2015年12月10日

【すべてを水に流すほどの結果を出す】メルマガ草創花伝 vol.764

おはようございます。
「メルマガ草創花伝」の横山信弘です。


本日のメインテーマは、『すべてを水に流すほどの結果を出す』です。


いつものように、会話事例を用いながら解説していきます。


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○マネジャー :
「今年、中途入社したAさんはどうだ? しっかりやってるか」


●部下 :
「物足りないです」


○マネジャー :
「お、ハッキリ言うじゃないの」


●部下 :
「今年の4月に入社して、ノルマを持たせたのが6ヶ月ありますが、そのうち
達成させたのは9月だけです」


○マネジャー :
「厳しいな」


●部下 :
「厳しい? 別に厳しくはないですよ。他の営業と同じように目標は達成して
もらわないと」


○マネジャー :
「入社してすぐ、他の営業と同じ水準のノルマだろ?」


●部下 :
「あたりまえです。それこそ、低いノルマを与えたら、相手に失礼じゃないで
すか。まるで期待してないみたいで」


○マネジャー :
「……言うねェ」


●部下 :
「いいじゃないですか」


○マネジャー :
「それにしてもお前、本当に、変わったな」


●部下 :
「何が?」


○マネジャー :
「言葉もそうだけど、面構えも全然変わった」


●部下 :
「いつの時代と比べてるんですか」


○マネジャー :
「中学校だよ」


●部下 :
「思い出しても傷つきませんよ」


○マネジャー :
「俺が3年のとき、お前は1年だった。今だから言うけど……」


●部下 :
「苛められてた話ですか?」


○マネジャー :
「あ、ああ。まァ……」


●部下 :
「母がいなくて、飲んだくれの父しかいなかったですから、給食費は滞納する
し、弁当が必要なときは塩のおにぎりを自分で握って学校持っていったぐらい
ですから。苛められて当然じゃないんですか」


○マネジャー :
「あのときも、そう思ってたのか」


●部下 :
「苛めるヤツ、全員この世からいなくなってほしいと心底思ってましたよ」


○マネジャー :
「おいおい」


●部下 :
「運動会の当日、全裸で走らされた小学校5年生の気持ちってわかります?」


○マネジャー :
「……」


●部下 :
「地獄でしたよ」


○マネジャー :
「……そのお前が、今じゃあ、当社ではトップセールス。後輩から恐れられて
るカリスマ営業だ」


●部下 :
「恐れられてる、なんてありません」


○マネジャー :
「みんな近寄りがたいって、言ってる」


●部下 :
「遊び仲間じゃないんで。馴れ馴れしい態度のヤツは苦手です」


○マネジャー :
「誰も、お前に馴れ馴れしい態度なんてとらないだろ」


●部下 :
「……どうだか」


○マネジャー :
「今年の2月に辞めた管理部の主任、有名大学を出たわりには転職を繰り返し
てる」


●部下 :
「……」


○マネジャー :
「金持ちの家に生まれて、いい学校に入って、大企業に入社できても、わかん
ないもんだな」


●部下 :
「何が言いたいか、わかりますよ」


○マネジャー :
「人それぞれだ、って俺は言いたいんだ」


●部下 :
「……」


○マネジャー :
「お前を一番慕っている営業がMだ。Mは、中学校のとき、手が付けられない
ぐらいの不良だったらしいぞ」


●部下 :
「初耳です」


○マネジャー :
「お前よりも2歳年上。つまり俺と同じ歳だ。その元不良だったMが、お前を
目標に頑張ってる」


●部下 :
「私は元、苛められっ子ですけれども」


○マネジャー :
「実はな……」


●部下 :
「……」


○マネジャー :
「私の息子が、どうやら……学校で苛められてるみたいなんだ」


●部下 :
「……」


○マネジャー :
「ハッキリとはわからんのだが、親として、どうしようかと、悩むときがあ
る」


●部下 :
「……」


○マネジャー :
「子どものことは、けっこう、悩むな……」


●部下 :
「私にどうしろ、と?」


○マネジャー :
「いや、別にいいんだ。ただ、話したかった、だけなんだ」


●部下 :
「……」


○マネジャー :
「話したかった、だけだ」


●部下 :
「……人生において、大事なことは」


○マネジャー :
「……」


●部下 :
「社会に出たあと、結果が出せるかどうか、です」


○マネジャー :
「……」


●部下 :
「それだけじゃないんですか?」


○マネジャー :
「……う」


●部下 :
「それだけです」


○マネジャー :
「……」


●部下 :
「どんな過去があろうが、社会に出て結果を出せるようになったら、すべてチ
ャラです」


○マネジャー :
「……そ、そうだな」


●部下 :
「この会社が、過去をすべてチャラにしてくれる会社なので、私は、とても感
謝してます」


○マネジャー :
「……その感覚、どうも……共感できないが」


●部下 :
「共感されてたまるか、という感じです」


○マネジャー :
「……」


●部下 :
「息子さんも、そうですよ」


○マネジャー :
「……」


●部下 :
「どんな言葉をかけても、絶対に共感されないと思いますよ」


○マネジャー :
「……それじゃあ」


●部下 :
「私には、どうすればいいかわかりません。私の父も、何ひとつ声をかけてく
れませんでしたから」


○マネジャー :
「……」


●部下 :
「言えることは、社会に出て結果を出せるようになったら、過去はチャラにな
るということです。その過去があったからこそ、今があるんだ、とも思えるよ
うにもなります」


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……社会に出る前に、どんな栄光をつかもうとも、その栄光が、社会に出てか
らも恩恵を与え続けるわけではありません。

結果を出せば「すべてよし」というわけではないでしょうが、

「すべてよし」と周囲を納得させるほどの結果を出せば、やはり「すべてよ
し」なのだと私は思います。

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【88点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」

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〔2〕編集後記

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46歳にもなると、ビジネスにおいてのみならず、いろいろなものを背負うこ
とになります。

ただ、最近自分のことをかなり客観的に見られるようになってきたことも事実
です。

最大級のストレス(近親者との死別)を常に頭において、何事も客観的にとら
えているからでしょうか、怖いものはなくなっていきます。

多少のストレスにも、動揺することがなくなってきました。

以下は、今年の1月29日に書いたメルマガ編集後記です。私は今年、「孤
独」というキーワードを頭に入れて約1年間過ごしてきました。


……最近、私にとってマイブームのキーワードが「孤独」です。

ビジネスにおいても、家庭においても、何をするにしても、ある程度責任のあ
る立場に就くと、

誰かに認めてもらいたいとか、評価してもらいたいとか――そんな欲求が強す
ぎると「やってられない」という気持ちになってきます。

過剰なほどの「承認欲求」「繋がりたい欲求」「絆を合言葉にしたがる欲求」
もいいですが、

根っこの部分は「孤独」なんだよな。

「孤独」に耐えられる自分でなくてはいけないんだな、と思うことが最近とて
も多いです。


……この編集後記を今になって読むと、今年キーワードとして常に頭にあった
「孤独」という文字は消えているな、と思っています。

あまり「孤独」という文字を追いかけて、自分を慰めようとは思わなくなりま
した。

文字は消えても、「孤独感」はいっそう深まるばかりですが。