2015年3月2日

「新入社員」の早期退職を防ぐ方法【マイ・フレンド・ジョン】

● 今回のテクニック:【マイ・フレンド・ジョン(12)】

マイ・フレンド・ジョンとは、「話し手」の知人や知人を介して聞いた話、も
しくは「一般論」の中に、相手をイメージ誘導させたい内容を意図的に含ませ
る方法。

他人の体験も、自分の体験のように聞こえてしまい、「話し手」が直接的にリ
ーディングせずとも相手を誘導できる、説得技術。

「お客様の声」というのは、まさに「マイ・フレンド・ジョン」の典型例。

相手との深い信頼関係(ラポール)が必要であることが前提である。


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● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「部長、花粉症はどうですか?」


マネジャー :
「だいぶ良くなったよ。先週は本当にキツかった」


部下 :
「薬ですか?」


マネジャー :
「いや、『鼻うがい』をするようになって、随分とスッキリするようになっ
た」


部下 :
「『鼻うがい』ですか? あれって、鼻がつーん!となるじゃないですか。
私は絶対に嫌ですね。薬のほうがいいです」


マネジャー :
「いや、俺もそう思ってたんだけど、2リットルのお湯に食塩を大さじ1杯
入れて溶かし、それでうがいをすると、つーん! としないんだよ。すごく
気持ちがいいから、何度でもできるし」


部下 :
「ええええ。本当ですか?」


マネジャー :
「本当だ。私も疑いながらやったが、何度でも鼻洗浄ができたので、すごく
スッキリした。週末は家にいたから、1日に3回もやったよ」


部下 :
「へええ……」


マネジャー :
「やっぱり、正しい知識は必要だな。もっと早く知っておけばよかった」


部下 :
「『もっと早く知っておけば……』ということは、けっこうありますよね」


マネジャー :
「ああ。新入社員に対してもそうだよね」


部下 :
「どういうことですか」


マネジャー :
「昨年の今の時期、私の大学時代の後輩の会社で、4月入社の社員対象に説
明会を実施した。ところがそれが失敗だったようだ」


部下 :
「失敗、ですか?」


マネジャー :
「そう。その説明会のせいで、30人の新入社員のうち1年以内に6人も辞
めていったというんだ」


部下 :
「えええ……。それは残念ですね。どんな説明会だったんですか?」


マネジャー :
「説明会と言いながら、新入社員たちひとりひとりに対して面談し、『入社
してからやりたいこと・実現したいこと』などを問い掛けたようだ」


部下 :
「なるほど」


マネジャー :
「ところが、当たり前だけれど、入社してみたら新入社員の要望通りにはい
かない。それに強い不満を覚えた人たちが辞めていった。こういうわけだ」


部下 :
「『こんなはずじゃなかった』という言い分ですね」


マネジャー :
「そうそう」


部下 :
「要するに、聞かなきゃよかった、という話ですか」


マネジャー :
「その通り。そもそも新入社員には、会社に入ってから何が実現できるのか、
知識そのものがない。社会に出てから自分がどんなポテンシャルを発揮でき
るのかさえ、まだ未知数だ。彼ら・彼女らは、まだイノセントなんだよ」


部下 :
「ある意味、残酷ですね」


マネジャー :
「人は質問されると、『質問事項』をトリガーにして脳の長期記憶にアクセ
スしにいく。しかし、その長期記憶に答えがなければ不安になるんだ」


部下 :
「何がやりたいのか? と質問されて、何がやりたいのか、という答えが見
つからない人って不安になりますものね」


マネジャー :
「そうだ」


部下 :
「まずは新入社員の脳の長期記憶の中に、正しい情報を蓄積させていくこと
が重要と思います」


マネジャー :
「そう。体験による学習が不可欠だ。『やるべきこと』『やれること』『や
りたいこと』の順番に、学習していくことだ」


部下 :
「『やるべきこと』『やれること』『やりたいこと』の順ですか」


マネジャー :
「まずは『やるべきこと』をやる。それを続けることで、自分の『やれるこ
と』が増えてくる。そうしてはじめて『やりたいこと』が見つかるんだ」


部下 :
「うまいこと言いますね」


マネジャー :
「どっかの本に書いてあった。本の受け売りだよ」


部下 :
「とても参考になります」


マネジャー :
「会社から与えられたミッションをひたすらこなすんだ。そうすることで自
分のポテンシャルが広がっていく。いろいろな人との出会いがあり、仕事の
ノウハウや社会の仕組みを吸収していくことで、自分のやりたいことが徐々
に見つかっていく――この手順を忘れてはならない、と私は思う」


部下 :
「今月末に、当社の新入社員に向けた説明会があるので、その話をしていた
だけませんか?」



……人は「節目」のときに「ストレス耐性」がアップします。

学生から社会人になるとき、自分の「アイデンティティ」が変わるタイミング
ですから、きわめて「ストレス耐性」の高い時期です。

このタイミングに合わせて正しいティーチングをしましょう。はじめが肝心で
す。

「アイデンティティ」が変化するタイミングで、新たな意思決定をすべきであ
ると、人間の5段階の意識レベル「ニューロロジカルレベル」を使って解説し
たのが、拙作「絶対達成する決断力のつけ方」です。ご参考まで。


■「絶対達成する決断力のつけ方」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478023980/attaxsales-22/ref=nosim


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 【23点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

今週から始まる「絶対達成LIVE2015」は、おかげさまで1週間ほど前
に、東名阪すべて満員御礼となりました。

すべての会場、過去最高の申込みがあり、総勢500名を超えました。本当に
ありがとうございます。

先週名古屋で実施された「絶対達成ウーマン養成講座」も2年目に入り、4月
からは東京進出も決定。

経営者を対象とした「絶対達成社長の会」は今年の1月から東京でスタート。

今週金曜日の朝会には、メディア関係の方も、著名なビジネス書作家の方々も
いらっしゃいます。

若い経営者の方々には、人脈を広げる絶好のチャンスでしょう。

4月には名古屋でも「絶対達成社長の会」をスタートさせ、年内に大阪まで広
げたいと考えています。

以前からメルマガにも書いているとおり、

目標は「絶対達成」する、というマインドの人が私の周囲に集まってきます。

講演の依頼、研修の依頼……も、ドンドン来ます。

反対に、目標なんて達成しても達成しなくても同じ、という人はドンドン私か
ら離れていきます。

年齢も性別も関係ありません。

要はマインドです。

「絶対達成マインド」がない人は、このメルマガもすぐに解約したくなること
でしょう。

そんな私の「メルマガ草創花伝」の読者も、もうすぐ3万人に達しようとして
います。

3月中に達するでしょうか。

達成意欲の高い知人に、このメルマガをご紹介いただけると嬉しいです。

3月になりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。