2016年9月23日

【正しい「傾聴スキル」とは?】メルマガ草創花伝 vol.845

おはようございます。
「メルマガ草創花伝」の横山信弘です。


本日のメインテーマは、『正しい「傾聴スキル」とは?』です。


いつものように、会話事例を用いながら解説していきます。


----------------------------------------------------------------------


●師範:
「……ということで君の場合は、この点に注意したほうがいい。これまでさん
ざん言ってきたが、何度でも言う。わかったか」


○門下生:
「わかりました師範。本当にわかりました。いつもありがとうございます」


●師範:
「わかったのなら、けっこう」


○門下生:
「いやァ、本当に師範の話は参考になります。いつもありがとうございます。
いやね、いつも妻にも話してるんです。師範の話はすごくためになる。お前に
も聞かせてやりたいぐらいだって」


●師範:
「ほう。奥様にも」


○門下生:
「そうです。妻には師範から教えてもらったことをよく話しています」


●師範:
「そんな話を聞いて、参考になるのか。君の奥様は」


○門下生:
「何をおっしゃってるんですか師範。もちろんですよ。師範の話は誰が聞いた
って参考になります。私の妻は専業主婦ですが、仕事だけでなく、人生におい
ても生かすことができるノウハウが詰まってますからね」


●師範:
「そうか」


○門下生:
「そうですとも! いつも本当にありがとうございます」


●師範:
「ところで、たとえば、どんなことを話しているんだ」


○門下生:
「え」


●師範:
「だから、たとえば君は奥様にどんな話をしてるんだ」


○門下生:
「ですから、師範の話は仕事だけでなく、人生においても参考になる話が多い
と」


●師範:
「だから具体的に何を奥様に話してるんだ。単純に『師範の話は参考になる』
とばかり言ってるわけじゃないんだろう」


○門下生:
「そりゃあ、もちろんです」


●師範:
「だから何を話してる?」


○門下生:
「いろいろです」


●師範:
「いろいろ?」


○門下生:
「そうです、いろいろ」


●師範:
「いろいろ、じゃわからん。たとえば2週間前に会ったとき、部下育成のこと
で困っていただろう?」


○門下生:
「ええと……。はい。確か、そうでした」


●師範:
「そのときに、どのような資料を使い、どのように準備をして、どのように面
談をしたらいいかをアドバイスした」


○門下生:
「……」


●師範:
「覚えてるか?」


○門下生:
「えっと……」


●師範:
「ノートを見なくていい。覚えてないのか」


○門下生:
「もちろん、覚えてます」


●師範:
「あのときも、奥様にその話をしたのか」


○門下生:
「……ま、ええと……」


●師範:
「単純に『師範の話は参考になる』とだけ言ってるんじゃないんだろう?」


○門下生:
「そ、そうですね」


●師範:
「ノートを見返さず、言ってみたまえ。私がレクチャーしたことを覚えてるか
どうか確認したい」


○門下生:
「ええっと……。朝礼の3分間スピーチの話、ですか?」


●師範:
「なに?」


○門下生:
「いや、あれ?」


●師範:
「何を言ってるんだ……。3分間スピーチって、今日、冒頭に雑談で話したネ
タじゃないか」


○門下生:
「ああ、そうでした」


●師範:
「部下との面談のやり方についてだよ」


○門下生:
「面談?」


●師範:
「そうだよ。面談をするときに、どんな資料を作り、どんな準備をするか、2
週間前に教えたじゃないか」


○門下生:
「何でしたっけ」


●師範:
「ノートを見るな」


○門下生:
「うーんと……」


●師範:
「実際に部下と面談したのかね?」


○門下生:
「えっと……。まだ、していません……」


●師範:
「何だって? 今日、『面談の効果はあったか?』と聞いたら『効果てきめん
でした』と言ってたじゃないか」


○門下生:
「……そうでしたっけ」


●師範:
「ついさっき、私に言ったよ」


○門下生:
「ええええ……」


●師範:
「ちなみに、今日私がレクチャーしたことは聞いていたかね。何度も言い聞か
せてることだよ」


○門下生:
「さっき言われていたことですから」


●師範:
「そう」


○門下生:
「3分間スピーチの話……でしょうか。ボンジョビのベストアルバムを知人に
もらって、聴きまくってるっていうお話」


●師範:
「違う! 3分間スピーチの話じゃないって。新商品開発をするうえで、どの
ようにメンバーを募ったらいいかわからないというから、その人選のプロセス
等を話しただろう」


○門下生:
「あ! そうでした」


●師範:
「全然、聞いてないじゃないか」


○門下生:
「聞いてますよ師範。私のノートを見てください」


●師範:
「……ん? 肝心なことが書いてない気がするぞ」


○門下生:
「何ですか?」


●師範:
「ポイントは3つあると言ったのに、1つも書いていない。『新商品開発チー
ムをつくるうえで人選を間違えると命取りになる』とは書いてあるが」


○門下生:
「確かに」


●師範:
「具体的なアドバイスのポイントが何か、まったく書かれていない」


○門下生:
「そうでした。具体的に、何かポイントがあるんですか? ぜひ教えてくださ
い」


●師範:
「もういい!」


----------------------------------------------------------------------

……リアクションはいいのに、人の話を正しく「認知」することができない人
がたくさんいます。

相手の話を注意深く聴くことを「傾聴」と言いますが、ポーズだけではいけま
せん。本当に正しく知覚できている人はごく少数なのです。

10月末からスタートする「提案力アップヘビーローテーションコース」では、
1分間でプレゼンする技術を徹底的に、ヘビロテでする訓練のみならず、

講師が言ったことを正しく知覚し、高速で要約文を発表するという訓練が後半
に出てきます。プレゼンよりもこの訓練がキツイ!

営業や販売員のみならず、経営幹部や工場で働く人も参加するほど、大人気の
ヘビロテコースを東京で追加開催します。

コミュニケーション能力だけでなく、嫌でも「脳の基礎体力」がアップする研
修です。ご興味ある方ではなく、かなり覚悟を持った方のみ、お越しください。


■ 第二期 提案力アップ「ヘビーローテーション」コース
【東京 10/26~】http://attax-sales.jp/seminar/open/1991/

----------------------------------------------------------------------

【19点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔2〕編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先日、IBM「ワトソン」のトップベンダー、木村情報技術の橋爪取締役と一
緒に「AI(人工知能)」セミナーを実施しました。

想像以上に多くの経営者の方々にご参加いただいたわけですが、

私自身も、すごく刺激をいただきました。

クローズドで橋爪さんとセミナーを実施したときより、中身がかなり進化して
おり、大きな気付きをいただきました。

本当にAI(人工知能)のビジネス転用って進んでいるのですね。今日の日経
新聞のトップ記事も『新薬候補 AIが提案』でした。

10月も開催しますが残席わずかです。ご興味のある方はお早めにお申し込み
ください。


■ 経営者セミナー「AI(人工知能)と組織マネジメントの未来」
【東京 10/26】http://attax-sales.jp/seminar/open/2141/