2015年5月21日

「カッコいい」結果の出し方【バンドワゴン効果】

● 今回のテクニック:【バンドワゴン効果(13)】

バンドワゴン効果とは、多数の支持を受ける物事のほうが受け入れやすくなる
こと。要するに「勝ち馬/時流に乗ろうとする」心理のことである。

「さくら」を使うのは、このバンドワゴン効果を狙ったテクニックの一つとい
える。

ちなみに「バンドワゴン」とは祭りや行列の楽団車のことであり、パレードで
楽団車が通るとみんなが集まってくる。この現象からきた言葉である。

反対語は「スノッブ効果」。


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● 今回のコミュニケーション例


友人A :
「4月、異動があって、新しい上司が他の営業所からやってきたんだけど、
すごく考えが古臭いんだ」


友人B :
「古臭い?」


友人A :
「そう。結果を出せ、結果を出せってうるさいんだよね。今はそんな時代じ
ゃないだろうって思うわけ」


友人B :
「やたらと結果を求めてくるんだ」


友人A :
「そうそう」


友人B :
「結果主義っていうのは、確かに古臭い感じがする」


友人A :
「俺はもっと、カッコいい生き方をしたいな、と思う」


友人B :
「カッコいい生き方かァ」


友人A :
「1回だけの人生だろ? どうせならカッコいいほうがいい」


友人B :
「うんうん、確かに」


友人A :
「死ぬ物狂いで仕事に打ち込み、自分のやりたいこと全然できなくて、なー
んにも楽しくない人生って、カッコ悪い」


友人B :
「うんうん、わかるわかる」


友人A :
「それでさ、ここだけの話なんだけど、実は、会社を辞めようかと思って
る」


友人B :
「え、そうなの?」


友人A :
「もっと時間を自由に使って、金儲けできたらと思いはじめて」


友人B :
「うんうん、それで?」


友人A :
「あるセミナーで知り合った人と、新しい事業をやろうかと思う。アパレル
関係の仕事なんだけど……」


友人B :
「へええ。アパレル……。お前、工場設備の会社の営業だろ。アパレルなん
てわかるの?」


友人A :
「これから勉強するんだよ。でも、すごく儲かる気がするんだ。中国やバン
グラディシュの工場で作った製品を輸入し、ネットで販売する。それで大儲
けしている人がたくさんいる」


友人B :
「うんうん、スゴイね」


友人A :
「だろ?」


友人B :
「それでいくら儲かるんだ?」


友人A :
「ひとまず年収5000万ぐらいは稼ぎたい」


友人B :
「お前の年収が5000万?」


友人A :
「そう! 凄くない?」


友人B :
「うんうん。凄い凄い。もしそうなったら、なんか驕ってくれよ」


友人A :
「もちろん! とにかく、カッコいい人生を送りたいんだ」


友人B :
「ところで、いつ、年収5000万になるんだ?」


友人A :
「え? いつ、か……。まァ、1年では無理だろうから、2年後には500
0万になってたい」


友人B :
「2年後で5000万かァ、カッコいいな」


友人A :
「やっぱり、そうだろ? カッコいいだろ?」


友人B :
「一緒に事業をやる人も2年後には5000万になるのか?」


友人A :
「えーっと、その人が代表になるから、もっと多いんじゃないかな」


友人B :
「いくら?」


友人A :
「そんなこと、知らないよ」


友人B :
「そんなこと知らないのに、自分は5000万の年収になると思ってるん
だ?」


友人A :
「……」


友人B :
「2年後に、その事業の年商って、どれぐらいになるの?」


友人A :
「うーん……。年商?」


友人B :
「商品の平均単価はいくら? 100万とか200万?」


友人A :
「そんな金額になるわけがないよ。服とか雑貨なんだから」


友人B :
「仮に平均1万円だとすると、売上10億作るのに、商品を年間10万個を
売らないといけない。仮に営業利益率10%だと考えると、年間の営業利益
は1億」


友人A :
「……平均1万円はないと思うけど」


友人B :
「もし半分の5000円なら、売上10億作るのに、年間20万個売らない
といけない。それだと年間の営業利益は5000万」


友人A :
「……営業利益が5000万」


友人B :
「それだと全然足りないだろ? お前がもし役員になって役員報酬を500
0万欲しいと思ったら、どれぐらい会社の利益を出さないといけないかわか
る? 税金の計算ってしたか?」


友人A :
「……」


友人B :
「商品単価がさらに低いなら、年間100万個、いや200万個ぐらいは売
らないといけないかもしれない。すると月間15万とか20万個は販売しな
いと」


友人A :
「……」


友人B :
「商品の在庫はどこに持つ? ネット通販で重要なことはロジスティクスだ
から、その辺りのことを考えないとトラブルが多く発生するよ」


友人A :
「……」


友人B :
「ネット通販だから営業利益率はもっと高いかもしれないけど、いずれにし
ても相当なアイテム数を揃え、販売していくには2人では無理だと思うから、
数人のスタッフはいるんじゃないかな。ところで、お前は、何をやるわ
け?」


友人A :
「中国やバングラデシュへ行って、買い付けとか、そういうことをしてくれ
って言われてるけど」


友人B :
「じゃあ、お前がそのスタッフなのか」


友人A :
「……え」


友人B :
「お前、本当に5000万の年収もらえると思ってるの? 事業主でもない
のに? 2年後に? どうやって?」


友人A :
「……俺」


友人B :
「ん?」


友人A :
「俺、お前が言ってること、全然わからない」


友人B :
「へえ。わからないの?」


友人A :
「……」


友人B :
「少なからず」


友人A :
「……」


友人B :
「ちゃんと計算ができない人間が大金を手にすることなんて、ほとんどない
よ」


友人A :
「計算、か……。俺は計算が苦手で」


友人B :
「一時的に儲けることはできても、長続きすることなんて、あり得ない。そ
んなこと、誰だって知ってると思う。たとえ計算力がなくても」


友人A :
「誰だって……」


友人B :
「みんなそう思ってるだろう。『うまい話』に心動かされる人はカッコ悪い
って」


友人A :
「誰だって……。俺が出たセミナーでは、『会社員で一生を終える人生ほど
退屈な人生はない。カッコ悪い』って教えられたけど」


友人B :
「うんうん。そういうセミナーに出て、『その通りだ』と感化されるヤツの
ほうがよっぽどカッコ悪いよな」


友人A :
「そうか……」


友人B :
「お前、カッコ悪い生き方をしている友達が、多いんじゃないの? まずは
今の会社で結果出せよ」



……計算力のある人が「自由な働き方」をするのは良いですが、計算力のない
人が「自由」を求めると、大きな問題に直面する可能性は高まります。

何らかの「制限」が計算する力を高めてくれます。

カッコよく結果を出したい、と思ったら計算スキルは不可欠です。

7月に実施する「絶対達成マーケティング」のセミナーでは、この「計算力」
について徹底解説していきます。


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 【32点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

先週、ついに腕時計が動かなくなりました。

30歳の誕生日に、自分で買った時計です。16年間使ってきました。

機械式の時計ですので、止まっても振れば動き始めたのですが、もう動かなく
なってしまいました。

修理するか、新しいのを買うか、腕時計なしで過ごすか、考えています。

妻に「これを機会にアップルウォッチでも買おうかな」と言ってみたのですが、
まったく相手にされず、残念な気持ちになりました。

さて。