2015年7月21日

「やれるもんならやってみろ」という心の叫び【ピグマリオン効果】

● 今回のテクニック:【ピグマリオン効果(5)】

ピグマリオン効果とは、人間は周囲から期待されれば期待されるほど成果を出
す傾向が強くなることである。

教育現場における心理的行動のひとつ。

反意語は「ゴーレム効果」。教育者が期待しないことによって学習者の成績が
ダウンすることを言う。


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● 今回のコミュニケーション例


部下 :
「以前は、プロレスラーを目指していました。アメリカのWWEに所属して
いるプロレスラーは平均年収5億円と聞いたので、頑張ってきました」


マネジャー :
「今月の目標訪問件数200件に対して、105件。残り10日だが、絶対
に達成しろ」


部下 :
「憧れていたのは棚橋弘至です。大学の先輩だったので、いつも背中を追い
かけていました」


マネジャー :
「今月の見積りの件数は24件が目標だった。これなんかは9件しかできて
いない」


部下 :
「得意技はやはりジャンピング・ボディ・プレスです。学生時代、何度も練
習相手に大きなダメージを与えてきました」


マネジャー :
「……」


部下 :
「課長はプロレスが好きですか」


マネジャー :
「……どうでもいい」


部下 :
「……」


マネジャー :
「ホント、どうでもいい。俺は高校時代、オーディオ部だった。先輩が、好
きで木製のインシュレーターを作っていて、それを手伝わされたから3ヶ月
で退部した」


部下 :
「インシュレーター、ですか」


マネジャー :
「俺、何事も長続きしないんだ」


部下 :
「大学では、何をやってたんですか」


マネジャー :
「高校中退して、レンタルビデオ屋でバイト。大学へ行きたいと思ったこと
はあるけど、思っただけだ」


部下 :
「そう、ですか」


マネジャー :
「おい。今月中に200件、絶対にお客様へ訪問しろ。そして見積りも24
件、とってこい」


部下 :
「課長って、ビデオレンタルの店で何年やってたんですか――」


マネジャー :
「はぐらかすな」


部下 :
「す、すみません」


マネジャー :
「ジャンピング・ボディ・プレスだか、ハイフライフローだか、知らねーけ
ど、それが営業と何の関係があるんだ」


部下 :
「……く」


マネジャー :
「35歳になって、営業に転職したんだから結果を出せ。腕を出してみろ」


部下 :
「あ、はい」


マネジャー :
「俺の太ももと比べろ。お前の腕のほうが太い。この腕の太さは何のために
ある? 俺の太ももの細さは、どんなハンディキャップがあるんだ」


部下 :
「え……」


マネジャー :
「俺は29歳。お前は35歳だ」


部下 :
「そ、そうですね」


マネジャー :
「俺はこの会社に入社して、最初の月に700件の訪問件数をこなし、56
件の見積りをとってきた。営業成績が合格ラインを超えたのは1年経ってか
らだ」


部下 :
「……」


マネジャー :
「年齢も腕っぷしも関係がない」


部下 :
「……」


マネジャー :
「生まれたときからの口癖を教えてやろうか」


部下 :
「――お、教えてください」


マネジャー :
「『やれるもんなら、やってみろ』だ」


部下 :
「……!」


マネジャー :
「小さいころは集団でリンチされたこともあったけど、高校中退してからは
一度もない。相手が、お前のように元プロレスラーであろうが、年齢が上だ
ろうが関係がない。『やれるもんなら、やってみろ』という気持ちだ」


部下 :
「……結果を」


マネジャー :
「……」


部下 :
「結果を出している人には、何も言えません」


マネジャー :
「結果を出してなくても、行動してるんだったら、いい」


部下 :
「あ」


マネジャー :
「行動していないから言ってるんだ。行動力のない元プロレス野郎にどんな
価値がある?」


部下 :
「……すみません」


マネジャー :
「俺は風貌からしてオタクのように見られる。だけど、風貌と実績は関係が
ない。顔の青白さと、腕の細さも、行動力とは関係がない」


部下 :
「『やれるもんなら、やってみろ』ですね」


マネジャー :
「期待してる。俺の半分の行動量で結果を出せるはずだからだ」


部下 :
「……」


マネジャー :
「俺はお前の3倍は動かないと、同じ結果にはならない。だからといって、
俺はそれをハンディキャップだとは認めないが」



……コンサルティング先で、いろいろな方と知り合いますが、「風貌」「喋り
方」「立ち居振る舞い」で先入観を持つと痛い目に遭います。

とってもおとなしい人が、とんでもない成果を出していたり、とても快活で前
向きな人が行動力なかったりと、さまざまです。

行動ができない人、結果が出ない人は、アレコレ理由を見つけたがるのですが、
ハンディをハンディだと思っていない人が、結局は実績を作るのですよね。


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 【29点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

私は、私なりにチャレンジしているつもりではいます。

しかし、これまでに、「大失敗だ」「二度とこんな取り返しのつかないことは
したくない」と思えるぐらいの失敗経験はありません。

意外と「手堅い」のではないか、と思ってしまっています。

もう少し、大失敗するぐらいの、とてつもなく大きな挑戦をしないと、「大成
功」も手に入れられないのでは、と思うことが多いです。

……ということで、多少のミスや失敗などは、何とも思いません。自分が何か
新しいことを成し遂げようとしてチャレンジしたのなら、が条件ですが。

近々スタートする「予材管理クラウド」の事業は、当社設立後、最大のチャレ
ンジといっても過言ではありません。

しかしながら、この事業もうまくいくことは約束されたようなものだと私は認
識していますので、今度も堅調に結果を出すだろうなと自負しています。

ちなみに、

毎週火曜日にアップされる、本日の日経ビジネスオンラインのコラムは、
「ビール」ネタ。

現時点で、本日のコラムではランキング1位となっています。

■ どうして「ビールの味」はその日の頑張り度に左右されるのか?
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/258310/071700005/

その日、一日、どれだけチャレンジしたか、どれぐらいリスクを冒したか、に
よってビールの味も変わってくる、というネタです。

ぜひ、ご賞味ください。