2016年4月25日

【「内省」とは何か? 本当に必要なのか?】メルマガ草創花伝 vol.803

おはようございます。
「メルマガ草創花伝」の横山信弘です。


本日のメインテーマは、『「内省」とは何か? 本当に必要なのか?』です。


いつものように、会話事例を用いながら解説していきます。


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○部下 :
「部長、キャリアデザインの研修に参加して『内省』しろと言われました」


●マネジャー :
「そうだな。内省は大事だ」


○部下 :
「内省って何ですか? 意味がわかりません。本当に必要なんですか」


●マネジャー :
「研修で勉強したんだろう?」


○部下 :
「講師の言っていることがよくわからないのです」


●マネジャー :
「内省って、いうのは……つまり、その、反省ってことだろう」


○部下 :
「自分の人生を振り返って反省するってことですか?」


●マネジャー :
「そうだ。私はあの研修を受けて、内省の機会を得て、本当によかったと思っ
ている。自分らしさとは何か。自分が本当に大切にしているものは何なのか、
わかった気がする」


○部下 :
「ふーん、それはスゴイですね」


●マネジャー :
「そうだろう? 内省は大事だ。『内観』とも言ったりするが、一度冷静にな
って、自分の深い部分に問い掛けてみることは大切だ」


○部下 :
「そうでないと、どうなるんですか?」


●マネジャー :
「そんなこともわからないのか。目先の利益や、他人の価値観に振り回されて
しまうことになるんだ」


○部下 :
「なるほど。ということは、私も目先の利益や他人の価値観に惑わされてはい
けないんですね」


●マネジャー :
「その通りだ。君なんかまだ若い。自分にとって本当に大切なものは何か、常
に問い掛ける習慣を身につけなさい。研修の講師もそう言っていただろう」


○部下 :
「わかりました」


●マネジャー :
「わかってくれればいいんだ」


○部下 :
「部長、今日は残業をせずに帰らせてください」


●マネジャー :
「え……」


○部下 :
「というか、残業はもう絶対にやりたくありません。よほどのことがない限り、
残業はせずに帰らせてください」


●マネジャー :
「……ど、どうしたんだ。突然」


○部下 :
「残業は減らせと、社長がいつも言っています」


●マネジャー :
「わかってるよ。でも、いきなり残業ゼロって……。ほぼ毎晩9時か、10時
までやってた業務を……」


○部下 :
「でも、それっておかしいですよね?」


●マネジャー :
「そりゃあ、そうだが」


○部下 :
「研修中、私の深い部分に問い掛けてみたところ、すぐに浮かび上がったキー
ワードが『ワークライフバランス』だったんです」


●マネジャー :
「ワークライフバランスか」


○部下 :
「そうです。1日は24時間しかありません。8時間を労働にまわします。8
時間を睡眠と通勤時間にまわします。あとの8時間は自分の自由な時間にした
いんです」


●マネジャー :
「……」


○部下 :
「内省してみてわかったことなんです」


●マネジャー :
「そ、そうか」


○部下 :
「研修中に言われました。仕事で何を実現したいのか。そして理想とする生活
スタイルはどんなものか。それを週末にしっかり考えたんです」


●マネジャー :
「ちょ、ちょっと待ってくれ。それはいい。それはわかってるんだけど」


○部下 :
「ワークライフバランスって大事ですよね?」


●マネジャー :
「もちろんだ。わかってる」


○部下 :
「残業って減らさなくちゃいけないでしょう?」


●マネジャー :
「わかってる。わかってるけれど、君が受け持っている仕事はどうするんだ」


○部下 :
「残業ありきで業務量が決まっていること自体に問題があります」


●マネジャー :
「そ、そうだけど……」


○部下 :
「それを何とかしなければいけないと思います。私はまだ入社して3年目です。
まだ2年ちょっとしか働いていません。自分で業務を設計できないので、何と
かしてください」


●マネジャー :
「わかってるけど。すぐには何ともならないだろう。これだけの業務量をこな
さなければお客様に迷惑がかかる。売上も落ちるし、利益もダウンする」


○部下 :
「目先の利益に振り回されてはいけませんよ」


●マネジャー :
「えっ!」


○部下 :
「それに、部長の価値観を私に押し付けないでください。私はしっかりと内省
したんです」


●マネジャー :
「ちょっと待て、ちょっと待て。君の言っていることは、屁理屈にしか聞こえ
ないぞ」


○部下 :
「屁理屈ゥ?」


●マネジャー :
「そうじゃないか、そんな風に内省しろだなんて言ってない」


○部下 :
「そんな風に内省しろとは言ってない? じゃあどう内省すればよかったんで
すか? 私が最初に言ったんですよ。内省の意味がわからないって」


●マネジャー :
「そ、そうだよな……」


○部下 :
「やっぱり部長だって意味わかってないじゃないですか」


●マネジャー :
「うーむ」


○部下 :
「だいたい私みたいに社会人なり立ての若手に、本当にキャリアデザインの研
修って必要なんですか? 研修の講師が言っていることと、現実のこととにギ
ャップがありすぎて、研修を受ける前より悩みが大きくなっているんですが」


●マネジャー :
「な、何も反論できん……」


○部下 :
「私はいま、部長の価値観を参考に、目先の利益のために一所懸命やることが
大事だと、ずっと思っていたので、どうしたらいいか全然意味がわかりませ
ん」


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……そもそも「価値観」とは何だろう? とたまに考えることがあります。

私は25年以上もボランティア活動をしているので、そういう活動をし続けた
いという価値観はあります。

ボランティアに興味がある人もいれば、そうでない人もいることでしょう。こ
れは価値観の相違です。

しかし仕事をするうえで尊重すべき価値観って、どれぐらいの自由度があるの
でしょうか。

趣味や嗜好の話ではないので、価値観は「自由設計」ではないはずです。

最近、キャリア戦略に関するコラムを立て続けに書いています。ご参考まで。


■ 高学歴のキャリアコンサルタントが「青い鳥症候群」や「迷える子羊症候
群」の若者を増やしている
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20160424-00056969/

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【48点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」

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〔2〕編集後記

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ここ1年半以上、毎月「100キロ」のラン&ウォークを達成させ続けていま
す。

この習慣に、一定の誇りを持っているのですが、先週4月23日(土)、この
日の時点で、まだ今月は21キロしか走ることができておらず、もう今月は達
成できないかな、と確信していました。

4月中旬にインフルエンザにかかり、体力が全然戻らないためです。

しかし、このまま諦めてはダメだ。最後まで悪あがきをしたいと思い、23日
土曜日に、休み休み、トータルで4時間近くかけて「22キロ」を歩きました。

これで合計43キロ。100キロまで、後57キロとしました。

さらに24日(日)に、10キロ近くウォーキングすれば、一気に達成が見え
てこないかと思ったのですが、3キロ歩いたあと、頭が朦朧として中断。

お昼、妻と喫茶店で「鉄板ナポリタン」を食べている最中も、座っていられな
くなるほど体がだるくなり、午後から3時間ぐらい寝ていました。

ダメですね……。

残念! 今月は100キロ達成、無理そうです。現時点で、後54キロも残っ
ています。

今週も出張がありますし、月末までに、毎日平均10キロも走ったり歩いたり
するのは、私には難しいです。

他の方にできても、私には無理でしょう。うーむ、残念です。

「内省」ではなく、「反省」すべきことはたくさんあります。

体を壊さない程度に、最後まで悪あがきだけはしたいと思っています。