2014年7月3日

観ると「行動スピード」が速くなる映画【イエスセット】

● 今回のテクニック:【イエスセット(19)】

イエスセットとは、相手(部下)が必ず「イエス」と答える質問を繰り返し、
「同意」を促す手法。

コミュニケーションをコントロールしやすくすることが目的である。「ハイ」
と手を挙げさせて催眠にかける「催眠商法」と原理は似ている。

打合せをはじめる冒頭に3、4回(2回程度では少ない)必ず相手が「はい」
もしくは「そうですね」と答える質問を繰り返し、本題に入ると効果的と言わ
れている。


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「あれ? 髪型変えたよね?」


部下 :
「はい。そうなんです。ワールドカップを観てて、コロンビアのハメス・ロ
ドリゲス、かっこいいなと思ってたら、短くしようと思って」


マネジャー :
「時計も変えた?」


部下 :
「ええ。そうなんですよ。隣の課の部長がオメガをしていたので、私もそれ
が欲しいなと思ったんです」


マネジャー :
「ネクタイは赤系が多くなってきたよね?」


部下 :
「はい。この前、受講したセミナーの講師がつけていたネクタイを真似てみ
たんです。赤系のほうが熱意が伝わると聞いたんで」


マネジャー :
「すぐに感化されるよね?」


部下 :
「はい。ホント、そうなんです。昔からすぐ誰かに影響を受けてしまうんで
す」


マネジャー :
「この前まで関西弁、喋ってなかった?」


部下 :
「そうなんですよ~。付き合ってる彼女が兵庫の人なんで、完全に移りまし
た。でも、友達にお前の関西弁おかしいぞと言われるんで、気を付けてま
す」


マネジャー :
「ところで、先週金曜日まで作ってくれと言った見積り資料、まだできてな
いよね?」


部下 :
「あああ、そうなんです。本当に申し訳ありません。すぐにやります」


マネジャー :
「A社へのアポイントもまだだよね?」


部下 :
「はいィィ。この後、すぐにやりたいと思います」


マネジャー :
「髪型をすっきりさせ、ネクタイを変えて熱意を伝えようとしても行動が遅
いんじゃダメだよね?」


部下 :
「まったくおっしゃる通りです。時計を変えても、行動が変わらないんじゃ
ダメですね」


マネジャー :
「君のように感化されやすい人は、スピード感のある映画を観るといいよ」


部下 :
「映画、ですか?」


マネジャー :
「君は映画を観ると、すぐに主人公になった気分になるだろう」


部下 :
「よくご存知ですね。最近『LIFE!』という映画を観たせいで、私も旅
に出かけようと思ったぐらいですから」


マネジャー :
「おいおい、影響を受けすぎだ。でも、スピード感のある映画を観たら、君
の行動スピードは変わるかもしれないぞ」


部下 :
「なるほどっ」


マネジャー :
「そうだよね?」


部下 :
「そうです、そうです。どんな映画を観たら行動スピードがアップするんで
しょう? キアヌ・リーブス主演の『スピード』とかですか?」


マネジャー :
「そうだな。トム・クルーズ主演の『ナイト&デイ』もいいぞ。示唆に富む
内容ではないが、とにかく最後までノンストップだ」


部下 :
「ノンストップ、というところがいいですね」


マネジャー :
「『アンストッパブル』という映画も文字通り、止まらないアクション映画。
『ウォンテッド』もだ」


部下 :
「さっそく今夜、ビデオ店で借りてみます」


マネジャー :
「映画を観たあとは確かに行動スピードが速くなるが、しばらくしてその影
響もなくなる」


部下 :
「ああ、そりゃそうですね」


マネジャー :
「そこで、たまにその映画のコマーシャル動画を視聴するんだ。ユーチュー
ブにたくさんある。その動画を1、2分観るだけで、映画のスピード感がよ
みがえってくる」


部下 :
「単純ですね、課長……」


マネジャー :
「君に言われたくはないよ」



……著書「空気で人を動かす」に書いたとおり、人は人に影響を受けます。
「感化」されるのです。

「同調性バイアス」にかかりやすい人は、すぐ「その気」になります。映画な
どの影響も受けやすいことでしょう。

私はマット・デイモン主演「ボーン」シリーズのDVDを3つ持っています。
DVDを何度も観ようとは思いませんが、

たまにユーチューブで予告編の動画を観て「行動スピード」を速めています。

また、私の「絶対達成LIVE2014」が9月に東名阪で開催されます。こ
のライブセミナーに来ていただいても、確実に行動スピードが速まるでしょう。

今回のテーマは「ゾーンに入る」です。

7月中旬ごろから、順次案内していく予定です。ご興味のある方はもうしばら
くお待ちください。


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【編集後記】

5月末に出版した「空気で人を動かす」は1ヶ月超で6刷【3万部】となりま
した。ありがとうございます。

その出版記念講演が名古屋であり、その出席者の方から私の誕生日プレゼント
ということで「桃のゼリー」をいただきました。

「ご家族でお召し上がりください。いったん凍らせて半解凍ぐらいで食べるの
が絶品です。今なら冷凍庫から出し、20分ぐらい待ったらいいと思います」

このように助言いただきましたので、実際にそうしてみました。

その日のうちに冷凍庫に「桃のゼリー」を入れ、翌朝、食事を食べる前に家族
の分、外に出しました。

「ご飯を食べた後、ちょうど半解凍になってるかも」

と私が言ったので、子どもたちはその凍った「桃のゼリー」を眺めながら、い
つもより数倍のスピードで朝食を終えようとします。

「はやく食べたい!」

とせがむ小5の息子に、

「ちょっと待て。まだ12分しか経ってない。20分たつまで待つんだ」

と言い聞かせました。

小2の娘はいつも食べるのが遅く、マイペース。「桃のゼリー」は食べたいが、
はやく食べられないので、わーわー言ってます。

「騒げば騒ぐほど、食べるのが遅くなるぞ」

と言っても、言うことを聞きません。

そうしているうちに20分が経過。

私は仕事に行かなくてはならないので、玄関先へ移動。息子が「よし、食べる
ぞっ」と言って、半解凍になったゼリーにありつく姿が見えました。

玄関先で靴を履いていると、

「うんめェェェェ!!!!」

という息子の叫び声が聞こえてきます。娘がその声を聞いて「私も食べたい、
私も食べたい!」と叫んでいます。

それを聞いて妻が「それなら早くご飯を食べなさいよっ! いっつも喋ってば
かりで遅いんだから」と一喝しています。

私が玄関のドアに手をかけ、「いってきまーす」と言おうとすると、さらに息
子が叫びました。

「このゼリー、めちゃくちゃうめェェ! なんか桃の味がするっ!!」

と言うではありませんか。

「お母さん、桃の味がするっ! お母さん、桃の味がするっ!」と、興奮して
何度も言うのです。

私は玄関先で茫然と立ち尽くしました。

妻もあきれた顔をして、玄関で突っ立っている私の顔を見ています。

(当然だろう、桃のゼリーなんだから……)

と、妻と私も思ったのですが、なぜか「桃の味がする」ことに興奮する息子に、
そのことを指摘できないのでした。

桃の味がする「桃のゼリー」をプレゼントしてくださった方に、感謝・感謝で
す。