2016年3月11日

【幸せの「点」と「線」】メルマガ草創花伝 vol.788

おはようございます。
「メルマガ草創花伝」の横山信弘です。


本日のメインテーマは、『幸せの「点」と「線」』です。


いつものように、会話事例を用いながら解説していきます。


----------------------------------------------------------------------


○営業 :
「主任、ちょっといいですか?」


●主任 :
「うん、いいよ」


○営業 :
「もううちの営業所には来ないですよね? 最後に、どうしても相談したいこ
とがあります」


●主任 :
「どうしたんだよ、神妙な表情で」


○営業 :
「実はここだけの話なんですけど、他社から誘いの言葉をいただいてるんで
す」


●主任 :
「ほお、そうなのか」


○営業 :
「私ももう35歳。人生において転職できるのも、最後かなと思ってるので、
慎重に決断したいと思っています」


●主任 :
「転職したら、どんな仕事を任せられるんだ」


○営業 :
「ネット広告をしている会社で、マーケッターとして働くことになると思いま
す。もともとマーケティングに興味があったものですから」


●主任 :
「そうか。それで、私に何を相談したいんだ?」


○営業 :
「いや、その……。転職していいかどうかって」


●主任 :
「そんなこと、私にはわからないよ。私は3月末までこの会社の社員だ。約4
0年働いた。愛着がすごくある。心情的には、絶対に辞めてもらいたくない」


○営業 :
「主任は定年退職されるまで、転職は考えなかったですか?」


●主任 :
「考えないよ。妻と離婚を考えたことがないし、子どもとの縁を切ることも考
えたことがない。それと同レベルだ」


○営業 :
「すごい忠誠心ですね」


●主任 :
「忠誠心? 忠誠心だなんて、考えたこともない」


○営業 :
「大変失礼なことを聞いてもいいですか」


●主任 :
「いいけど、60歳を過ぎた私の話なんて、参考になるのかね?」


○営業 :
「いろんな人の意見を聞いてみたいんです。主任は、定年になるまで主任じゃ
ないですか。そのことについて……。どう思っていらっしゃるんですか」


●主任 :
「私は中卒だ。高校は行ったけれど1年で退学した。学費も出せない家庭に育
ったから、しょうがなかった。それだけだ」


○営業 :
「学歴で肩書が決まるなんておかしいと思います」


●主任 :
「最近は人事制度も刷新されたみたいだから、これからは私のような処遇は誰
も受けないと思うよ」


○営業 :
「しかし主任、悔しくないんですか。当社の新規事業の3つは、主任が確立し
たと聞いてます」


●主任 :
「いいねえ。そうやって言われると、すごく嬉しい。そうなんだ。私の唯一の
自慢だ」


○営業 :
「設備会社のコミュニティを作ったのも主任だと聞いています」


●主任 :
「これでも、お客様には顔がきくんだよ。3年かけて地道にお客様をまわり、
当社独自のコミュニティを作った。15年間、収益に貢献してると思う」


○営業 :
「設備会社の総合相談所を設置したのも主任だと聞いています」


●主任 :
「当社は設備会社だ。設備会社が困っていることは、設備会社が一番よくわか
ってる。だからそういう相談所があったらいいなと思った」


○営業 :
「この事業も順調ですね」


●主任 :
「今じゃあ、グループ会社になって20人の雇用も生んだ。よくやってる」


○営業 :
「工事原価管理のソリューション事業も、主任ですよね。立ち上げたのは?」


●主任 :
「立ち上げたのは2年前に定年退職した専務だ。私はその新規顧客を開拓する
責任者だったにすぎない」


○営業 :
「しかし、新しいお客様を開拓するのが一番難しいんじゃ……」


●主任 :
「そう! そうなんだよ! 君はわかってるねェ。嬉しいよ。事業を立ち上げ
るのはね、意外と簡単なんだ。その事業を形にしていくのが、本当に難しい」


○営業 :
「これまで、どれぐらいの事業の立ち上げに関わってきたんですか」


●主任 :
「12種類だ。ちゃんと数えてる。そのうち3つの事業が今も残ってる。意外
とこの戦歴は悪くないよ」


○営業 :
「12種類……。9つの事業はうまくいかなかった」


●主任 :
「そう。決して手を抜いたつもりはないけど、ね。仕方がない。いろんな事情
があるんだ。へこたれずに前を向いて40年やらせてもらえた」


○営業 :
「……やらせてもらえた」


●主任 :
「うん。9回失敗して、社長をはじめ、いろいろな幹部からその都度、めちゃ
くちゃ怒られたけど、それでもクビにはならなかった。本当に感謝してる」


○営業 :
「おかしいですよ、そんなの」


●主任 :
「おかしいかな」


○営業 :
「すごく失礼ですけど、『社畜』って言葉知ってますか?」


●主任 :
「しゃちく?」


○営業 :
「会社に飼いならされてる社員のことです」


●主任 :
「へえ……」


○営業 :
「まるで、その……。主任って、社畜みたいじゃないですか。本当に失礼です
けれど、人事部の同期に主任の報酬を聞いてみました。私とそう変わらない。
年収450万ぐらいじゃないですか」


●主任 :
「そうだよ。でも公団住宅だし、そんなに不自由してないけど」


○営業 :
「でも、なんかおかしいですよ。私みたいな、それこそ……。ホント申し訳あ
りません。でも言わせてください。ロクに結果も出してない営業と年収が同じ
なんですよ。なんか……私まで悔しくなってきます」


●主任 :
「おいおい、どうしたんだ。でも気にしてくれてありがとう。なんか嬉しい
よ」


○営業 :
「私は嫌です。主任のようにはなりたくありません」


●主任 :
「そうか。新しい会社では、新しい事業を切り開く手伝いをするんだな? そ
れはそれで、楽しいかもしれん。私はちょっと寂しい気がするが」


○営業 :
「私が転職しようとしているネット広告の会社は急成長しています。ノルマも
なく、オフィスも渋谷にあるカフェのような空間で仕事をするんです。自由な
時間に出勤して、自由な空間で働くことができます。平均年齢は28歳。すご
く若々しい会社です」


●主任 :
「それはスゴイね。社長は何歳なの?」


○営業 :
「私と同じ35歳です」


●主任 :
「それは大したもんだ。君はその社長の右腕になるのか?」


○営業 :
「いや、そういうわけじゃありません。マーケッターの仕事だと聞いています。
具体的には入社してから聞かされると思います」


●主任 :
「そうなのか。君はその自由な組織風土に憧れたんだね」


○営業 :
「それもありますが……。2年で年収2000万は約束すると言われたんで
す」


●主任 :
「年収2000万……」


○営業 :
「あ、あの、これは確実です。怪しい話じゃないんです。働いている社員のう
ち半分以上が2000万ぐらいもらってるそうですので」


●主任 :
「すごいね。そんなビッグチャンス、人生においてなかなかないだろう。すぐ
に転職したらいいじゃないか」


○営業 :
「そ、そうですか」


●主任 :
「うん、私が君の年齢なら迷わずすぐ飛び込むよ! はははは」


○営業 :
「はは……。そ、そうですか」


●主任 :
「どうして悩んでるんだ」


○営業 :
「妻が反対してるんです。お金なんか要らないから、今の会社でもっと頑張っ
てって」


●主任 :
「そりゃあ、お金はどうでもいいだろう」


○営業 :
「え、でも」


●主任 :
「年収2000万ももらうということは、まず間違いなく、この会社にいるよ
り10倍近く苦労する」


○営業 :
「ええっ!」


●主任 :
「どうしてそんなに驚いてるんだ」


○営業 :
「いや、そんなことはないと思います。毎日オフィスに出勤しなくても、自由
な時間に働いても、2年で100%、年収2000万になると言われてます」


●主任 :
「そうなのか。それなら10倍じゃなく、30倍ぐらい苦労するだろうな」


○営業 :
「えええっ!」


●主任 :
「悪い悪い。理屈は言えないけど、私の勘だ。正しいかどうかわからないが、
私のような老人の意見も参考にしたまえ」


○営業 :
「30倍も苦労する……。そんなはずは、ないですよ」


●主任 :
「君はどうして私に相談してきたんだ?」


○営業 :
「えっと……。実は、よく、わかりません」


●主任 :
「たぶん直感だよ。この人に相談したら、何か参考になることを言ってもらえ
る、と思ったんだろ」


○営業 :
「はい。そうです」


●主任 :
「それと同じ。30倍苦労する、というのは、私の直感だ」


○営業 :
「……直感」


●主任 :
「うん、でもいいじゃないか。苦労すればいい。苦労することなんて、今
の時代、なかなかできないぞ」


○営業 :
「……」


●主任 :
「その会社に入り、たまに出勤して、ネット広告のマーケティングなど、まっ
たく経験のない仕事を淡々としていたら2年で年収2000万になったとする。
それで幸せになれるか?」


○営業 :
「幸せ……」


●主任 :
「奥さんは、それを言ってるんだよ」


○営業 :
「……意味が、わかりません」


●主任 :
「幸せは、『線』でできている。『点』と『点』とを一本の『線』につないで
いくことが、幸せの形なんだ」


○営業 :
「……」


●主任 :
「現在という『点』と、目標や夢が実現した未来という『点』との距離が長け
れば長いほど、大きな幸せを掴める。だからみんな、高い目標に挑戦するんだ。
大きな夢を描くんだ」


○営業 :
「……幸せは、『線』で、できている……」


●主任 :
「私は確かに12の新規事業に挑戦し、3つしか成功させられなかった。しか
し、成功した3つの事業だけが私に幸福感をもたらせたわけじゃない」


○営業 :
「ああっ!」


●主任 :
「12の事業、すべてを成功させようとした。私の頭の中には成功が見えてい
た。その『点』に向かって、ずっと私は『線』を引こうとしていた。だから私
はすべての事業に関わっている間、幸せだった」


○営業 :
「で、でも、事業がうまくいかなかったとき、辛かったですよね? 苦しかっ
たんじゃないんですか?」


●主任 :
「事業の成功を願っていたわけだから、そりゃあ辛いよ。でも、その不幸せな
気持ちを覚えたのは『点』だ。『点』に過ぎない」


○営業 :
「点!」


●主任 :
「私は真剣に、ずっと成功を夢見ていた。だからその間、その期間は、ずっと
幸せだった。この事業を絶対達成させてやると思っていたからだ」


○営業 :
「絶対達成させてやる、と……」


●主任 :
「最初からどうせ無理だろう、実現するわけがないと諦めている人は、現在と
いう『点』から抜け出せない。『線』を引く勇気がない。当然うまくいかない
し、それ以前に幸せになれない」


○営業 :
「……」


●主任 :
「私は、たくさんの幸せの『線』を引かせてくれたこの会社に、本当に感謝し
ている」


○営業 :
「主任……」


●主任 :
「退職したあとは、絵を習い、10年後には個展を開こうと思ってる。絵心な
んてないから、私にとってめちゃくちゃハードルが高い。でもこれから、新し
い『線』を引いていきたいと思ってるんだ。妻と一緒に」


○営業 :
「……」


●主任 :
「この会社に留まってもいい。転職してもいい。でも、ハードルの高いことに
挑戦しろ。そして絶対達成させると胸に誓え。そうすれば、君と奥さんの幸せ
の『線』は、必ず未来へと長く引かれていくだろう」


----------------------------------------------------------------------

……私は、夢や目標は「点」で、幸せは「線」であると考えています。

「点」は瞬間の時々です。今現在という瞬間も「点」だし、目標を達成した瞬
間も「点」です。私は、人はこの「点」だけでは幸せになれない、と考えます。

幸せは、これらの「点」と「点」を一本の「線」につないでいくことなのでは
ないでしょうか。

夢が大きければ大きいほど、目標が高ければ高いほど、現在という「点」と、
それが実現された未来という「点」との距離は長くなります。この「点」と
「点」を結びながら、実現に向けて進んでいくこと。その「線」を引きながら
歩いているときこそが、幸せなのではないか。

つまり、夢を叶える、目標を達成する瞬間ではなく、それを叶えようとする、
達成しようするプロセスこそが「幸せ」そのものなのです。それがやりがいに
なるのです。

これが、新刊「成功を習慣化する3つの記憶」の最大のテーマです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591149382/attaxsales-22/ref=nosim

本日、3月3日(木)、東京の大型書店を中心に販売がスタート。それ以外の
書店は、今日の夕方か、明日以降になるそうです。

(結局、アマゾン等で購入するほうが一番はやいかもしれません)

どうぞよろしくお願いいたします。

----------------------------------------------------------------------

【92点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔2〕編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

3月3日、3時30分に偶然起きて、このメルマガを書きはじめました。

今日のメルマガは、書いているうちに、自分の過去の様々なことを思い出して
しまい、書きながら泣いてしまいました。

だから、はじめてのお気に入り度「90点台」です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔3〕新刊「成功を習慣化する3つの記憶」書籍キャンペーンスタート!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

年間100回以上の講演やセミナー、年間2000万PVを超えるコラム、年
間150回以上配信するメルマガ、年間50本以上アップされるYouTube動画
などで、コンサルティング現場で培ったノウハウやテクニックを配信していま
す。

その膨大な情報量の中から、「個人の成功」にフォーカスしたコンテンツのみ
をまず「170種類」ピックアップし、さらに削ぎ落として「30」ほどの重
要コンテンツのみを残して構成したのが本書です。

脳の中の「短期記憶(=ワーキングメモリ)」「長期記憶」と、脳の外にある
「外部記憶」の3つの記憶をどのように活用することで、成功が引き寄せられ
るのか?

心掛けや、精神論ではなく、経営コンサルタントらしくロジカルに「引き寄せ
の法則」を解説しました。

ロジカルとはいえ、文章はいたって情熱的で、まるで横山本人の講演を聴いて
いるかのように、書籍の後半は激しく熱く盛り上がっていきます。

忘れられた熱い記憶を取り戻したい方、ぜひ書籍キャンペーンにご参加くださ
い!

書籍キャンペーンに参加しますと、漏れなく全員に特典音声が届きます。

内容は、『成功を習慣化する「4つ目の記憶」』。

書籍で紹介した「3つの記憶」以外に、もうひとつ重要な「記憶装置」が体の
どこかにあることを解説しています。

セミナーやコラムでも、一度も語ったことのないコンテンツです。

編集者から「これ、無料で出していいのですか?」と問われるほど、大切なコ
ンテンツですので、ぜひ手に入れてくださいね。

書籍のみならず、特典音声でも皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
ありがとうございました。

■「成功を習慣化する3つの記憶」期間限定キャンペーンサイト
http://www.poplar.co.jp/3memories/