2015年6月8日

「熱いコトバ」で人を動かす【譲歩の返報性】

● 今回のテクニック:【譲歩の返報性(7)】

譲歩の返報性とは、「返報性の原理」のひとつ。

相手に譲歩することで、相手もこちら側に譲ってくれる可能性が高まる。

相手とペースを合わせる「ペーシング」の基本。

コミュニケーション相手の言い分をまず受け止めることは、こちらの主張をい
ったん飲み込んで譲歩することと似ている。


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● 今回のコミュニケーション例


近所の人 :
「おはよう……というか、こんちは」


私 :
「あ、どうも」


近所の人 :
「もう11時だから『おはよう』じゃあ、おかしいわな」


私 :
「はァ」


近所の人 :
「今日は仕事休み?」


私 :
「いえ」


近所の人 :
「いえ……?」


私 :
「というか、休みました」


近所の人 :
「段ボールの製造会社に勤務してるだろう」


私 :
「営業です」


近所の人 :
「君のお母さんから聞いた」


私 :
「お母さん、か」


近所の人 :
「仕事は大変か」


私 :
「別に」


近所の人 :
「上司は優しいか」


私 :
「どうなんでしょう……」


近所の人 :
「営業成績は悪くないか」


私 :
「あんまり」


近所の人 :
「あんまり悪くはない、なのか、あんまり良くはない、なのか、どっちなん
だ」


私 :
「良くはないんじゃないですか」


近所の人 :
「『ないんじゃないですか』なんて、他人事みたいだ」


私 :
「……」


近所の人 :
「ちょっと説教くさいか」


私 :
「説教?」


近所の人 :
「私は55歳で会社を辞めてから2年間、定職に就いてない。そんな私に言
われてカチンと来るか」


私 :
「一応、ご自分のこと、わかってるみたいですね」


近所の人 :
「何?」


私 :
「……」


近所の人 :
「私みたくなってもらいたくないから、言ってるんだ。休みの日でも化粧は
したほうがいい」


私 :
「眉毛かいてるからいいでしょ」


近所の人 :
「死んだ私の家内は、外に出ていくときはどんなときでも必ず化粧をしてい
た」


私 :
「そのこだわりは、どーかと思いますが」


近所の人 :
「もういくつになった?」


私 :
「26」


近所の人 :
「結婚の予定は?」


私 :
「はは……。どこまでズケズケ質問するんですか。ありません」


近所の人 :
「面白いか」


私 :
「だって、笑えてくる。普通、昼間っからこんな路上で、いきなり突っ込ん
だ話をしてこない」


近所の人 :
「カチンときたか?」


私 :
「こないこない。めんくらっただけ」


近所の人 :
「めんくらった?」


私 :
「だって、営業成績はどうだとか、結婚はしないのかって、そんなこと私に
質問する人、全然いないもん」


近所の人 :
「ふーん」


私 :
「逆に新鮮」


近所の人 :
「新鮮か」


私 :
「相手の顔色うかがって、距離をとってる人が多いから。それでいて突然キ
レる」


近所の人 :
「距離」


私 :
「どうしてリストラされたの?」


近所の人 :
「わからない」


私 :
「わかんないじゃあ、ダメじゃないですか」


近所の人 :
「理由なんて要らないだろ」


私 :
「そうかな。なんでも理由は必要ですよ」


近所の人 :
「……」


私 :
「どうして私は今の会社に入らなくちゃいけなかったのか。どうして私が営
業をやらなくちゃいけないのか。どうして営業成績はあんまり良くないの
か」


近所の人 :
「……」


私 :
「どうして仕事にやりがいを感じられないのか。どうして朝起きて仕事に行
きたくないと思うときがあるのか。どうしていま私は生きているのか」


近所の人 :
「……」


私 :
「わからないことばっかり」


近所の人 :
「……」


私 :
「知りたい理由ばっかりで、頭が重くて重くて」


近所の人 :
「理由なんか要らない」


私 :
「……要らないかな」


近所の人 :
「今のは、全部、『理由が要らない系』だ」


私 :
「……『理由が要らない系』?」


近所の人 :
「そうだ、その系統だ」


私 :
「昨日、上司からこんなこと言われたんです。『どうしてそんなに仕事に身
が入らないんだ。明日までに理由を考えてこい』って」


近所の人 :
「……」


私 :
「理由を考えていたら眠れなくて、それで朝まで起きてたら会社に行きたく
なくなった」


近所の人 :
「仕事に身が入らないのなんて、理由ないだろう」


私 :
「『理由が要らない系』ですか」


近所の人 :
「そう。『理由が要らない系』だ」


私 :
「はは……」


近所の人 :
「理由があると思うと、それを探してしまうだろ。すると理由を探すことに
ばかりに意識が向かって、行動することに意識が向かなくなる」


私 :
「へええ」


近所の人 :
「『全行動の自動車モデル』って知ってるか」


私 :
「全然」


近所の人 :
「前輪が『行動』『思考』で、後輪が『感情』『生理反応』だ」


私 :
「前輪が『行動』『思考』で……後輪が『感情』と『生理反応』……」


近所の人 :
「後輪はハンドル操作で直接コントロールすることはできない」


私 :
「なるほど!」


近所の人 :
「仕事に身が入らないのも、会社に行きたくなくなるのも、感情の問題だ。
しかし感情を変えるためには、まずハンドルを操作して行動を変えるしかな
い」


私 :
「ひょえー。なんかわかる気がする。ハンドルで行動を変える、か」


近所の人 :
「行動を変えずに感情や生理的反応を変えられない。理由なんか要らないん
だ」


私 :
「なんか熱いね」


近所の人 :
「私には時間がある。君の会社に行って、上司に話をつけてやろう」


私 :
「ええっ」


近所の人 :
「私は行くと言ったら行くぞ」


私 :
「なんか面白そうだから、本当に来てもらおうかな」


近所の人 :
「本気だ」


私 :
「どうしてそんなに熱いの? 近所に住んでるけど、私とは今日までほとん
ど口きいたことなかったじゃない」


近所の人 :
「それは理由がある」


私 :
「え、それは『理由が要る系』なんだ?」


近所の人 :
「近所に住んでいる若い女性が、会社に行けないでその辺をうろついている
んだ。放っておけない」


私 :
「どうして?」


近所の人 :
「それは理由など要らん。放っておけないと言ったら、放っておけないんだ。
どこかで思考はストップさせないと無限ループに入っていく」


私 :
「無限ループかァ。どこで思考をストップさせるか、だね。確かに」


近所の人 :
「車を持ってくるから、ここで待ちなさい。本当に行くぞ」


私 :
「わかりましたわかりました。そのかわり、私の話も聞いてよ」


近所の人 :
「なんだ」


私 :
「せめてスーツは着て」


近所の人 :
「スーツ? どうして」


私 :
「理由なんて要らないよ、もう」



……どんな言葉を選択すると人は動くのか、どんな感情を込めると人は動くの
か。

「絶対達成トレーニングキット」の中身を観ていて、あらためて気づきました。

過去と未来へのペーシング、「インフィニティ・ストラテジー」を最後の8枚
目のDVDで語っている自分自身を目にして、

「ものすごく感情こめて話してるな……」と、「さすがにコレなら動かされる
な」と

ロジカルだけれども熱い語り口調に、我ながら心を動かされました。やはりロ
ジックとパッションの両輪が不可欠ですね。


■絶対達成トレーニングキット(DVD11枚、CD1枚セット)
http://attax-sales.jp/products/1611.html


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 【57点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

明日、いよいよ「絶対達成LIVE2015夏」の案内をスタートします。

特に東京は、今春のLIVEのときより会場の収容人数が大幅に少なくなって
いるため、一気に満員になる可能性があります。

ご興味のある方は、早めにお申し込みください。

過去、一度たりとも「満員御礼にならなかったことがない」LIVEセミナー
です。

どうぞよろしくお願いいたします。

※今回は「絶対達成」のロゴ入りA4レポート用紙(方眼タイプ)を全員に配
布いたします。