2015年1月1日

「破壊的イノベーション」を起こすために必要なこと【DTR法】

● 今回のテクニック:【DTR法(1)】

DTR法とは、はじめに相手を混乱させるような、わかりづらい提案をし、そ
れから理解しやすい表現に言い換えて説得する技術である。

「Disrupt」→「Then」→「Reframe」

の頭文字をとって「DTR法」と呼ばれる。小手先のテクニックだが、話術で
相手を惹きつけておいてからなら、有効なときもある。


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「――もしもし、もしもし?」


部下 :
「あ、もしもし? 部長ですか……? あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします」


マネジャー :
「ああ、あけましておめでとう。どうした? 正月の朝から電話してきて…
…。何かあったのか?」


部下 :
「ありました」


マネジャー :
「え? どうした……」


部下 :
「ついに、わかったんです」


マネジャー :
「え、何が……?」


部下 :
「いま、私が何にやりがいを感じるか、です」


マネジャー :
「はァ?」


部下 :
「ついに、わかったんです」


マネジャー :
「何を言ってるんだ、君は……。しかも正月の朝っぱらから電話してきて」


部下 :
「以前、部長は私に、こう言ってましたよね」


マネジャー :
「え」


部下 :
「冬休みにどれぐらい自己投資できるか、それで1年の成長が決まるって」


マネジャー :
「………………言ったっけ?」


部下 :
「言いましたよ! ですから私はこの冬休み、自己投資を繰り返していま
す」


マネジャー :
「どんな投資をしているんだ?」


部下 :
「まず本を読むことにしました。1日3冊のビジネス書です。冬休み中に2
0冊は読みます」


マネジャー :
「え? 読書嫌いの君が1日3冊……」


部下 :
「そして毎日歩くことにしました。毎日5キロウォーキングです」


マネジャー :
「運動嫌いの君が、ウォーキングか」


部下 :
「さらに、体の中を大掃除するために、お酒を飲むのをやめました」


マネジャー :
「え! 酒豪の君が酒を断った? この年末年始に?」


部下 :
「さらに、毎朝、トイレと洗面所の掃除をしています」


マネジャー :
「すごくいい心掛けだ。家族から感謝されるだろう」


部下 :
「さらに、毎日ビジネス書を読んだ感想文を書き、今後10年間、自分の人
生プランを手帳に書き続けました」


マネジャー :
「スゴイな……。どうしたんだ一体」


部下 :
「そうしているうちに、わかったんです」


マネジャー :
「何が?」


部下 :
「ものすごく、大きなことがわかったんです!」


マネジャー :
「だから何だよっ! 電話切るぞ」


部下 :
「私には、すごく時間があるってことが、わかったんです」


マネジャー :
「……?」


部下 :
「この冬休み中、これだけのことを詰め込んでいるのにもかかわらず、家族
と普通に過ごせるのです。郷里の旧友とも会いました。趣味のゴルフも2回
行きました」


マネジャー :
「え? ど、どうやって……? ビジネス書を毎日3冊書いて感想文も書い
てトイレ掃除もしてウォーキングもしてるのに?」


部下 :
「はい」


マネジャー :
「どうやって、それだけの時間を創出することができたんだ?」


部下 :
「わかりません!」


マネジャー :
「はァ?」


部下 :
「言えることは一つです」


マネジャー :
「なんだ?」


部下 :
「ない、と思っていたことが、実はあった、ということです」


マネジャー :
「……」


部下 :
「今までずっと『時間がない』と思っていたんですが、実は『時間はある』
んです」


マネジャー :
「し、しかし、たとえばビジネス書を1日3冊読むのには、かなりの時間が
かかるだろう?」


部下 :
「かかりません」


マネジャー :
「ええ?」


部下 :
「自分を、"追い込めば"、できます」


マネジャー :
「!!!」


部下 :
「私はまだ30歳。自分への『追い込み』が足りませんでした。テクニック
など必要ありません。もっと『追い込む』ことで、自分には『ない』と思っ
ていたものが、実は『ある』ことを次々に発見できたんです。それは時間、
という概念にとどまらないんです」


マネジャー :
「ほォ……」


部下 :
「私にとっての破壊的イノベーションです。」


マネジャー :
「イノベーションって……大げさな」


部下 :
「計画も何もしていないのに、気付いてみたら、朝はやくから起きるように
なりましたし、スマホやパソコンを触る時間、テレビを鑑賞する時間がほと
んどなくなっていました」


マネジャー :
「なるほど……」


部下 :
「感覚が研ぎ澄まされてきたんです。プレッシャーで押しつぶされそうにな
った状態ではなく、常に脳に新しい血が流れ込んできているような感覚を覚
えるんです。私にとってはイノベーションですよ」


マネジャー :
「自堕落な君のことを知っている私にとっては、確かに、かなりのイノベー
ションだろう。革新的な毎日を送っているに違いない」


部下 :
「そこで、私から提案があります」


マネジャー :
「なんだ、突然?」


部下 :
「1年間で50回の勉強会を開いたらどうかと思ったんです。特に部長の製
品知識を若手に伝え、ロープレをするとか。昔から思っていたんです。ぜひ
やりましょう」


マネジャー :
「1年間で50回……?」


部下 :
「そうです。ビジネス書を読んできて、あまりに知識が足りないことを痛感
しました。ですから、それぐらい勉強会をやれば、私もみんなも力がつくと
思ったので」


マネジャー :
「1年で50回というと……」


部下 :
「だいたい1週間に1回です」


マネジャー :
「なんだ、1週間に1回のことか……。わかった。何とかするよ」


部下 :
「ありがとうございます。それでは今から部員全員に電話をかけて、本件の
ことを伝えます」


マネジャー :
「え! 今から? 正月の朝だぞ」


部下 :
「私の脳に、新しい血が流れ込んできて、流れ込んできて……。感覚が研ぎ
澄まされているものですから、すぐに動きたくなるんです」


マネジャー :
「君が、か? 信じられない。ものすごい行動イノベーションだな」



……今年は「イノベーション」を起こしたい! そう考えている方は、脳が破
壊されるほどの目標を掲げてみてはいかがでしょうか。

いろいろなパーツでできあがっている、自分の中の常識観をいったん壊して分
解し、それらのパーツを再構築、再結合させてはじめて、とんでもないアイデ
アが生まれるのですから。

ただ、健全なイノベーションを起こすためには、健康という自分資産を積み上
げるための高い目標も組み合わせることが大切だと私は思います。


■ 天才や変人ではなく、常識人がイノベーションを起こす方法
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20141231-00041937/


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 【41点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

昨年の1年を【数字】で振り返ってみようと思います。

年間150回近いセミナーや講演、研修をしながら、新たに「日経ビジネスオ
ンライン」で毎週のコラムをはじめたこと。「絶対達成チャンネル」で動画配
信をスタートさせたこと等がトピックです。

一昨年から始めたヤフーのコラム、年間1000キロを目指すラン&ウォーク
と、毎年数字で表現できる取り組みが増えているにもかかわらず、さらにチャ
レンジできた1年でした。

●メルマガ「草創花伝」の配信数 (22,546人から28,795人へと6,000人増え
ました)
・167通(号外メルマガ含む)

●コラム「草創花伝」の記事数(Yahoo! ニュース)
・158記事
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/

●「絶対達成2分間バトル」の記事数(日経ビジネスオンライン)
・45記事
http://business.nikkeibp.co.jp/arti…/report/20140116/258310/

●「絶対達成チャンネル」の動画数(フォレスト出版)
・14本
https://www.youtube.com/channel/UCFoPuuZa3k-dBEgwnTU_G2w

●出版した書籍数
・3冊
 「5枚のシートで営業目標を絶対達成」日経BP社
 「空気で人を動かす」フォレスト出版
 「空気でお客様を動かす」フォレスト出版

●ラン&ウォークの目標と結果 (風邪や足痛などの事情で未達成あり)
・1月  90キロ
・2月  90キロ
・3月  100キロ(結果は42キロ)
・4月  100キロ
・5月  100キロ
・6月  100キロ
・7月  100キロ(結果は60キロ)
・8月  120キロ
・9月  100キロ
・10月  90キロ
・11月 100キロ(結果は40キロ)
・12月 100キロ


昨年1年を振り返ると、「空気で人を動かす」がベストセラーになったことが
私にとって一番大きな出来事だったと思います。

「場の空気」が行動に強い影響を与えること。

そして「自燃人」「可燃人」「不燃人」という言葉が多くの人に使ってもらえ
るようになったことが印象的でした。

今年は、さらに大胆なチャレンジをしていくつもりです。

書籍「空気で人を動かす」のヒットを受けて、グループ会社で歴史の長い「ア
タックス・ヒューマン・コンサルティング」と、独自の「組織風土診断サービ
ス」をスタートします。

仕組みで「場の空気」を変えるサービスです。

さらに、当社のコア事業である「アタックス税理士法人」らとタッグを組んで、
社長のみを集めた「社長の会」を発足します。

経営目標を絶対達成させたい社長だけを集めたコミュニティを作ります。

これらは構想ではなく、すでに1月からスタートする準備は整っていますので、
ご興味のある方は、メルマガや私のフェイスブックでの案内をお待ちください。

(もちろん、お問合せいただいてもかまいません)

それでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします!