し
た」だの、いろいろと書かれはじめました。


こういう大ヒット作が登場したとき、世間の動き、マスコミの報道の仕方に注
目すると「マーケティング」の勉強になります。


昨年の「半沢直樹」「あまちゃん」のヒットと同じように、ヒット作の解説は
必ず「後付け」となります。


そして注目すべきは、


「理由」は必ず、後からついてくる。


という事実です。


「アナと雪の女王」の公開当初、それほど報道は加熱していませんでしたが、
興行成績が100億円を突破することが確実になったときから、


「流れ」


が変わります。


大ヒット間違いなしと確信してから、一斉に「後付けの評論」がスタートする
のです。


マスコミが煽れば煽るほど、この「流れ」はいっそう加速します。


我が家では、娘が2回、妻と息子が1回ずつ観にいきました。普通のディズ
ニー映画なら、せいぜい娘の1回だけなのですが、娘は2回も見て、さらにデ
ィズニー映画に興味のない息子まで観にいっています。


私の周囲でも、観ないと話についていけないという「空気」が出来上がってし
まっているせいか、先週末も、多くの娘、息子の友達が映画館へ連れていかれ
ました。


大ヒットを記録し、ブームになりつつある現在、その「流れ」に感化されて、
この映画を観る人は観るでしょう。しかし観ない人は観ない。


新刊「空気で人を動かす」でも記してある【集団同調性バイアス】の高低は、
人によって異なるからです。


昨秋から今春にかけて、増税前の駆け込み需要がピークを迎えました。まさに
これも「集団同調性バイアス」が影響しています。「同調性バイアス」が高い
人ほど、その「空気」に動かされたと言えるでしょう。


「商品開発」でも「集団同調性バイアス」はとても重要な概念です。有名な
「イノベーター理論」からすると、商品の導入期から衰退期までの中心的購入
者は以下のように変遷します。


1)導入期:イノベーター(革新者)約2.5%
2)成長期1:アーリーアダプター(初期採用者)約13.5%
3)成長期2:アーリーマジョリティ(前期追随者)約34.0%
4)成熟期:レイトマジョリティ(後期追随者)約34.0%
5)衰退期:ラガード(遅滞者)約16.0%


商品を市場に導入したとき、「イノベーター」や「アーリーアダプター」だけ
を味方につけても、多くの場合、潤沢な利益を生み出すことはできません。


いかに「アーリーマジョリティ」を味方につけるか。市場を動かし、売れる
「空気」を「流れ」に変えれば、「レイトマジョリティ」まで飲み込むことが
できます。


市場に受け入れられる「製品」を開発すれば必ず売れる。効果的な「プロモー
ション」を実施すれば必ず売れる。というものではありません。


いかに「空気」を「流れ」に変えるか、です。


「頭でっかち」の人は、どうしても評論家、コメンテータータイプになり、
「空気」が読めません。


その時代や、その場の空気など関係なく、なぜ売れたのか、なぜ売れなかった
のか。なぜ人は動いたのか、なぜ人は動かなかったのか。


――「理屈」で説明しようとします。


人間の脳にある「ミラーニューロン」によって、人は人に影響されてしまうの
です。


私たちは「感化」される生き物なのです。


目に見えない、そしてこの得体のしれない「空気」の存在を知りましょう。そ
して「空気」を操る術を身に着けるのです。


大きな市場をコントロールすることは難しくとも、10~100名ほどの、小
さな単位の組織、チームの「空気」を変え、掌握することはできます。


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