2015年3月16日

「決断力のない人」が決断できるタイミングとは?【Iメッセージ】

● 今回のテクニック:【Iメッセージ(15)】

Iメッセージ(アイメッセージ)とは、「私」を主語にして相手の行動を促す
メッセージ。相手が行動することによって「私」がどう感じるのかを言葉で表
現することにより、相手が自主性を失わず承認に結びつく。コーチングの基本
テクニックであり、会話の中にさりげなく織り込むのがコツ。

反対にYOUメッセージ(ユーメッセージ)とは、「あなた」を主語にするメ
ッセージ。例えば「早くやりなさい」「報告・連絡・相談をしっかりしろ」
「きっちりやるように」などである。「私」と「あなた」との繋がりが断絶さ
れているので、相手に抵抗が生まれ、反発が生まれやすい。


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● 今回のコミュニケーション例


友人A :
「4月から、部長に昇格することになったよ」


友人B :
「え! 部長?」


友人A :
「そう。今の部長が定年退職することになって、俺が部長に昇格する。社長
に頼まれたんだ」


友人B :
「課長になってまだ2年だろう?」


友人A :
「そう。他にも課長が4人いるが、俺が部長になるそうだ。39歳で最年少
課長なのに」


友人B :
「最年少課長が部長になるってことはどういう気分なんだ。プレッシャーを
感じるだろう?」


友人A :
「そうだな。でも、やってくしかない」


友人B :
「他の課長さんは、お前が部長になることに納得しているのか?」


友人A :
「4人中、3人は納得していないと思う」


友人B :
「年齢は?」


友人A :
「他の課長4人は全員、50代だよ。10歳以上、年上」


友人B :
「そりゃあ、やりにくいな」


友人A :
「何とかなるんじゃないか」


友人B :
「俺だったら絶対にムリだよ。とても、できない」


友人A :
「どうして?」


友人B :
「どうしてって……。10歳以上も年上の、しかも経験も豊富な人を部下に
持つんだろう? やりにくいじゃないか」


友人A :
「だから、どうして? 俺の質問の答えになってないよ」


友人B :
「え……」


友人A :
「どうしてムリなの? どうしてやりにくいの?」


友人B :
「どうしてって……。年下のヤツから、命令とか指示とされたら、その課長
さんたちは気分が悪くなるかなと思って」


友人A :
「課長4人が気分が悪くなるから、どうなの?」


友人B :
「え……」


友人A :
「お前の話には中身がない気がする。年上の部下たちが気分悪くなるなら、
部長を引き受けるのはムリってこと?」


友人B :
「いや、それだけじゃなくて……」


友人A :
「じゃあ、何なの? わかりやすく説明してくれよ」


友人B :
「うーん、なんて言えばいいのかな……。とにかく、俺にはムリだってこと。
お前の置かれた立場だったら、部長は引き受けない」


友人A :
「それはそうだろう。自分にはムリだ、という理由もわからないし、自分な
らできる、という根拠も見つからないからだ」


友人B :
「……?」


友人A :
「断る理由もないし、引き受けられる根拠もないってことだ。ただそれだけ
なら、引き受けたほうがいいだろう。断る理由がないんだから」


友人B :
「……」


友人A :
「断る理由がないことを、引き受けて何が悪いんだよ」


友人B :
「悪くはないさ、突っかかるなよ」


友人A :
「高校時代、剣道部だったとき、お前が主将だった。俺は全然強くもなかっ
たし、後輩をまとめる力もなかった。でも、お前は実力も人望もあった」


友人B :
「……」


友人A :
「あのとき、実力も人望もあったから主将をやれと監督に言われたとき、引
き受けたのか?」


友人B :
「……え」


友人A :
「もし俺が監督に『お前が主将をやれ』と言われたら、尻込みをしたと思う。
俺以外の部員に適任者がいたからだ。それでも監督に『お前にやってほしい
んだ』と言われたら、引き受けたと思う」


友人B :
「そうか」


友人A :
「引き受けたうえで、実力をつけようと思うだろうし、後輩からリスペクト
されるよう努力したと思う」


友人B :
「……」


友人A :
「『断る理由』を探してばかりいるヤツに、『部長を任せたい』と言ってく
る社長はいないだろう」


友人B :
「……そう、だな」


友人A :
「課長に推薦されてるんだろう?」


友人B :
「え――!」


友人A :
「お前の会社に大学時代の先輩がいるから知ってるよ。『断る理由』を探し
てるのか?」


友人B :
「俺、優柔不断なんだよ。決断力がなくって」


友人A :
「剣道部のときは圧倒的な実力差があったから、迷う必要はなかったかもし
れないけど、社会人になると、そんな差はないからな。リーダーシップがあ
るかないかだなんて、そんな物差しは見つからない」


友人B :
「うん……」


友人A :
「最年少課長なのか?」


友人B :
「いや、うちの会社は小さいから、俺よりも年下の課長はいるよ。でも、自
信がないんだ……」


友人A :
「その決断をすることで何を失うんだ? 失うものの大きさで判断したらい
い」


友人B :
「失うもの、か……」


友人A :
「単純に、責任が重いとか、ストレスを感じるとか、という理由で引き受け
ないのなら、その決断によって失うものは大きいよ」


友人B :
「課長を引き受けないほうが、失うものが大きいってこと?」


友人A :
「そうだろう。自分への信頼という名の『自信』が失われていくと思う」


友人B :
「……」


友人A :
「俺は剣道部時代、主将のお前を尊敬していた。だから4月になったら、お
前が課長職に就いているとすごく嬉しい」


友人B :
「そうか」


友人A :
「反対に、明確な『断る理由』がないにもかかわらず、課長になるのを断っ
ていたら、俺はすごく残念な気持ちになる」


友人B :
「……」



……何らかの決断を迫られたとき、「決断できない理由」を探していると、
堂々巡りとなり、「理由らしき理由」は見つかっても、『決断できない真因』
は意外と見つからないものです。

ただ何となく決断を先送りしていくと「決断力」が落ちていきます。「決断
力」が落ちていくと、「自信」もまた失っていきますので気を付けたいですね。

4月は決断には絶好のタイミングですので、この時期を何となく過ごすのはや
めたほうがいいでしょうね。


■大きな決断をするのに「4月」が絶好のタイミングである理由
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20150315-00043849/


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 【34点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

先週で「絶対達成LIVE2015」が、東京、名古屋、大阪、すべて終了し
ました。

今回は500名近い動員があり、すべての会場で過去最高を記録しました。反
響はものすごく大きく、たくさんの方からメールをいただいています。

1月から東京でスタートした「絶対達成社長の会」も、まったく想像以上に盛
り上がっており、

4月に名古屋、8月に大阪でもスタートし、福岡や札幌でもやってくれ、とい
うオファーをいただいています。

これら環境の変化を敏感にとらえ、私は4月を待たずして、昨夜、大きな決断
をしました。

また近々メルマガで公表したいと思います。