2015年11月12日

【絶対に「主導権」を渡さない話し方】メルマガ草創花伝 vol.756

おはようございます。
「メルマガ草創花伝」の横山信弘です。


本日のメインテーマは、『絶対に「主導権」を渡さない話し方』です。


いつものように、会話事例を用いながら解説していきます。


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○部下 :
「部長、このままだとAさん、会社を辞めると思います。何とかしないとい
けません」


●マネジャー :
「原因は何だっけ?」


○部下 :
「以前もお話したとおり、S課長との相性が悪いのです」


●マネジャー :
「S課長か……」


○部下 :
「私はS課長のやり方にはどうしても賛同できません。いくらAさんが気に
入らないからといって、ほとんど仕事を与えないのです。あれでは飼い殺し
と一緒です」


●マネジャー :
「S課長は、女性を毛嫌いしてるからなァ」


○部下 :
「これまでも、女性の部下を何人も辞めさせてきてるんでしょう?」


●マネジャー :
「偏った先入観があるヤツだからな……」


○部下 :
「先日も、夜の8時から打合せをすると言っておいて、その8時まで何も仕
事を与えないのです。困ったAさんは、定時を過ぎてから『何か仕事があっ
たら、何でもいいからちょうだい』って私に言ってくるんです」


●マネジャー :
「ほお……」


○部下 :
「Aさんはすごくマジメな人です。見ててすごく不憫に思います」


●マネジャー :
「んんん……」


○部下 :
「名古屋の支店にいる時は、営業アシスタントとしてものすごく評価されて
いたそうです。とてももったいないですよ」


●マネジャー :
「そうだなァ。……ところでAさんといえば、けっこうドモるだろ?」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「なんかさ、こんな感じで喋るじゃないか。『あ、あの、私に仕事がないの
で、な、ないので、何かあったら、し、仕事を、ちょうだい』とか」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「こんな感じだろ? 似てる?」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「S課長は、Aさんのあの喋り方が嫌いなんじゃないか?」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「……」


○部下 :
「部長」


●マネジャー :
「ん?」


○部下 :
「Aさんのお子さんはまだ2歳。旦那さんもいません。そんな事情のあるA
さんを、仕事もないのに毎日のように残業させて、本当にヒドイと私は思い
ます」


●マネジャー :
「ええと……旦那さんが、いない?」


○部下 :
「はい」


●マネジャー :
「海外に勤務してるんだっけ?」


○部下 :
「いえ……。そういうわけでは、ありません」


●マネジャー :
「じゃあ、離婚か? それとも未婚?」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「どっちにしても、2歳のお子さんがいるのに、どういう神経してるんだろ
うなァ、そのAさんの元夫は」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「この前もテレビで、母子家庭の平均年収は220万ぐらいだと言っていた。
国から支給される手当も微々たるもんだ」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「そういえば、管理部のCさんもシングルマザーだっただろ? 知ってた
か?」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「女手ひとつで子ども育てる、本当にご苦労なこった。これからは、さらに
母子家庭や父子家庭が増えるんだろうなァ」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「Aさんみたいな母子家庭が増えるってわけだ……」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「……」


○部下 :
「部長」


●マネジャー :
「あ?」


○部下 :
「S課長に言ってもらえませんか、Aさんに対する処遇を改めるように。も
しそれができないんなら、私は社長に言うつもりです」


●マネジャー :
「おいおい。S課長は社長の息子だぞ、社長が聞いたら……」


○部下 :
「私は本気で言ってるんです」


●マネジャー :
「……お前、もしかしてAさんのこと」


○部下 :
「もう一度繰り返しますが、部長からS課長に言ってもらえませんか。Aさ
んの処遇を改善するように。そうでなければ、私は社長に直接進言します」


●マネジャー :
「わ、わかったよ」


○部下 :
「約束してくれますか?」


●マネジャー :
「わかったって。社長は息子のS課長には大変厳しい。社長に直訴されたら、
たまらん」


○部下 :
「ありがとうございます」


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話をしている最中に、「あさっての方向」へ話をずらす人がいます。

こちらが真剣な話をしているのに、話を「あさっての方向」へずらす人がいま
す。しかもその内容がまた腹立たしい場合は、ついつい反論したくなるもので
す。

しかし、どんなにムカつくようなことであっても、

絶対に「話の主導権」を相手に渡さない。

そのためには、相手の話に関心を持たない。スルーし続けることが重要です。

正しく話を噛み合わせるためには、どのように話せばいいのか、どのように質
問を繰り出せばいいかだけでなく、このように、主導権を握り続ける強い姿勢
も必要です。

明日13日(金)に全国の大型書店で販売スタートする新刊『話を噛み合わせ
る技術』では、話し手の「スタンス」にも強く言及しています。


■『話を噛み合わせる技術』
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【52点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」

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〔2〕編集後記

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新刊「話を噛み合わせる技術」が、全国で販売スタートする11月20日
(金)には、

大作のメルマガを配信する予定です。

そのメルマガを読むまでは、ぜひ解約しないでいただきたい! (苦笑)

どうぞよろしくお願いいたします。