2016年7月22日

【なぜ「情報共有」のやり過ぎはダメなのか?】メルマガ草創花伝 vol.828

おはようございます。
「メルマガ草創花伝」の横山信弘です。


本日のメインテーマは、『なぜ「情報共有」のやり過ぎはダメなのか?』です。


いつものように、会話事例を用いながら解説していきます。


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○門下生:
「師範、質問があります。女子会をどう思いますか?」


●師範:
「女子会か。この前、私の母親が『女子会に行ってくる』と言っていたが、男
の私には、何が女子会なのか、さっぱりわからん」


○門下生:
「師範のお母様はおいくつですか?」


●師範:
「69歳だ」


○門下生:
「そうですか……」


●師範:
「言葉に詰まるな。私が困る」


○門下生:
「申し訳ありません。女子会というのは、つまり女性が集まる会だと思いま
す」


●師範:
「そうだ。女性が集まる会だ。女子が集まるわけではなく。そこをハッキリし
ないと、男は困惑するのだ。理屈っぽいからな、男は」


○門下生:
「私たち女性にとっては、女子の定義など、あまり気にしませんが」


●師範:
「そうだな。男は心が狭いんだよ。ところで、どんな女子会だ?」


○門下生:
「私が誘われたのは、高級ホテルでランチする女子会です。対象は結婚して育
休をとったことのある若いママたち」


●師範:
「へえ」


○門下生:
「子育てをしながら働くって大変なんです。ですから、会社は違っても、共通
する悩みは同じだろうと思って」


●師範:
「その女子会が楽しみか?」


○門下生:
「うーん、どうでしょうか。わからないから師範に相談してるんです」


●師範:
「視点を変えてみよう。その女子会の参加目的はなんだ」


○門下生:
「ですから、先ほど言ったように、会社や職種は違っても、子育てをしながら
働いているママたちは、だいたい共通の悩みを抱えているんです」


●師範:
「だから?」


○門下生:
「ですから……そういう悩みを言い合えるっていいじゃないですか。自分の家
族とか、まだ結婚していない同僚とか、専業主婦のママ友にも話せないことは
あるので」


●師範:
「そうか。それで?」


○門下生:
「それでって……? 師範、さっきから質問の意味がわかりませんが」


●師範:
「私は明確に言っている。女子会の参加目的はなんだ、と言ったじゃないか」


○門下生:
「ですからァ……。働いているママたちには共通の悩みがあって、日々苦労し
てるんです。この前だって、私のチビちゃんが熱を出したとき、仕事を休めな
くって本当に大変だったんですから!」


●師範:
「……」


○門下生:
「師範」


●師範:
「くどいようだが、参加目的はなんだね? 短いセンテンスで答えてくれたま
え」


○門下生:
「ええっと……」


●師範:
「頭が整理できてない。頭が整理できていない君がその女子会に参加したら、
日々抱えている悩みや問題を感情に任せてぶちまけることになる」


○門下生:
「でも……私だけじゃないですよ。みんなそんなもんです」


●師範:
「そうかもしれん。じゃあ、そのように整理がつかない悩みや問題をみんなで
言いあって、何になるんだ?」


○門下生:
「え……」


●師範:
「本来の目的が何かはわからないが、どうやら参加目的は『問題の共有』なの
かもしれん」


○門下生:
「そうですね。それぞれママたちが持ってる問題や悩みをランチしながらシェ
アすることが目的だと思います」


●師範:
「会社の会議でもそうだが、問題点や悩みといった情報を共有しても何も生ま
れない」


○門下生:
「じゃあ、どうすればいいんですか?」


●師範:
「『問題の解決』だよ」


○門下生:
「あ……」


●師範:
「問題の共有もいいけど、問題の解決をしないとダメだ。道路の真ん中に大き
な石がある。『あそこに石があるね』『大きな石だな』『車が通れないな』
『確かに通れない』『どうしてここに石があるんだろう』『不思議だな』……
なんて言ってても、らちが明かない」


○門下生:
「はい。その石を誰がどうやって道路の脇まで動かすか、考えないといけない
ですよね」


●師範:
「解決できるかどうかは別にして、解決する努力は必要だ」


○門下生:
「師範、わかりました。私が女子会に行こうか迷っていた理由が。女子会に参
加しても、抱えている問題が解決しないのです」


●師範:
「悩みを共感してくれる人に話してスッキリする、というのが目的ならいい」


○門下生:
「はい」


●師範:
「君は問題を解決したいんだろ」


○門下生:
「そうなんです」


●師範:
「ならば、問題を解決するための武器を持て」


○門下生:
「問題解決の武器?」


●師範:
「そう。フレームワークとかマトリックス図とか、いろいろある。10種類ぐ
らい手にしていれば、他人に愚痴る必要もなく、感情のコントロールもできる
ようになっていくよ」


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……問題をただ共有するだけで、終わりにしてしまう人っていますよね。それ
だけで解決できるのは、問題解決手順を自分のものにしている人だけです。

私が起案して6月に発足した女性限定の「ロジかわ会」は、まさに悩みや問題
をぺちゃくちゃ共有するだけではなく(これも大事ですが!)、問題解決する
ための武器を毎回紹介して勉強する会です。

表面的には女性的で可愛らしく、しかし中身は冷静で論理的である女子「ロジ
かわ女子」を増やすことを目指しています。

とても有意義で、毎回すごく盛り上がっているそうです。ご興味のある方、ぜ
ひご参加ください。(残席10名程度。もうすぐ満席になります)

男性の方は、周囲の女性にご紹介ください!


■ 第3回「ロジかわ会~ Logically Woman~」
http://pag-presidents.jp/schedule/tokyo_area/tokyo_20160809/

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【41点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」

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〔2〕編集後記

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息子のポジティブさには、まいりました。

中学校1年生になり、はじめての夏休み。

通知表を学校からもらい、家にダッシュで帰ってきて

「想像していた以上に、よかった!」

と興奮気味に言ったそうです。

夜、妻からその話を聞き、息子の通知表を開けてみました。

私は開口一番、

「あれ? 3段階評価だっけ」

こう言いました。妻は、

「5段階評価に決まってるでしょ」

と私に言いかえします。

お風呂からあがって私の隣に座った息子が、

「ね? けっこうよかったでしょ。もっと2があると思ったんだけど、よかっ
たァ~」

とニッコニコの笑顔で言うではありませんか。

「5段階評価で、オール3じゃねーか! もっと高い目標を持て! あたりま
えのレベルが低すぎるぞ!」

と突っ込みたくなったのですが、グッとこらえ、ただ一言、

「お前は、間違いなく大物になるよ」