2016年2月25日

【「人生の豊かさ」は記憶の引き出し方次第】メルマガ草創花伝 vol.786

おはようございます。
「メルマガ草創花伝」の横山信弘です。


本日のメインテーマは、『「人生の豊かさ」は記憶の引き出し方次第』です。


いつものように、会話事例を用いながら解説していきます。


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○部下 :
「課長、本当に3月末で辞めてしまうんですか?」


●マネジャー :
「そうだ。正確には3月4日だ。溜まった有給休暇を全部使わせてもらうから、
もうすぐお別れだ」


○部下 :
「そうですか……」


●マネジャー :
「君には世話になった。ありがとう」


○部下 :
「私が世話だなんて」


●マネジャー :
「世話になったというか、迷惑をかけた。私みたいな上司で、迷惑だっただろ
う」


○部下 :
「そんなこと、考えたこともありません」


●マネジャー :
「考えたこともない? 冗談だろ。いつも私を"ダメ上司"だと言ってるくせ
に」


○部下 :
「え……」


●マネジャー :
「あああ、ごめんごめん。悪い悪い。言ってはいないな、確かに。ただ、君は
そう思ってるだけだ。口には出さないが私をダメな上司だ。どうしようもない
上司だと思ってるだけだ」


○部下 :
「課長」


●マネジャー :
「いいんだ」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「いいんだよ」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「本当に、情けない」


○部下 :
「課長」


●マネジャー :
「40歳を過ぎて、まだ20代の君に、こんな醜態をさらけ出すようでは、本
当に、情けない」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「おそらく、君はそう思ってはいないだろう。でも、私の頭の中では、そう思
い込んでしまう。空想が私を追い詰める」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「どうして私はこんなにネガティブなんだ。本当に嫌になる」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「10歳の子どもがいる。その子どもから昨日、言われた。『17年間、おつ
とめごくろうさま』ってな」


○部下 :
「いいお子さんですね」


●マネジャー :
「こんなに俺はネガティブなのに、俺の息子はネガティブじゃない。夢はラグ
ビーの選手になることだそうだ。五郎丸選手に憧れたんだろ」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「誰もが五郎丸みたいになれたら苦労しねーよって、息子に言ったら、妻に怒
られたよ。笑えるだろ? いつも私は息子に厭味ったらしいことを言ってる」


○部下 :
「そんな」


●マネジャー :
「私の兄はエリートだ。小さいころから、何をやらせてもよくできて、いつも
両親から褒められていた。私は兄に何をやっても勝てなかった」


○部下 :
「お兄さんがいらっしゃったんですね」


●マネジャー :
「兄は大企業に勤め、今はドイツにいる。いずれ支社長クラスにまで昇進する
だろう。ところが私は中小企業のしがない課長だ。その会社でさえ続かない。
全社員に嫌われているし」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「私に声をかけてくれるヤツなんて、君ぐらいしかいない」


○部下 :
「そうでしょうか」


●マネジャー :
「そうだろう? 誰が私なんかに近づきたいと思う? 学生時代に言われたこ
とがある。『あいつはネガティブ菌を持ってる。近づくと感染する』ってな」


○部下 :
「私は感染していませんよ」


●マネジャー :
「君は特殊な免疫力があるからだろ」


○部下 :
「そう、かもしれません」


●マネジャー :
「君ともう話すこともないだろうから聞く。君のこれまでの人生は、幸せだっ
たか。豊かな人生だったか?」


○部下 :
「はい」


●マネジャー :
「即答できるなんて、羨ましい」


○部下 :
「私は今年で29歳になります。おそらく25年間ぐらいだと思いますが、私
はお風呂の湯船に入ったことがありません」


●マネジャー :
「はあ? 何を言い始めたんだ」


○部下 :
「いつもシャワーだけです。社員旅行で温泉へ行ったときも、シャワーだけし
て部屋に戻りました」


●マネジャー :
「何を言ってるんだ?」


○部下 :
「私の体が、拒絶するからです」


●マネジャー :
「……?」


○部下 :
「私は、お風呂に浸かることができない体なんです」


●マネジャー :
「病気なのか?」


○部下 :
「いえ」


●マネジャー :
「……何か、幼少時代に……お風呂で、何かがあったのか?」


○部下 :
「……」


●マネジャー :
「……君、お父さんと、お母さんは?」


○部下 :
「言わなくてもいいことは、言いません」


●マネジャー :
「……」


○部下 :
「自分の記憶から消しています」


●マネジャー :
「……まさか」


○部下 :
「小学校2年生のときに、担任の先生に言われたんです。『人生の豊かさは、
記憶の引き出し方次第だ』って」


●マネジャー :
「記憶の、引き出し方……」


○部下 :
「10の出来事のうち、良いことが7つで、悪いことが3つであっても、悪い
記憶ばかりを引き出していたら、『悪いことばかりが起こる』と受け止めてし
まう」


●マネジャー :
「……!」


○部下 :
「私は、小さなころ、どんなにひどく悪いことがあったとしても、自分の脳か
らそのような記憶を引っ張り出さないようにしました」


●マネジャー :
「……そんなことが、できるのか」


○部下 :
「そうしないと、たぶん、私は生き抜いていけなかったんだと思います」


●マネジャー :
「……」


○部下 :
「私は入社してから課長にさんざん怒られたと思います。でも、あまり覚えて
いないんです。褒められたことはいっぱい覚えています」


●マネジャー :
「この私が君を褒めた? ほとんど褒めたことなんてないはずだ」


○部下 :
「ありますよ。たくさんあります。課長の記憶の中に残っていないだけです」


●マネジャー :
「なっ!」


○部下 :
「だから私は課長に、とても感謝しています」


●マネジャー :
「……」


○部下 :
「おそらく課長のお子さんも、課長をすごく慕っているのだと思います。そう
いう記憶ばかりが、今のお子さんには残っているんじゃないでしょうか」


●マネジャー :
「君……」


○部下 :
「記憶の引き出し方で、どんな人生でも、豊かになれると信じています」


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……人の脳にとっては、良いことよりも悪いことの方がインパクトが強く、記
憶に残りやすい。

このように利得よりも損失を大きく受けとめる人間の性質を、行動経済学では
「プロスペクト理論」と言います。

ということは、記憶の引き出しの中に、良いことと悪いことがほぼ同数で存在
したとすると、ほとんどの人が、

「悪いことのほうが多い」
「全然、いいことがない」

と思ってしまうということ。悪いことに対する過剰な反応が、記憶の引き出し
方を歪めてしまっているのです。

脳の記憶装置に意識を向け、自分の人生を変える、願望を実現させる、目標を
絶対達成させる――。

その方法とは?

いよいよ、横山の集大成的な新刊「3つの記憶」の発売まで10日を切りまし
た。新刊キャンペーンもどうぞよろしくお願いいたします。


■「成功を習慣化する3つの記憶」期間限定キャンペーンサイト
http://www.poplar.co.jp/3memories/


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【68点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」

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〔2〕編集後記

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過去に、どうして自分はこんな「考え方」をしてしまうんだろう、と悩むこと
がずっとありました。

いっぽうで、

どうしてこの人はこんな「考え方」をするんだろう、と悩まされることも、過
去にずっとありました。

しかし「考え方」というのではなく、

脳の記憶装置(長期記憶・短期記憶)からの情報の引き出し方が問題なんだ、
とわかったとき、ものすごくスッキリした覚えがあります。

私は今も、意味もなくネガティブな感情に支配されることがあります。

しかし、たいていの場合、1日寝たら、その感情は吹き飛んでしまっています。
ゼロにはならなくても、悩まされて、何か手がつかない状態にまで陥ることは
ほとんどありません。

けっこうサバサバとできるようになってきました。

目標達成とか、成功を引き寄せるとか、そういう意欲がない人でも、新刊の
「成功を習慣化する3つの記憶」は参考になると思います。

ぜひ手に取ってください。

今回の書籍を発売するにあたっては、あまりアグレッシブな気持ちはありませ
ん。

なぜかわかりませんが、とても静かな気持ちなのです。私は今、とても静かな
気持ちで、発売日を待っています。

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〔3〕新刊「成功を習慣化する3つの記憶」書籍キャンペーンスタート!

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年間100回以上の講演やセミナー、年間2000万PVを超えるコラム、年
間150回以上配信するメルマガ、年間50本以上アップされるYouTube動画
などで、コンサルティング現場で培ったノウハウやテクニックを配信していま
す。

その膨大な情報量の中から、「個人の成功」にフォーカスしたコンテンツのみ
をまず「170種類」ピックアップし、さらに削ぎ落として「30」ほどの重
要コンテンツのみを残して構成したのが本書です。

脳の中の「短期記憶(=ワーキングメモリ)」「長期記憶」と、脳の外にある
「外部記憶」の3つの記憶をどのように活用することで、成功が引き寄せられ
るのか?

心掛けや、精神論ではなく、経営コンサルタントらしくロジカルに「引き寄せ
の法則」を解説しました。

ロジカルとはいえ、文章はいたって情熱的で、まるで横山本人の講演を聴いて
いるかのように、書籍の後半は激しく熱く盛り上がっていきます。

忘れられた熱い記憶を取り戻したい方、ぜひ書籍キャンペーンにご参加くださ
い!

書籍キャンペーンに参加しますと、漏れなく全員に特典音声が届きます。

内容は、『成功を習慣化する「4つ目の記憶」』。

書籍で紹介した「3つの記憶」以外に、もうひとつ重要な「記憶装置」が体の
どこかにあることを解説しています。

セミナーやコラムでも、一度も語ったことのないコンテンツです。

編集者から「これ、無料で出していいのですか?」と問われるほど、大切なコ
ンテンツですので、ぜひ手に入れてくださいね。

書籍のみならず、特典音声でも皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
ありがとうございました。

■「成功を習慣化する3つの記憶」期間限定キャンペーンサイト
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