2015年12月18日

【新規事業立ち上げのための基本的な心掛け】メルマガ草創花伝 vol.766

おはようございます。
「メルマガ草創花伝」の横山信弘です。


本日のメインテーマは、『新規事業立ち上げのための基本的な心掛け』です。


いつものように、会話事例を用いながら解説していきます。


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○企画部長 :
「今年1年、本当に期待外れだった。ヒドイものだった」


●営業課長 :
「申し訳ありません……」


○企画部長 :
「私が営業部長をやっていた2年前までとは、全然変わってしまった」


●営業課長 :
「はい……」


○企画部長 :
「それで? 君が1月から部長職に就くのか?」


●営業課長 :
「そうです。アノ人が辞めましたからね」


○企画部長 :
「銀行からやってきたアノ人は、本当に営業を知らない人だった。社内にいて、
管理ばかりやってた」


●営業課長 :
「社長が言うには、銀行では凄い人だったようですが……」


○企画部長 :
「新規事業を立ち上げる大変さを知らないんだよ」


●営業課長 :
「部長は営業部にいたころ、2つの新規事業を立ち上げ、成功させていますよ
ね?」


○企画部長 :
「そうだ。しかし、5つの新規事業立ち上げに失敗してる」


●営業課長 :
「えっ?」


○企画部長 :
「新規事業を1つ成功させるために、1つだけ立ち上げていいはずがない。打
率10割だなんてあり得ないだろう」


●営業課長 :
「そ、そういうものですか」


○企画部長 :
「君は、10社のお客様を訪問したら、10社から仕事が来ると思っているの
か?」


●営業課長 :
「そ、それは違いますが……」


○企画部長 :
「同じだ。どんなに本気に取り組んだとしても、5割以上の確率で新規事業の
立ち上げに成功することなど、あり得ない」


●営業課長 :
「さ、さすが、事業立ち上げのプロですね」


○企画部長 :
「私を企画部に追いやり、アノ人を営業部長に置いた社内人事を呪ってるよ」


●営業課長 :
「アノ人と一緒に、管理部長も12月頭に退職してしまいました」


○企画部長 :
「まったく最悪なパターンだ。社長も相当悔やんでいるらしい」


●営業課長 :
「私が部長になったら、絶対に新規事業を成功させろと言われています」


○企画部長 :
「既存事業の先が見えてるから、当然だ。もう何年も前から言ってることだ。
3年以内に、新しい事業の柱を作らない限り、大幅なリストラもあるぞ」


●営業課長 :
「成功させる秘訣は何ですか?」


○企画部長 :
「これまでの10倍、働け」


●営業課長 :
「え――!」


○企画部長 :
「新規事業を立ち上げるのに、これまでの1割、2割の力を余分にかけるぐら
いではダメだ。最低でも10倍は働けよ」


●営業課長 :
「し、しかし、ただでさえ、最近残業が多くなっているのに、その……10倍、
だなんて」


○企画部長 :
「誰が労働時間を10倍にしろ、と言った? もっと頭を働かせろ」


●営業課長 :
「え」


○企画部長 :
「10倍働くには、これまでの働き方を根本的に変える必要がある。わかりや
すい例を言おうか?」


●営業課長 :
「はい、お願いします」


○企画部長 :
「この会社を辞めて、独立しろ」


●営業課長 :
「……えええ」


○企画部長 :
「裸一貫でやれ。資金調達も、戦略立案も、人材確保も、新規顧客開拓もすべ
て自分でやるぐらいに」


●営業課長 :
「……」


○企画部長 :
「それぐらいの覚悟がないのに、新規事業の立ち上げなんかできるものか」


●営業課長 :
「そ、そうなんですね、やはり」


○企画部長 :
「独立したほうがラクだぞ。その分、覚悟ができるから。社内にいながらにし
て新規事業を立ち上げようとすると、どうしても甘えが出るから、よけいに大
変だ」


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……いろいろな企業にコンサルティングに入りますが、「新規事業」の立ち上
げを軽く考えている人が多すぎます。

そこそこ成功させることと、計画通りに絶対成功させることとは、雲泥の差で
す。

新規事業で「100」の目標に対して「80」ぐらいの結果を出すことは簡単
です。しかし「100」の目標に、「100以上」の結果を出し続けるという
ことは、至難の業なのです。

この「差」がわからない人は、いずれその事業はジリ貧となっていきます。社
内で新規事業を立ち上げるには、経営者と同じかそれ以上のパワーが求められ
ます。

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【31点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」

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〔2〕編集後記

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来年、私は「飛躍」したいと思っています。新規事業もいくつか立ち上げます
が、それだけではありません。

飛躍と言うからには、「絶対達成する決断力のつけ方」に書いたように『テイ
クオフ』しないといけないということです。

自分が苦手としている、それなりの経営者が集まる場所へ顔を出すとか、会に
入るとかして顔を売り、新たな人脈を広げないと……と思ったりします。

「飛躍」するためには、まず何か大事なものを捨てないといけません。

その大事なものとは何なのか、それはいくつか候補があり、苦渋の決断をしよ
うと思っています。

来年は、私個人にとって、確実にステージが変わる年になるでしょうから、そ
のための心の準備をしています。

家族に対しては、よりいっそう濃密な時間を増やそうとは思っていますが。