2015年4月20日

「エッセンシャル思考」の罠【スノッブ効果】

● 今回のテクニック:【スノッブ効果(12)】

スノッブ効果とは、他者と同調したくないという心理作用が働き、敢えて他人
が所有しないものを欲しがったり、他人とは別の行動をしたりすること。

もともとは、誰もが簡単に入手できるようになると需要が減る消費現象のこと
を指している。

反対語はバンドワゴン効果。

部下とのコミュニケーションに応用するのであれば、プライドが高く、協調性
の低い相手に使うと効果が望める。ノーセットなどと組み合わせてもよい。

(協調性の高い相手にはバンドワゴン効果を使うことをお勧めする)


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「『エッセンシャル思考』という本を読んだか?」


部下 :
「ああ、読みました」


マネジャー :
「すごく売れてる本だな。この前、新幹線の中でも広告を観たよ」


部下 :
「うーん……」


マネジャー :
「どうした?」


部下 :
「エッセンシャル、つまり本質を見極めよ。最小の時間で最大の成果を出せ
って話ですよね」


マネジャー :
「魅力的じゃないか」


部下 :
「私は非エッセンシャル思考ですから」


マネジャー :
「相変わらずひねくれてるな」


部下 :
「ひねくれ、ですか。ひねくれ者と言われて上等ですよ」


マネジャー :
「おいおい」


部下 :
「上司に『ひねくれ者』扱いされても営業成績はナンバー1なんですから、
逆にカッコいいと思います」


マネジャー :
「逆にって、お前……。もっと本質を突きとめ、改善していけば、少ない時
間で成果が出せるかもしれないぞ」


部下 :
「私の時間外労働は、営業部の中で最も短いです」


マネジャー :
「……なるほど、ということ、君は本質をつかんでいるのかもしれんな」


部下 :
「そうですね。くだらない会議とかは絶対に顔を出さないですからね。それ
が本質ってヤツでしょうか」


マネジャー :
「協調性がないのは問題だぞ」


部下 :
「結果を出して会社の収益に貢献しているわけですから、ある意味、本質の
協調性はあると思いますが」


マネジャー :
「屁理屈ばっかりだな!」


部下 :
「屁理屈でけっこうです」


マネジャー :
「実は相談したいことがあるんだ。昨年末、買収した子会社の取締役を兼任
することになったんだが、うまくいってない」


部下 :
「へえ」


マネジャー :
「業績が悪化している子会社を再生させなければならないのだが、時間が足
りない。できれば、最少の時間で最大の成果を出せればと思ってるんだが」


部下 :
「『エッセンシャル思考』で頑張ってください」


マネジャー :
「他人事だなァ」


部下 :
「お手並み拝見です」


マネジャー :
「お前だったら、どうする?」


部下 :
「わかりません。私は『三現主義』ですから、テキトーなことは言いませ
ん」


マネジャー :
「現地、現物、現実か……。現場を確認しない限り、わからないということ
か」


部下 :
「その子会社のことは1年前から言われてますよ。時間が足りないとも、去
年の6月ぐらいに聞いた気がします」


マネジャー :
「そうなんだよ……。子会社の理念やビジョンは何かと検討している間に、
時間が過ぎていってしまった」


部下 :
「最小の時間で最大の成果を出したい、と考えれば考えるほど動けないんじ
ゃないですか」


マネジャー :
「親会社から幹部を入れて、もっと会議を増やし、議論しようという話にな
ってるのだが」


部下 :
「冗談でしょう? それが本質なんですか?」


マネジャー :
「うーん……」


部下 :
「【成功する確率】ではなく【成功する数】で考えると、楽になるんですけ
どね」



……本質を見極め、最少の時間で成果を最大にする「エッセンシャル思考」と
いう発想が広まっています。しかし、その思考を手に入れるまでの試行錯誤プ
ロセスを無視してはいけません。

本質を見極めてからだ、成果を最大にするための方法論とは何か? と考えれ
ば考えるほど動けなくなっていきます。

「成功する確率」ではなく、「成功する数」で考えると楽になる、という話を
動画で紹介しています。このネタは、特に気に入っています。


■ 「大ざっぱな性格」な人ほど目標を達成させる理由とは?
https://youtu.be/Vuh81Wuh8gc

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 【24点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

年間1000キロの「ウォーク&ラン」をすると決めて、毎月100キロを目
標に走っています。

私は大ざっぱな性格なので、綿密な計画はしません。今回ご紹介した動画で語
っているように、毎月100キロ走れば、年間1000キロに到達するだろう、
「達成すればいい」という発想なのです。

結果として「1200キロ」以上に達したとしても【損】だとは思いません。

最終的に目標を達成すればいいわけで、最小限の時間で最大限の成果が手に入
っても【得】だとは思わない性格なので、かまいません。

先週、アシックスの「GEL-kayano21」というシューズを買いました。

ビギナー用のランニングシューズです。

これまで「GEL-kayano20」という同じシリーズのモデルを履いていたので、ほ
とんど変わり映えしません。

しかし「歯ブラシ」と一緒で、「ランニングシューズ」は新しいほうがいいで
すね。シューズを変えただけで、脚への負担もタイムもまったく変わります。

やはり「ツール」とか「仕組み」を軽視してはいけませんね。

大ざっぱな性格だからこそ、普段使いのツールにはこだわりたいです。

今年の秋に、いよいよ「予材管理クラウド(仮称)」が登場します。

まずはコンサルティング先、研修先、当社のセミナーを受講したことのある企
業先に限定して販売する予定です。

エクセルシートでの「予材管理」とは比べ物にならないほど、わかりやすいし、
効率的にマネジメントできます。

ご期待ください!