2014年8月4日

誤解されてもいい人(3つのパターン)【ランチョンテクニック】

● 今回のテクニック:【ランチョンテクニック(13)】

ランチョンテクニックとは、飲食をともにしながら相手と交渉するテクニック
を言う。

料理を楽しみたいという思いから、食事の最中は対立を避けようとするため、
要望や交渉事が受け入れやすくなる。

心理学者のグレゴリー・ラズランが研究し有名となった技。料理のみならず、
その場の雰囲気も楽しみたいという生理的欲求も湧き上がるため、できれば格
式の高いところを選ぶのが良い。

政治家がよく使う手法である。


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「ここの寿司屋、来たことがあるか?」


部下 :
「今日がはじめてです。このちらし寿司すごいですね」


マネジャー :
「これが伊勢海老、煮穴子、車海老、いくら、雲丹こっちが子持ち若布だ。
意外と豪華だろ?」


部下 :
「味もいいですが、見た目が豪華です」


マネジャー :
「そうそう。このちらし寿司は目を楽しませてくれるよ」


部下 :
「こんなに見た目が派手だと、味はイマイチかと思っていましたが、意外と
そうでもないですね」


マネジャー :
「食べてみないとわからないものだけど、そういう誤解はあるよな」


部下 :
「はい」


マネジャー :
「ところで、総務の係長とのことだが」


部下 :
「ああ……正直言って引きずっています。いまだに許せない気持ちが大きい
です」


マネジャー :
「もう一本、ビール飲むか?」


部下 :
「あ、はい。……すみませーん、ビールもう一本追加してください」


マネジャー :
「何が発端だったかは、もういい」


部下 :
「そうでしょうか。もう一度、私の話を聞いてもらいたいです」


マネジャー :
「気持ちがおさまらないか?」


部下 :
「係長は私よりも10歳以上、年上ですし、社歴も長いですから、それなり
に敬う気持ちはあります。しかし、誤解も甚だしいですよ」


マネジャー :
「A社の2000万は、確かに君の案件だった」


部下 :
「そうです。それをMさんの案件だったと言い張るんです、係長は」


マネジャー :
「君がA社の予材をいったんはM君に渡した。M君の目標が達成しそうにな
いから、君が保有していた予材資産をおすそ分けしたんだ」


部下 :
「はい」


マネジャー :
「ところがMさんは全然スピード感がない。A社の担当の要望に応えられな
かった」


部下 :
「A社から直々に連絡があり、私に対応してくれと指名されたんです。仕方
なくMさんと一緒にお伺いしました」


マネジャー :
「すると、A社は『Mさんと一緒には来ないでくれ』と」


部下 :
「よほど、Mさんはひんしゅくを買ってたんでしょうね。私ひとりでA社の
案件に対応して2000万円の仕事をとりました。でも、最初はMさんにそ
の数字はつけたんです」


マネジャー :
「ところが営業部長が君の数字にしたんだ」


部下 :
「はい。ややこしい話になるんで、Mさんの数字でいいと私は言ったんです
が」


マネジャー :
「しかし、その判断は部長が正しいだろう。M君はこの案件にほとんどタッ
チしていない」


部下 :
「まァ、そうですけど、結局そのせいで、話がねじれてねじれて……」


マネジャー :
「まさか総務の係長が出てくるとはな」


部下 :
「Mさんと係長が同期なんですよね?」


マネジャー :
「そうそう……。おいおい、そんなに一気に飲むな」


部下 :
「総務部長が社長にまで進言した、と聞きました」


マネジャー :
「ああ、そうだよ」


部下 :
「そうですか……。総務の中で、私はひどい悪者なんでしょうね」


マネジャー :
「そんなに飲むなって」


部下 :
「社長には、本当にお世話になってます。中途採用の面接のとき、社長だけ
が私を評価してくれたと聞きました」


マネジャー :
「そうか」


部下 :
「この会社に入れたのは、社長のおかげです。私が迷っていたとき、いつも
社長から声をかけてくれました」


マネジャー :
「うん」


部下 :
「今朝、社長に呼び出されました。『お前がそんな奴だとは思わなかった。
とても残念だ』って」


マネジャー :
「そうか」


部下 :
「誤解、なのに」


マネジャー :
「そうだ。これは誤解だ」


部下 :
「何だか、ものすごく悔しいです」


マネジャー :
「そうか?」


部下 :
「……は?」


マネジャー :
「君の直属の上司は、課長の私だ。そして私の上司は部長だ。私たちは君の
ことを誤解してはいない」


部下 :
「……」


マネジャー :
「あのA社の案件は、君の手柄だ」


部下 :
「……」


マネジャー :
「あのままM君に任せていたら、とれなかった」


部下 :
「はい……」


マネジャー :
「社長が君の実績から2000万円を差し引くと言っていた。この措置がと
られると、君は今期の目標が未達成に終わる」


部下 :
「はい。それはいいんです。もともとMさんに渡すつもりでしたから。私の
力不足です」


マネジャー :
「自動的に、今期の評価は2段階、落ちるだろう」


部下 :
「……」


マネジャー :
「残念か」


部下 :
「……どう、でしょうか……」


マネジャー :
「……」


部下 :
「私に、力がないから、仕方がないんじゃないでしょうか」


マネジャー :
「……」


部下 :
「今日は、飲ませてください……。お願いします」


マネジャー :
「今期の評価が落ちるだけだ。それだけのことだ」


部下 :
「それだけの、こと、ですか……」


マネジャー :
「ビールではなく、お茶でも飲むか?」


部下 :
「けっこうです」


マネジャー :
「……」


部下 :
「評価なんて、どうだっていいんです」


マネジャー :
「これは、まだオフレコにしてもらいたいことだが」


部下 :
「え」


マネジャー :
「2年後に、営業部長が社長に就く」


部下 :
「ええっ!」


マネジャー :
「君は、誰に誤解されていいか、誰に誤解されていけないかを知っておくべ
きだ」


部下 :
「……」


マネジャー :
「さあ帰れ。君が一番誤解させてはならないのは、君の家族だ」


部下 :
「……」


マネジャー :
「部長と、私に任せておけ」



……他人から「誤解」されることを100%避けることはできません。

「距離感」「接触頻度」「重要度」の3つのファクターで、誤解されてもいい
人、誤解されてはいけない人を区別しましょう。

ちなみに、

私はネット上でいろいろな情報を配信していますので、良くも悪くも誤解され
ることが多いです。

そんなとき、いつも頭に思い浮かべる名言があります。それは孫正義氏の「高
次元の批判は成果を高め、低次元の批判は忍耐力を高めてくれる」です。


■「誤解されてもいい人、誤解されてはいけない人(3つのパターン)」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20140508-00035116/


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【編集後記】

8月29日(金)に、第3回目となる『絶対達成ウーマン養成講座』を開催し
ます。
http://wa-mama.com/schedule/yo0035/

私の草の根活動のひとつです。すでに定員の20名は超えていますが、追加募
集します。

5月に開催された2回目の講座レポートは、こちらです。
http://wa-mama.com/report/yo0034/

やることが多すぎて頭が整理できない人は、「りんご管理」で脳のワーキング
メモリーをデトックスしましょう。

(女性限定です)